こんなところを見ている人がいるかわかりませんが一応ご挨拶を。
どうも、本ブログの案内人であるアドルフと申すものです。
同じく、こんなところの案内人であるヴァルダ。
前回は「古めのキットを作ってみよう」というテーマで、マイクロエースの九六式陸攻を完成させました。
今回は何を作るのでしょうか?
二つのタミヤMM新製品の発売が迫っているけど、それの発売までまだ時間がある。
マルダーIとIV号戦車F型ですね。
前者は来月発売、後者は再来月の予定ですね。
というわけで今回も九六陸攻に続き、今でも手軽に手に入る古めのキットを作る。
その新製品二つに備えて、今回は同じタミヤのMMシリーズからの古参キットを製作してみよう。
一体どのような車輌が登場するか・・・・・・。
古いキットを作ってみよう AFV編
いつの間にか始まっていた企画、今でも手に入る古めのキットシリーズ。
それのAFVモデル編だ。
今回のお題はタミヤより、Sd.kfz.251 ハノマーク兵員輸送車だ。
今回はハーフトラックですか。
タミヤの公式サイトの記述によると、このキットが発売したのは1973年。
ミリタリーミニチュアシリーズのNo.20として発売された。
現在も定期的に生産されているキットの車輌モノとしてはNo.9のII号戦車F型に次いで古い。
ちなみにII号戦車は車輌キットどころか、全ミリタリーミニチュアシリーズの中で、現在でもカタログ落ちしていない最古のキットとなっています。
Sd.kfz.251とは?
以前にも少し説明したけど、ドイツ軍は電撃戦というものを考案した。
航空部隊の地上攻撃で敵戦線に穴を開け、すかさず戦車部隊を突進させて……というやつですな。
敵が体勢を整える隙を与えず、速攻をかけることがポイントだ。
上記2つの部隊はいいけど、問題はその他の部隊、特に歩兵部隊だ。
彼らが足の速い戦車部隊についていけるようにする必要がある。
そのために開発されたのが、本車Sd.kfz.251ですね。
歩兵達を車輌に搭載することで、戦車部隊の進撃に付いていけるようにするのが目的ですな。
キットの商品名にもなっている「ハノマーク」は本車の開発を担当した会社名に由来する。
外見としては、前が装輪式、後ろ側が装軌式のハーフトラックであるのが特徴だ。
半装軌車というやつだね。
当時のハーフトラックは
・装軌式に次ぐ走破性
・装輪式の低コスト
を兼ねた形式ですな。
道路が整備された&技術進歩により装軌・装輪式共に走行能力が向上した現在では
・装輪式より低速で高コスト
・装軌式より走破性が低い
と、どっちつかず感が目立つため、廃れているようですが。
この車輌は本来兵員輸送車だったけど、使い勝手の良さから様々な武装を施した派生型が誕生した。
更にSd.kfz.251の形式名の後に「/数字」がつくけど、これで武装違いがわかる。
本車は/1となっており、これは基本の兵員輸送型となっている。
ドライバーら2人のほか、歩兵10人を搭載可能だ。
どうやら/23まであるとか。
ただ、その/23型は現在でも見つかっておらず(唯一の写真が合成写真)計画車輌説もあるようです。
更に車体の違いから、A〜D型のバリエーションがある。
特にD型は側面の雑具箱が車体側面と一体化されたものとなり、外見が大幅に異なる。
新型のため
・A〜C型をアルテ(alte.ドイツ語で旧の意味)
・D型をノイ(neu.ドイツ語で新の意味)
と区別したようだね。
本キットの形式はC型。
外見としては
・D型とは違った独立した側面の雑具箱
・A、B型では分割されていた前面装甲が一枚板になっている
等が特徴です。
キットの解説書には「装甲が全面溶接」となっていますが、工場によっては技術的な問題で旧来のリベット接合の個体もあります。
本キットはリベット接合車体となっています。
これらは増産を図った結果、溶接技術が未熟な工場でも生産したからだとか。
中身を確認してみよう
とりあえず開封します。
古いキットなので、説明書が日本語版と英語版の二種類付属します。
履帯はポリ製。
そのままでは接着不可の素材だ。
どうやらベロを引っ掛けて両端を留める形式だね。
ビニール袋を開封します。
中身はランナー4枚と車体上面です。
車体の成型色はグレー。
兵士の人形が収まった一枚のみグリーン成型です。
デカールはこんな感じ。
昔のキットらしく、車体番号が多数ついてくるのが特徴。
ナンバープレートを見る感じ、武装親衛隊のマークはなく、国防軍所属車のみのようだね。
ロンメル将軍率いるドイツアフリカ軍団や、陸軍精鋭グロス・ドイッチュラント師団のマークも伺える。
組み立て開始 Cランナーを潰せ!
それでは作戦を開始しよう。
説明書では車体内部から組み立てることになっているけど・・・・・・。
筆者はここで秘儀、ランナー潰しを発動した。
組み立て順序を無視してランナー一枚分の部品を先に切り出し、整形する作戦ですね。
ランナーを減らすことによって持ち替えたり、探す手間を削ることが目的だとか。
今回はほとんどが車輪であるCランナーがターゲットになったようです。
ただ気をつけないと切り出した部品を紛失したり、似たような形の部品同士を間違えたりする。
健全なモデラーの皆さんは真似をしないように・・・・・・。
車体内部の組み立て
ランナー一枚がゴミ箱行きになったところで、説明書どおりに進めていきます。
まずは操縦席付近、水タンクと計器板を組みます。
そのまま床や長椅子と組み合わせます。
通勤電車さながらのロングシートです。
行き先は戦場だ。
筆者は座ることを捨てて、なるべくスペースが広い先頭車両に乗車することが多いですな。
その後は足回りから。
サスペンションの軸部分は車体にはめ込み、その後床下パーツB23で抑える構造になっています。
これで車輪を回転可能な構造になっているようです。
サスペンション軸は2種類あるので間違えないように……。
抑えパーツB23はこんな感じにセットします。
接着剤のつけすぎで軸を固着させないように注意です。
最も、筆者は後で履帯を固定してしまうため、軸の回転はあまり気にしなくて良さそうだね。
その後、先ほど組み立てたフロアパーツを組み込むんだけど・・・・・・
本キットは歩兵フィギュアが多数ついてくる。
もしかしたら、本ブログ初のベース付き作品になりそうだ。
ジオラマとかヴィネットというやつですかな。
うむ。
とりあえず、そのときに備えてキット底面に穴を開け、更に固定用のナットを仕込んでおく。
ナットはタミヤの楽しい工作シリーズから拝借。
瞬間接着剤で固定後、周りをプラ角材で囲って脱落防止する。
角材がやけに荒れていますな。
角材の嵩が原因で、フロアパーツに干渉したから急遽削ったのだとか。
ナットの脱落やフロアパーツの合いなど、入念にチェックしてから次の工程に移ろう。
その後、フロアーパーツと座席を組み込む。
操縦手席と助手席は裏側に目立つ押し出しピン跡があったため、パテや瞬間接着剤で埋めている。
今回はこの辺で止めておこうかな。
どのような仕上がりになるのか……。
この記事で作っているキット
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