タミヤのティーガーI、初期型の続きです。
前回は冬季迷彩で終わってしまったね。
今回はウェザリング作業をして、完成に持ち込もう。
完成するんですかね。
今日こそはするよ。
簡易的オイル染みを施す
まずは車体後部にこぼれた、燃料等のオイル汚れを再現してみる。
今回はある模型本で紹介された方法でやってみよう。
用意するのはタミヤエナメルのクリアーオレンジとフラットブラック。
これを適当に混ぜる。
ガイアノーツからエナメル塗料のオイル色も発売されているので、それを使ってもいいかもね。
ちなみにその模型本がこちら。
ローガン梅本氏著の「戦車模型低級技術指南」
サブタイトルに
「やりたくないことしないで作る面白いだけのプラモデル技法書」
とある通りの内容の本だ。
「ウェザリングで隠すから」といって雑な下塗りをしたり。
フィギュアを切り刻んで再接着してポーズ変更。
1時間以内で完成するベース。
・・・・・・などなど、普通の模型誌とは一味違った作例が目白押しです。
「難しいことはしないで楽しく作ろう」
がコンセプトともいえる感じかな。
作り方に悩んで、一向に完成しないモデラーさん達は一度読んでみるといいかもね。
さて、作業に戻ろう。
まぜたオイル色を車体後部に適当に撒き散らす。
すると簡単にオイル染みっぽいものができる。
筆の毛先がダメになってきましたが・・・・・・。
こうやってウェザリングなどの二線級任務に従事させましょう。
詳しい解説記事ができたので、詳しくはそちらも参照にしてもらいたい。
車外装備を錆びさせる
続いて錆汚れ。
冬季迷彩でも使ったウェザリングカラー(以下WC)
のステインブラウンとラストオレンジを使う。
まずはステインブラウン。
これを車外装備やマフラーなどに塗る。
普通の錆っぽい、茶色になりましたな。
そしてラストオレンジを上から塗る。
両方とも均一に塗るのではなく、ムラをつけたほうがそれらしくなる。
なんかここ最近、全部これですね。
・・・・・・車載装備に塗ったガンメタルが錆色で目立たない。
今後この下塗りは省いてもいいかもね。
今後その下塗りを省いたものが下記の関連記事となります。
ウェザリングカラーでその他の汚しを行う
更にWCのマルチブラック。
これで車体後部の排気管を汚す。
マフラーの先端部分に塗る。
なんとなく、焼けたような感じに。
そしてWCでは最後の作業。グランドブラウン。
エッジ部分にわずかにドライブラシ。
本来なら、筆者がもっとウェザリングに使用する色。
冬季迷彩との兼ね合いで、今回はほとんど使わなかった。
塗装が剥がれたようにもみえますな。
履帯に雪を付着させる
ヴァルダ殿、地上を走る戦車なのに履帯がまったく汚れていないようですが・・・・・・。
今から進める。
冬季迷彩に合わせて雪が付着した様子を再現する。
使用するのはタミヤの
「情景テスクチャーペイント 雪 ホワイト」
「トッピングの達人 砂糖」
の2つ。
前者はジオラマのベース作成
後者は食品サンプルの作成
・・・・・・が本来の用途のようですね。
正直、どちらかがあれば大丈夫だ。
ちなみに情景テスクチャーには更に目が細かい、粉雪もある。
この辺りはお好みで。
ヴァルダ殿、トッピングの達人が固まりかけています。
溶剤につけてかき混ぜるんだ。
とりあえず復活したので比較。
見た感じ、トッピングの達人のほうがわずかに粒子が細かいように見えます。
とりあえず徳用な容量の、情景テスクチャーをメインで使うよ。
履帯の設置側にひたすら盛り付ける。
反対に転輪側は走行時に車輪類と擦れているので、なるべく盛らないようにする。
申し訳程度にトッピングの達人も使ってみる。
こちらは車体上部の隙間に、うっすらと積もった雪の表現に使っている。
雪の表現は車体下部やフェンダー付近にも施そう。
塗装図によれば、この車輌は1944年1月のロシア戦線にいた車輌。
真冬なので、雪も泥などは混ざっていないものにしてみた。
深く積もった雪原を走ったような。
クリアーコートをして完成させよう
最後はつや消しですね。
いつも通り、水性ホビーカラーのつや消しクリアーを吹き付けます。
以前のガンダムトレーラー同様、ウェザリングマスターによるドライブラシをつや消しと同時に行う。
今回はBセットのスノー。
それと・・・・・・
つや消しで面の表情が均一になってしまうので、再度オイル汚れを。
タミヤ ティーガーI(初期型) 完成!
全体図はこんな感じ。
今回はこれで完成ということにしよう。
以下、ギャラリーとなります。
作ってみた感想のコーナー
長かった・・・・・・。
筆者の感想としては
- パーツの合いは良好でスラスラ組める
- 豊富なマーキングから選べる。個体差も説明書に詳細が記載されており親切。
- どうしても転輪の数が多い車輌なので足周りは組み立てに時間がかかりがち
- 溶接跡など、後発の他社製品と比較すると一部省略された箇所もある
といったところ。
一部省略された部分はあるものの、極端に気になるものではありませんな。
上記の筆者の感想も「強いて気になる点を挙げるなら」といったところでしょうか。
筆者の戦車模型は基本1/35だから、サイズがでかくて塗装面が広かったりして、組み立てには時間がかかる。
ただいざとなったら、汚しやバトルダメージでの誤魔化しがしやすいジャンルなので、失敗してもリカバリーがしやすいのが利点なんだ。
戦車の中でも特に人気の高いティーガーI型。
それゆえ様々なメーカーから出ています。
タミヤのキットは他のメーカーに比べて、部品点数が抑えられており組みやすい印象がありますね。
特に初期型はベルト式履帯を採用していたり単色塗装を選択できるので、初心者にも優しい仕様だ。
中期型以降になると、ツィンメリットコーティングやら迷彩塗装やらが必須になるんでね・・・・・・。
それと履帯も一枚ずつ接着する組み立て式となる。
さて、ここの開設から、筆者の模型製作記録を見てみますと・・・・・・。
購入した模型 4個
作った模型 4個
とようやく並んだところです。
これで筆者の三大模型勢力を一通り作り終えました。
次は何にしますか?
今のところ不明だ。
次回までには決まるから、そのときのお楽しみだ。
それでは今回はここまで。
この記事で作っているもの
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