ガンプラHGUCのシャア専用ズゴックを作っていきましょう。
前回は腕と脚を作った。
今回は胴体の組み立てとなる。
GWに突入。
みんなはどう過ごす予定かな?
積みを崩しましょう。
いつもと変わらないじゃん。
とりあえず作業再開だ。
GWもそうだけど、明日は一度月末の週計をとらないといけないしね。
胴体の組み立て
胴体はこんな感じの部品構成です。
胸部・腹部・腰部に分かれており、各部はボールジョイントで接続。
前後左右に可動します。
2000年前後のキットとしてはかなり動くように見えるね。
背中のバックパック2つはポリキャップで本体と接続。
バックパック本体は噴射口以外真っ二つだから、合わせ目ができるよ。
筆者は処理済だけど。
そのほか胸部・腹部・腰部はいずれも前後を貼り合わせる形式です。
合わせ目が発生しますな。
こちらも筆者が接着済みのようですが。
そんな接着済みの胸部合わせ目だけど……
現在の筆者はここをモールド化したがっていた。
なのでせっかく合わせ目を消したけど、タガネで掘り込んでしまう。
あらら。
正面のダクトパーツの塗り分けを考えると、ここは接着しないほうが後の作業が容易なんですよね。
当時の筆者は
- 後ハメ加工の技術がない
- 成型色仕上げをしていた
ので、そのまま挟み込んでしまっていますが。
ダクトの塗り分けはマスキングでどうにかすることになるだろう。
……腰部になんかすごいえぐれがあるんだけど。
昔の筆者が合わせ目を消そうとした際に気づかず鉄ヤスリでガシガシ削ってしまい、大きな段差ができてしまったようですな。
このサイズでは周りを削って均すわけにはいきませんな……。
というわけで欠けた部分の修復を試みる。
まずはその辺に転がっていたプラ板を当該箇所にスチロール系接着剤で接着。
少し大きめに切り出しておくといいだろう。
接着剤もパーツをプラ板を貼り合わせたときにはみ出るぐらい、多めに使おう。
ムニュっとなるようにね。
接着剤が乾燥したらデザインナイフで大まかに削り、ヤスリで形を整える。
微妙に隙間ができたらタミヤパテでも練りこんで、また削って整える。
とりあえずこれで修復完了だ。
以前のスパイクを尖らせる方法同様、合わせ目消しの応用みたいな感じですな。
接着して削るというパターンは。
ちなみにここでは載っていないけど、この後この股下の噴射口部分はスタンドに接続できるよう、2.5mm径の穴を開けている。
ズゴックのモノアイを可動化改造する
さてここからがこのキット最大の山場。
素の状態だとこのように黒いパーツの上にシールを貼り付けることでモノアイを再現している。
しかしこれではもちろん非可動。
比較的目立つ部分でもあるので、ここを可動化改造していく。
このキットが長らく放置された原因もこのモノアイ部分。
いい改造方法が思いつかず、ほったらかしに……。
元のパーツを切削する
まずは頭頂部のミサイルと一体化したモノアイレール、A22番パーツ。
これを加工していく。
画像で雑に白く着色された、レール部分を切削してしまおう。
切削するとこんな感じ。
ただこのパーツ、分厚いABS製なので
- 粘り気がかなり強い
- プラ製ではないので流し込み式接着剤を使った浸透戦術が使えない
など、かなり切削するのに苦労する点に注意だ。
詳しいことは後述しますが、後にさらに削りこみます。
この状態で頭部に組むとこんな感じ。
とにかく中央の接続部分と頭頂部のミサイル部分だけでも残す感じで……。
外から見るとこんな感じ。
反対側が見えるというか。
内部メカ部分を作りこみたくもなりますが……
今回はもっと簡易的に済ませてしまいましょう。
その後は可動軸のための穴を開けておく。
今回は正面のミサイルと左右の押し出しピン跡部分の交差点に穴を開けた。
穴は直径2.0mm。
前過ぎるとミサイル部分と被りますし、奥過ぎるとパーツ接続用のポリキャップと干渉します。
ただもう少し奥側のほうがよかったかもしれません。
後に判明しましたが、この位置だと左右に振るのが少し難しかったので。
モノアイパーツの可動軸を自作する
続いてモノアイパーツの基部を作る。
とりあえず筆者の在庫からなにか使えるものがないか掘り出してきた。
なんかたくさん。
WAVEのプラサポシリーズですな。
プラ製・ポリ製と各サイズ揃っており、組み合わせて新たな可動軸を作ることができます。
色々考えた結果、筆者がチョイスしたのはポリ製のBJ03。
同名のプラ製パーツもあるけど、今回はポリ製パーツのものを使う。
そのうちの
- B(受けのポリキャップ)
- D(ボール付きの棒軸)
を使おう。
Dのほうは手持ちにプラ製のものもありますが……
今回はポリ製ですな。
- ポリ製は曲がるので強度の求められる箇所には使えず、手持ちが余剰気味
- そのままでは塗料が乗りにくいが、今回はそこまで目立つ箇所ではない
ので、今回は在庫処分も兼ねてポリ製のものを使う。
Bの受け部分は左右と底面から接続軸が伸びている。
左右部分は片側を完全に切り落とす。
また底面のものも完全に切り落とす。
残った部分は後で現物合わせで切り落として短く調整する。
とにかく1箇所残して完全に切り落としてしまおう。
Dのボール軸のも現物合わせて短くして……。
ここで加工したポリキャップを組み込む。
先ほどあけた穴に、残したBパーツの軸を差し込む。
これで可動基部ができた。
残したBパーツの軸はここで現物合わせで短くしています。
長いと頭頂部の赤いパーツ(A4番パーツ)のミサイル発射口フチが内部で干渉するので……。
モノアイパーツを自作する
続いてモノアイパーツを作る。
- 本体はコトブキヤの丸ノズル(5.0mm径)
- ポリ軸との接続部分はタミヤのプラパイプ(3.0mm径)
を使用した。
3.0プラパイプは内径が2.0mm。
さっきのポリ軸がはまるようになっている感じだね。
できあがったモノアイパーツを先ほどのポリ軸にはめ込む。
少しだけゆるいようなので、後で内部に瞬間接着剤を塗って渋みを与えておこう。
ピンクのモノアイは……
塗装とかが完了してからだね。
外から見るとこんな感じに。
そこまで可動範囲は広くない(正面とその両隣の支柱辺りまで)ですが、とりあえず必要な可動は得られたのでこれでいいですな。
ズゴックのモノアイレールは正面がV字型になっており、単純な可動軸では追随できなかった
ボールジョイントを組み込んだので、左右のみならず少しだけ上下にも動かすことができるように。
これでV字のモノアイレールに合わせられるようになった。
追加の加工
モノアイパーツがまだ引っかかるので、前述通りA22パーツをさらに削りこみます。
ミサイル部分のギリギリまでパーツ外周を削り込み……。
追加加工後はこんな感じに。
黒いA22番パーツと赤いA4番パーツの間にモノアイが来るようになっていますな。
モノアイの丸ノズル部分、もっと薄くしたほうがセットしやすいかも。
胴体組み立て完了!
長くなったけど、これで胴体は組み立て完了とする。
とりあえず筆者の悲願であったモノアイ可動化ができた。
中身がスカスカだけど、まあこれはこれで。
作りこむ時間と手間を考えるとね。
HGUCズゴックの関節補修方法
各部組み立てが終了したわけですが……
関節がゆるいままでしたな。
ここは……。
補修方法はいくつかある。
まず第一にビニール噛ませ案。
セロテープやサランラップなど、薄手のビニールを小さく切り出して関節部分に噛ませる方法だ。
ビニールが丁度ポリキャップの役目になるというか。
ただ後の塗装の際に邪魔なので、一度ここでは剥がしておこう。
第二に塗り案。
こちらは関節部分に何かを塗り、磨耗して細くなったジョイント部分を復活させるタイプ。
ここでは瞬間接着剤を塗っている。
筆者としては手元にすぐあるこちらのほうがやりやすいようですな。
ビニールタイプと違って作業後に残骸が散らかりませんし。
こちらは完全乾燥させないと関節がくっついたり、やはり動かしているうちにまた磨耗してくるのが難点だけどね。
いずれの方法も手軽に関節を復活させることができる。
磨耗してヘロヘロになったガンプラもこれで蘇らせれるんだ。
今回の戦果
これですべての部品が揃いました。
オプションパーツがないのですぐ出来上がると思いきや、そういうわけにもいかず……。
パーツも少なめで、ただ組むだけなら時間がかからない。
今回は各部の改造と過去の筆者が行った適当処理の後始末で予想以上に時間がかかった。
これ以上時間をかけるとまた放置コース入りなので、ここで留めておこう。
この段階で少し動かしてみるとこんな感じ。
関節の補強とモノアイ可動化で、だいぶいい感じになったね。
今回はここで中断。
次回はいよいよ塗装作業だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット