ガンプラのHGUCシリーズより、リバイブ版のザクIIを作っていきましょう。
前回は塗装とウェザリングを行い、頭と肩だけ白いシン・マツナガ中尉機になった。
今回は残りのマーキングや前回の最後で発生した破損箇所の処理を行い、完成させよう。
サクッと完成。
すぐできたね。
購入・仮組みしてから9ヶ月も放置していたわけですが。
どのように作るか、で散々迷っていたんだ。
塗装とかマーキングとか。
それでは最終的にどうなるのか、確かめてみよう。
マーキング
まずはマーキング。
以前作った高機動型ザクII(R型ザク)用のシールが余っていますので、今回はそれを活用します。
肩の青いラインがシールだと馴染ませにくいんだよね。
以前のR型はRG用のガンダムデカールを代わりに使っていたけど。
今回は肩に青いラインが入っていないので、このシールは使いません。
他のパーソナルマークや番号類をメインに使用しましょう。
貼り付けるとこんな感じに。
どうしてもシールは段差ができますな。
なるべくギリギリまで切り出していますが、マーク類は境界が複雑なので難しかったり。
胸部の国章や注意書きなどは別売りのガンダムデカールを使用。
今回はHGUCジオン用の1と4を使っている。
ここからは見えないけど、バックパックにはジオン用1に収録されている「MS-06F」の型番を貼り付けたり。
ジオン用1はザクやグフなど、ジオニック社製MS向けのマークだね。
ジオン用4はゲルググを加えた同じくジオニック系向けだけど、MSVのイラストをイメージしたマーク率が高め。
MSVが初登場のシン・マツナガとは相性が良さそうな。
シン・マツナガのF型は元々はMSVで文字のみの設定で登場。
後にゲームやカードなどでその姿が確認されるように。
大尉に昇進すると同時に、有名なR型に乗るようになったみたいですな。
破損箇所を隠す
さて問題の破損箇所。
- 筆者が仮組み後にガシガシ遊んでいて破損させる
- 合わせ目消しの要領で接着して修復
- 前回の組み立て時に再度破損
したわけですが。
- 接着剤部分を削って整形し、塗装からやりなおす
- ダメージ表現で誤魔化す
のが主な対処法。
今回は後者を選ぶ。
この様子じゃあ、修復してもまた破壊する可能性があるからね。
……なんかすごいことになっているねぇ。
破損箇所だけに施すと不自然なので、機体全体にダメージ表現を増やしてみた。
ただもちろん、均等にやるとまた別の不自然さが出る。
- 可動部や角の部分など、ぶつかって塗装が剥がれそうな場所
- 正面を向いて撃ち合うはずなので、機体の前側
を重点的に施した。
反対に背面の平面部分や脚の内側なんかはそんなに施していない。
使用した塗料はタミヤエナメルの明灰緑色やジャーマングレイですな。
元々ダークグレーの箇所はスカイグレイも試してみましたが、イメージと異なったので少量のみに。
やり方については以前紹介したチッピングと同じです。
宇宙空間をイメージして錆びっぽいアースカラーは使わず、グレー系メインで使用した感じだ。
最後の仕上げ
最終組み立てに入ります。
- 水性ホビーカラーのつや消しクリアーを全体に吹き付け
- 吹きつけながら、タミヤウェザリングマスターBセットのススを銃口などに擦り付け
- Hアイズで武器のスコープ部分をクリアーパーツ化。モノアイ部分もあらかじめ用意していたものを再度取り付け
ですな。
Hアイズはピンク色を使用。
サイズはそれぞれ
- モノアイ→Hアイズ3に含まれる2.8mm径(これは組み立て時点で用意)
- マシンガン→Hアイズ3に含まれる2.2mm径
- バズーカ→Hアイズ2に含まれる4.5mm径
となっている。
4.5mm径はHアイズ2に2つしか含まれていないので注意。
筆者のストックもあと1つしかない。
こういうのって同じサイズばかり消えて、同じサイズばかり余るんだよね。
他のサイズが使えそうなのは手持ちにあったかな?
これでザクは完成ですな。
購入・仮組みしてから9ヶ月ほど放置していましたが、無事にたどり着けました。
以下、ギャラリーだよ。
HGUC ザクII(リバイブ版 シン・マツナガ中尉機) 完成!
全体的な雰囲気はMGのザクVer.2.0に近いんだよね。
脚なんか特にそっくりというか。
武器もそんな感じですな。
ただこのデザインだとマシンガンのストックが幅広で、やや構えにくいのが難点ですが。
以前作ったR型との比較。
あちらのほうが知名度では圧倒的に上ですな。
筆者の手元にあるMSV本の設定によるとシン・マツナガの搭乗機は
- 開戦時→通常カラーのC型ザク
- ルウム戦役後→パーソナルカラーのF型ザク(今回作ったもの。「パーソナルエンブレムつき、ホワイトカラー」という記述から外伝作品では全身が白いF型ザクとして描かれているものも)
- 大尉昇進後→白いR型ザク(後のソロモン攻略戦時に大尉は本国に召還されており、残されたザクは要塞と共に消失したとされている)
とされている。
後にゲーム作品でパーソナルマークのゲルググ系が登場したり、MSV-RでF型とR型の間に使用したとされるFS型ザクが設定されたりしているようだ。
「本国へ召還されていた」
っていうのが新型であるゲルググ受領のため、という解釈がされているのかな。
作ってみた感想のコーナー
筆者はザク好きなのに、ノーマルのザクは今回初めてという。
筆者の感想としては
- 3、4年前に発売されたばかりだけあって、可動範囲については申し分なし。色分けもヒートホーク周り以外ほぼ完璧
- 武器もザクの標準的な装備が揃っており、手首バリエーションも豊富。強いて言うなら旧製品にはあったフットミサイルがないぐらい(あっても筆者はあまり使わないのでそこまで気にならなかった)
- ポリキャップレス構造のためか、腕周りがプラ関節の挟み込み式。筆者としては「ここはポリキャップ+プラカバーでいいのでは?」と思ったり
- 武器は同シリーズの高機動型ザクの流用品で、本キットでは不要な凹凸が多数見受けられる。シールドの規格も異なるので、付属する武器ラックもそのままでは使えない
といったところ。
さすがに可動範囲は旧製品を上回る。
筆者としては特に腰が回るようになったのが嬉しいようだ。
値段が少し上がったものの、その値段以上のボリュームはあるので不満はないとのこと。
可動範囲が広くなった分、関節パーツが複雑で細分化されていますな。
強度や耐久性がどうなるのかも気になりますが…・・・。
筆者も着脱に苦労して途中外装パーツを破壊していたからね。
単純なはめ込みで済ませられるポリキャップと比べると、外装ごと関節を組むから少し手間なところがあるというか。
メーカー側としてはやっぱり異素材は使いたくないのかな?
大半のユーザーはパチパチと一度だけ組んで終了ですからね。
筆者みたいな物好きは「組んで分解して塗って」を何度も繰り返しますから、手間の影響を受けますが。
関節周りは2000年代半ば~後期のABS関節を多用していたガンプラHGシリーズを彷彿とさせる。
メーカー側として模索期なのかもしれない。
筆者としては
「ABSとKPSだったらKPSのほうがいい」
みたいだけど。
筆者はその直後の、新型ポリキャップが導入された2010年前後のHGUCキットが一番作りやすいように感じているみたいですな。
というかほとんどF2ザクのことですが。
近年のキットにありがちな、目立つ箇所の肉抜き穴がないのも評価ポイントだ。
その他細かいデザインに関しては各人の好み。
筆者は
- 旧製品の頭部は縦長感があったので、それが解消された今回のほうが好み
- 可動のためか、今回のはスパイクアーマーが小型化されたりフロントスカートが薄っぺらく感じる
といった印象とのこと。
筆者はどちらかといえばMGのVer1.0や08HGみたいな、角張ってモールドが多めのスタイルが好みのようですな。
隙間がない&発売された年代が年代なので、可動範囲が激狭なわけですが。
モールドが少なめなHGUC版(新旧両方)はその分改造とかのベースにしやすそうだけどね。
筆者の在庫にはMSVの旧製品がいくつかあるから、実力や気分次第で組み合わせて何か作るかもしれない。
今回はここまで。
記事が完全に筆者の作業に追いついたので、次回は不明。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット