ZTSのPZL.37ウォシを作っていきましょう。
前回は主脚やエンジンを組んで、飛行機らしい形にした。
今回は残る風防を取り付け、そのまま塗装に入ってしまおう。
ここから一気に進みたいところだね。
とにかく爆撃機キットの難所である風防。
ここをどうにか突破したいところです。
今回のはいつも以上に手ごわそうだ。
それでは作業を再開しよう。
風防の組み立て
風防は先端・操縦席、後部上部銃座の3箇所です。
画像の手前に写っている丸いものは……。
おそらく着陸灯辺りだろう。
これは同じクリアーパーツに含まれている59番パーツと組み合わせることで展開状態にもできる。
今回は収納状態で組む予定だ。
……というかせっかくのクリアーパーツがガタガタなのは気のせいかな?
風防もなんかヤスリで引っかいたような跡があるし。
各風防はいずれも合いが悪いので、本体側や風防側をそれぞれ削って調整しています。
操縦席部分のは主に本体側を削っていますな。
前方のはとりあえず風防側を少し削って……。
ぴったりは難しいので、多少の隙間は無視して進める。
塗装の際に内部に吹き込まないか心配だけどね。
前部風防は傷が酷かったので、一度紙やすりを2000番までかけてからコンパウンドで磨いている。
それでも消えなかったので、最終的に他の風防パーツとともに光沢のクリアーでコートしている。
この作業は以前Me328でやりましたな。
しかし今回は窓枠の多い爆撃機。
あまり磨くと窓枠が消えてしまうので、ほどほどのところで止めておきます。
前方の風防には内部から機銃パーツを接着。
それとせっかく磨いた後なんだけど……
このタイミングで筆者が風防のど真ん中にパーティングラインが走っていることに気がついた。
というかこの機銃周り、ディティールがまったくないような。
機銃周りの風防正面、実物では機銃とその上下に3分割された窓があるようです。
このキットではおそらく金型の抜きの都合で再現されていないのでしょう。
とりあえずパーティングラインは急遽削って、再び磨き直している。
3分割された窓は塗装の際に塗り分けて再現するので、ここではそのままだ。
どうも機銃周りの区画はカバーみたいなもので覆われているようですな。
とりあえず黒で塗ってそれらしくしておきます。
前部風防も接着。
いつものセメダインで……。
その後は難所マスキング。
爆撃機は窓枠が多い上に、先ほどの研磨で窓枠が消えかかっていますな。
わずかに残った線と筆者の勘を頼りにして進めていきます。
板状のクリアーパーツ、22番パーツは正面下部に付くようだ。
完成直前に取り付けることにして、ここではマスキングするのみに留めておく。
ここではまだマスキングしていないけど、機銃周りも後でテープを貼っているよ。
せっかく黒く塗り分けたし、なにより機銃の取り付け部分に隙間があるからね。
組み立て完了!
風防を取り付けこの状態で塗装に入ります。
双発機だけあってまずまずのボリュームですな。
そのまま塗装も済ませてしまおう。
塗装図の確認
キット付属の塗装図はこんな感じに4種類収録です。
今回はIII番のルーマニア軍所属のB型で仕上げてみましょう。
下面はライトブルー、上面はカーキの指示だね。
ポーランド機は上面が茶色っぽく見えたり緑色っぽく見えたりして難しいというか。
とりあえず以前組んだ同じポーランド機のPZL.23カラシュに合わせたものにしてしまいましょう。
下地の塗装
とりあえず下地から。
- 風防の下塗り→タミヤアクリルのミディアムグレイ
- 全体の下塗り→Mr.サーフェイサー1000
- 識別マークの下地→ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォ・ホワイト
- 黄色の識別帯・三色旗→Mr.カラーのRLM04イエロー
- カウリング先端→Mr.メタルカラーのカッパー
- 主脚、脚カバー内部・プロペラなど→Mr.カラーのシルバー
ですな。
また懐かしい旧ビンのカッパーが。
元々は10年近く前に筆者がヅダを塗るために確保したものですな。
成分が劣化しているのか、磨いても光らないという。
ヅダも4機買ったのにまだ半分の2機しかできあがっていないという。
早く進めないと。
尾翼の三色旗を塗り分ける
尾翼の三色旗はデカールが付属しませんので、塗装で再現しましょう。
一番発色の弱い黄色を先に塗ったので、残りは赤と青。
発色を考えると赤を優先したほうがいいので、先にそちらを塗ります。
黄色をマスキングしてMr.カラーのレッドを吹き付ける。
ここは丁度前に作ったHe112と同じような流れだね。
続いて青を。
今回はMr.カラーのインディーブルーを使用しています。
ルーマニアの青って難しいよね。
明るい青だったり紺色寄りだったり。
模型でもキットによって青の色調は異なりますな。
今回は国籍マークに合わせて明るめの色を選んでみました。
本体色の塗装
青部分もマスキングしたら、下面を塗ります。
指示では単純にライトブルー。
今回は以前のカラシュ同様、Mr.カラーのライトブルーを塗っています。
ドイツ機向けとはビンに書いてあるけど、筆者はRLM各色を使っているからドイツ機には使っていないね。
番号からしてRLM各色が出る前から発売されていたもののようですな。
筆者はこの色は主に非ドイツ機のライトブルーとして使用しています。
下面を簡易的にマスキングし、上面の塗装。
こちらも以前のカラシュ同様、Mr.カラーのオリーブドラブ(1)で塗っています。
今度は米軍向けと書かれた塗料だね。
米軍向けも今はMr.カラーの300番台にFS云々のシリーズがありますな。
塗料の説明はあくまで参考程度。
好きな色で塗ってしまいましょう。
番号の若いMr.カラーは比較的手に入りやすいのが利点だ。
100番台は300番台は小規模な家電量販店なんかだと置いてないことも多いからね。
今回の戦果
これでエアブラシ塗装は終了です。
マスキングを剥がすとこんな感じに。
左垂直尾翼の青い部分が少し狭いかな?
塗り分け自体はいい感じにできているけど。
He112のときと違って、参考になるデカールが付属しませんでしたからね。
尾翼幅も中途半端で、測ってもうまく3等分できない長さという。
とりあえずそのまま進もう。
今回はここまで。
次回はマーキングとウェザリングをして完成に持ち込む予定だ。
続きは次回!