
タミヤのウォーバードコレクションより、特殊攻撃機晴嵐を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回は前回できなかった細部の塗り分けとウェザリングを行い、完成に持ち込む。

完成……だけど実際には先月末には出来上がっていたんだよね。

今月のスコアはまだ0です。

裏では筆者が後続のキットに手をつけている。
それでは晴嵐がどうなるのか確かめてみよう。
細部の塗装


細かいところを塗り分けていきます。
排気管や翼端灯などなど。
風防上のアンテナ線支柱は黒か茶色(ハルレッド)の選択式です。
今回は茶色、赤褐色で塗ってみました。

翼端灯はいつも通り、シルバーの下地にクリアーカラーを塗っている。
時々ガンプラとかでも使うパターンだ。


むしろここはドーリーのほうが大変ですな。
艦底色(ハルレッド)に塗ったパーツを更に塗り分けていきます。

キットの指示だとタミヤカラーシリーズで
- スノコや支柱部分→フラットアース
- タイヤや本体との接触部分→フラットブラック
だね。
両方筆者の手持ちにあるけど、フラットブラックは今回水性ホビーカラーのタイヤブラックに変更して塗っているよ。

タイヤ部分はやはりタイヤ色に塗りたいのと
「接触部分はタイヤ同様のゴム系の緩衝材なのでは?」
と判断したようです。
実物がどうなのか不明ですが。
同様にフラットアース部分は
「スノコっぽいし木なのでは?」
と思い込んでいるらしく。

この晴嵐は1997年発売と少し前のキット。
現在はタミヤカラーでもタイヤとかをイメージしたラバーブラックなる色が発売されている。
それを使うのもいいかもね。

……そういえば説明書を見ると支柱が1本だけXF-52(フラットアース)じゃなくてXF-54(ダークシーグレイ)で塗る指示が出ているんだけど。

このXF-54、何故か説明書や箱の使用する塗料リストに載っていません。
不自然な指示なので筆者は
「誤植なのでは?」
と判断、今回無視したそうです。
ウェザリング!


ここから先はウェザリング。
まずはスミ入れ。
いつも通り、タミヤのスミ入れ用ブラックを流し込んでいきます。

ふき取り時に細かい部品を折らないように注意。
筆者もうっかり胴体右に飛び出たA35番パーツを折りかけている。


お次は銀の塗装剥げと排気管汚れ。
スミ入れ同様、いつもの過去記事通りの流れです。

実戦参加していない機体ということで、筆者は今回控えめにしているみたいだね。
前作った紫電なんかと比べると一目瞭然。


筆者はあまり航空機模型の外装にはドライブラシを施さないんだけど……
ドーリーが少し単調に感じたので、バフで軽くドライブラシ。
特にフラットアース部分は強めに施して、木材風にしている。
詳しいやり方は過去記事を参照にしてほしい。
最後の仕上げ


最後につや消しクリアーを吹きつけ、風防のマスキングを剥がし完成です。
ただ風防の接着が甘かったのか、内部に塗料が吹き込んでいました。
なので一度外して内部を溶剤でふき取っていますな。

パテとか使っていないから安心して外せるという。
完成品のギャラリーは以下から。
タミヤ 1/72 晴嵐 完成!







彗星艦爆がフロートを装備したみたいなスタイルが特徴的。
エンジンは晴嵐と彗星一二型で同じアツタ三二型だったね。

当初は彗星の改造機で済ませる予定だったようだ。
潜水艦搭載時の制約が大きく改造機では不可だったため、新規設計の晴嵐になったのだとか。
作ってみた感想のコーナー


概ね組みやすいかな?
タミヤキットにしては珍しく一部筆者がつまずいていたみたいだけど。

組み立ててみた筆者の感想としては……
- 水上機なのでオモリをセットする必要があるが、機首の容積が広めなのでセットは容易。最悪フロートに突っ込んでもいける
- 内部も1/72にしては細かく再現。外からはあまり見えないのが惜しい
- ラジエーターと胴体・主翼を合わせる場面が少し噛み合わせにくく浮きやすかった。筆者は隙間に伸ばしランナーを突っ込んで対抗。
- 爆弾のフィンの向きが実物と異なるようだった。なので今回フィンの位置を調整した
といったところ。
細々としたところで筆者が手を加えているけど、全体としては組みやすい部類。
2024年4月現在税込みで990円とお手ごろ価格なのもあって、手に取りやすい。

水上機ってどうしてもフロートとかがあるから少し組みにくいというか。
晴嵐は機体形状的にも余計なものがないから、その点安心だね。

比較的水上機の中では組みやすいので、筆者としてはこの晴嵐か瑞雲辺りがお気に入りのようですな。

筆者の水上機……
ほかには零観とか零式水偵とかも組んでいたよね。

零観は複葉機なので上下の主翼の擦り合わせが少し難しいようですな。
零式水偵はフロート支柱部分が細いので、オモリセット後の取り扱いに注意ですな。
古い割りにパーツの合いがいいのが気に入っているようですが。

晴嵐はフロート支柱部分も頑丈で外装の細かい部品も少なめ。
液冷故に機首へのオモリセットもしやすい。
作りやすい要素満載なのが利点だ。

競合キットもいないようですな。
かつてアオシマからも発売されていたようですが、現在は中古品店以外では見かけませんね。

タミヤ渾身のキット、機会があれば是非とも挑戦してほしい。
今回はここまで。
この晴嵐は完成したけど、道中を見ていればまだやり残したことがあるのに気づいたはず。
次回はそれになるだろう。

次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット
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