模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はグリーンマックス社のNゲージキット、夜行急行列車5両セットが完成しました。
ヴァルダ殿、なにやらAFVキットが到着したと前回おっしゃっていましたが。
筆者が注文していたタミヤの新作が届いた。
今回は新製品レビューいこう。
最近新製品レビューが続くね。
去年の今頃もこんな感じだったような。
今回のお題 タミヤ IV号戦車G型(初期生産車)
今回作るのはこちら。
タミヤより
IV号戦車G型(初期生産車)
だ。
筆者の好物であるドイツ軍戦車だね。
マークIVスペシャルが登場ですな。
そういえば筆者がドラゴン社のものを積んでいたような。
あちらはG型後期の生産車だね。
10年近く放置され、筆者の部屋で積み山の守護神と化している。
IV号戦車G型(初期型)とは?
IV号戦車は第二次世界大戦全期間を通じて第一線で活躍した戦車だ。
・・・・・・この辺りは今まで幾つか作ってきたから、物好きな本ブログ古参読者の方々なら何回も聞いたはず。
筆者が今まで作ってきたのはJ型とF型ですな。
詳しくは過去記事参照です。
名前からわかるとおり、G型はF型の次に生産されたタイプだ。
最大の特徴は対戦車能力向上のため、長砲身の主砲に換装したところだね。
原因はいわゆるT-34ショックだよね。
T-34をはじめとするソ連軍戦車に、既存のドイツ軍戦闘車輌は全て能力不足だったっていう。
本来なら対戦車戦はIII号戦車が引き受ける予定だったのですが、長砲身7.5cm砲を装備できるようには設計されていなかったので・・・・・・。
初期のG型は途中で生産を打ち切ったF型を改装する形で生産。
そのためか、当初この初期生産型のG型はF2型と呼ばれていたんだ。
後にG型の正式名称が与えられると、このF2型はG型へと編入される。
筆者としてはザクIIF2型が好きなので、IV号戦車もF2型の呼称のほうが好みのようですね。
ザクのF2型はやっぱりIV号戦車のF2型が由来なのかな?
初期のG型は後のG型と比較していくつか違いがある。
一番の違いは砲身が微妙に短いことかな。
初期型は43口径。
後期型は48口径。
口径ってなんだっけ。
砲弾の直径のことを指す場合もありますが・・・・・・
ここでは口径長、砲身長が砲弾の直径の何倍かということを意味するのだとか。
7.5cm砲の43口径ですと、7.5cmの43倍。
主砲の長さは約322.5cmですかな。
数字が長いほど砲身が長くなり、砲弾の射程距離や貫徹力が増します。
筆者の記憶だと学校の理科の実験で
「長短2種のストローで作った吹き矢、どちらが遠くまで飛ばせるか」
みたいな実験があったようだね。
砲身が長いと発射される砲弾に対して空気圧がかかる時間が長くなって、より遠くに飛ばせるんだ。
こんなところを見ている物好きな児童・生徒がいるかは不明ですが・・・・・・。
ちなみにこの43口径7.5cm砲の元になった対戦車砲は46口径。
キット付属の解説書によると、そのまま搭載するのでは反動が大きすぎたため威力と引き換えに少し砲身を短くしたのだとか。
後にこの問題が解決したのか後期のG型からは威力向上のため48口径になっており、これが最終生産型のJ型まで続く。
同じ長砲身に見えたけど微妙に違うんだね。
長砲身化したことによりそれまでのIV号戦車とはケタ違いの火力を発揮することに。
特にアフリカ戦線で対峙したイギリス軍からは「マークIVスペシャル」として恐れられたんだ。
もっとも、極少数しか配備されていなかったようだけど。
G型初期が生産されたのは1942年3月から。
同年7月からエル・アラメインの戦いが発生して、この戦いの結果ドイツ軍側の戦局が悪化し始めますな。
東部戦線でも6月末からスターリングラードの戦いが始まり、こちらもドイツ軍の戦局に大きな影響を・・・・・・。
新たな武器を携え、激戦の地へと現れたIV号戦車G型。
そんな初期生産車をこの現代に蘇らせよう。
箱の中身を確認しよう
長々と語っていたけど、ここでようやく箱の中身を確認。
内容物はこんな感じ。
基本構成は昨年末に発売されたF型と同じかな?
成形色がグレーじゃなくてサンド色になっているようだけど。
ボックスアートにもなっている、ロンメル将軍率いるDAK所属車をイメージしたように見えますな。
袋を開けてパーツ確認。
まずはプラパーツその1。
これらは従来のIV号戦車シリーズと同じ部品だね。
画像左上の車体や車輪類はJ型から。
それ以外はF型からの流用っぽいね。
以前作ったJ型の記事より画像を持ってきましたが・・・・・・
車輪の入ったAランナーはJ型というよりはH型のようですね。
J型キットでは全金属製の上部転輪や鋳造の誘導輪がセットされている。
H型ではその部分が今回のG型同様、ゴムリム付きの上部転輪やより旧型の起動輪に差し替えられているようだ。
転輪やらサスペンション部分やらはどの型も共通だけど。
プラパーツその2。
こちらは本キット新規パーツの様子。
球型マズルブレーキを装備した長砲身7.5cm砲や、荷物類が見える。
グレーのランナーは人形類だね。
見た感じ5人分セットされているみたい。
その他部品ですな。
大小ポリキャップに牽引ロープ、エナメル線。
これらはF型と同一かな?
そして付属デカール。
収録されている塗装は後述です。
見た感じ車体のマーキングのほか、装備や荷物に貼り付けるものも収録されているようだ。
紙媒体は
説明書・塗装図兼解説書・Tech Tips!
の3点セット。
上で長々と語ったけど、実車の解説はこちらのほうが詳しいかな。
本キットに収録されている塗装は2種類。
- 第21戦車師団所属車(1942年秋 北アフリカ エルアラメイン)
- 第12戦車師団所属車(1942年秋 ロシア北部)
の2種。
ちょうどアフリカ戦線と東部戦線なんだね。
付属する人形は熱帯仕様のみ。
東部戦線の車輌を選んだ場合は、F型付属の人形を流用してみるのもありですな。
装備の有無もあるから、作る前に決めたほうがよさそうだね。
次回、製作開始!
内容を確認したところで今回は終了。
次回から早速組み立てに入ろう。
大まかな流れはF型と同様だから、筆者的には大丈夫かな。
アフリカ戦線と、東部戦線。
どちらで組み立てるか・・・・・・。
とりあえず、続きは次回!
この記事で紹介しているキット
↓タミヤの公式オンラインショップはこちら↓