タコムのマウス計画車輌、VK168.01(P)を作っていきましょう。
前回は塗装とマーキングを終えた。
今回はウェザリングをして完成させよう。
これで10月発売のタコム新製品が全部揃うね。
超重戦車3輌はなかなか時間がかかりますな。
この後はまたしばらく息抜き系のキットが続くだろう。
それではVK168.01(P)が最終的にどうなるのか、見ていこう。
足周りの部品を取り付ける
今回はバラバラの状態で塗装まで進めていたサスペンションや転輪。
さすがに塗装も終わったので、この段階で取り付けてしまいます。
先にサスペンションだけ接着。
その後ポリキャップが内蔵された転輪を押し込んで取り付けだね。
サスペンションの押さえであるC12番・R14番パーツは未塗装だけど、ひっくり返さない限り外からはほとんど見えないから大丈夫。
エナメル塗料でウェザリング
そしてウェザリング開始。
まずはスミ入れ兼ウォッシング。
モールド部分にはタミヤエナメルのフラットブラウンを。
部品表面にはガイアエナメルの埃色を薄めて塗布します。
乾燥後溶剤で拭き取り……。
今回もブラウンを濃い目に調整。
ちょっと茶色みが強くなったというか。
錆びが流れたりしている感じをイメージしていますな。
ドライブラシとオイル染み
さらにエナメル塗料でウェザリング。
- ドライブラシ
- オイル染み
ですな。
詳しくは過去記事を。
ドライブラシはタミヤエナメルのニュートラルグレイだね。
オイルはいつもなら給油口付近に撒くけど……
給油口らしきものが見当たらなかったから、とりあえずエンジンデッキに控えめに撒いといたよ。
クレオス製品で車体上部を汚す
続いてクレオスのウェザリングカラー・ライナーでの汚しを。
- カラーのグランドブラウンで傷描きこみ
- カラーのステインブラウン・ラストオレンジ・マルチブラックで排気管の錆び
- ライナーのスートブラック・ディープブラウンで雨だれ・錆びだれ
ですな。
錆び汚しをするついでに、ステインブラウンで工具の柄に木目みたいなものを描き込んでいる。
- ステインブラウンを柄に塗る
- 乾いた筆で線をつけるように擦る
といった感じで仕上げているんだ。
排気管の汚しに関しては過去記事で解説しているよ。
足周りの汚し
後は足周り。
- 車体下部や履帯にクレオスのウェザリングカラー・グレイッシュブラウンでウォッシング
- 履帯にタミヤエナメルのクロームシルバーでドライブラシ
をしています。
これも過去記事で似たようなものを紹介していましたな。
履帯への塗料の食いつきがあまり良くないみたいだね。
あんまり擦ったりすると剥がれるから注意……。
履帯を取り付けろ!
水性のつや消しクリアーを吹きつけたり、タミヤのウェザリングマスターをこすり付けて最後の仕上げ。
この辺りは前述の足周りウェザリングの過去記事にも記載していますな。
最後に以前のモイスヒェンやマムート同様の履帯ピン留め。
履帯パーツが柔らかい上にキツめで、一発でピンを履帯に通すのが難しい。
先に0.5mm径の真鍮線などをある程度通して履帯を揃えて、反対側からピンを押しこんでやるとやりやすいかな。
- 真鍮線を履帯の半分もしくは全体通す
- 反対側から金属ピンを押し込み、真鍮線を押し出すようにして通す
といった感じでしょうか。
0.5mmの真鍮線は微妙に細いので、付属の金属ピンよりも通しやすいという。
最後に砲塔を搭載。
残念ながら対空機銃はまだ捜索中。
外した状態ということで完成としよう。
以下、ギャラリーだよ。
タコム VK168.01(P) 完成!
装備が賑やかな感じ。
その分試作車輌感が減るけど。
同時発売のモイスヒェンと比較。
やはり砲身が少し短いですな。
マムートを加えてマウス計画車輌群で。
マムートが小さく見えますな。
マムートはVK100.01(P)。
100t級戦車ポルシェ案1号といった感じの意味だ。
それがVK168.01(P)では168t級に。
最終的に完成したマウスは総重量188tとなっている。
2倍弱に……。
戦闘能力は高いことに越したことはないのですが……
超重戦車は運用面での問題から主流とはなりませんでしたな。
- 橋を渡れないので運用面での制約がある
- 極端に重いので故障率が高く、損傷時の回収も困難
- 対戦車能力は高いものの、結局空爆に関しては虚弱
などといった問題があるからね。
オイ車も並べて、ここ最近タコムから発売された超重戦車で記念撮影です。
イカれたメンバーを紹介するぜ!
比較用にタミヤのケッテンクラートセットを並べる。
超重戦車がいかに規格外のものかが、君たちにもわかるだろう?
追記
紛失していた対空気銃が出てきたのでここで画像を追加掲載。
作ってみた感想のコーナー
迫力の超重戦車!
基本的な構成は以前のモイスヒェンと同じ。
ただ車外装備が追加されているので、少し組み立ての手間は増える。
特に側面の牽引ロープは細くて折れやすいので注意だ。
筆者もウェザリング中に何箇所か折っている。
取り付け穴を埋めたりモールドを削って、何も装備していない状態にすればより試作車輌っぽくもなりますな。
この辺りはお好みで。
筆者が苦戦したのは単に前面装甲をズレた状態で接着したのが原因だと思うけど。
牽引用のプレートが前後で逆のパーツ番号指示が出ていたりと、いくつか注意点もあるけど致命的なものではない。
圧倒的存在感を示すマウス計画車輌群の一員VK168.01(P)。
気になる方は是非とも組み立ててもらいたい。
後は本命のマウスですな。
筆者の積みにあったような……。
今回はここで終了。
次回は先日購入してきた、あのガンプラを紹介予定だ。
チュチュパイセンのデミトレーナー作るよ!
この記事で作っているキット