
サイバーホビーのドイツ軍鹵獲T-34を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングをして、最後に筆で細かい塗り分けをして中断した。
今回はウェザリングをして完成に持ち込もう。

三連休だね。
……あれ、今回はいつもと違う時間帯に更新。

以前は筆者の作業に記事が追いつきそうになったけど……
今は逆に作業と記事が離れすぎている。
なので記事の更新ペースを少し調整する意味でね。

とりあえず、作業に入っていきましょう
まずはスミ入れとウォッシング

手始めにスミ入れとウォッシングを。
今回はイエロー系の車輌なのでまずはタミヤエナメルのフラットブラウンを薄めて塗布。
その後部分的にガイアエナメルの埃色を乗せてから溶剤で拭き取ります。

今回はブラウンがメインだね。

筆者はイエロー系の車体に埃色を塗り広げてもあまり目立たないと判断したようです。
ドライブラシとオイル染み

続いてドライブラシとオイル染み。
前者はタミヤエナメルのバフ。
後者はタミヤエナメルのフラットブラック+クリヤーオレンジですな。
詳しくは過去記事を……。


クレオス製品で車体上部を汚す

さらに車体上部に変化をつけていきます。
角部分にはウェザリングカラーのグランドブラウンで傷を。
雨だれはウェザリングライナー泥色セットのディープブラウンですな。

画像には写っていないけど、後部の排気管はウェザリングカラーで錆表現を追加しているよ。
詳しくは過去記事参照で。


今回は排気管の下地を塗っていますけどね。
全体的に今回は汚しを控えめにして薄味仕上げです。
足回りの汚し

足回りはクレオスのウェザリングカラー、グレイッシュブラウンとタミヤエナメルのクロームシルバーをメインに使っている。
これも過去記事参照に……。


東部戦線の車輌ですが、あまりドロドロした感じにはせずやはり薄味で。

最後にタミヤのウェザリングマスターAセットを擦りつけながら水性のつや消しクリアーを吹き付けます。
これでようやく完成ですな。

一時はどうなるかと思ったけど、無事完成したね。
以下、ギャラリーだよ。
サイバーホビー T-34-747(r) STZ 1942年後期生産型 完成!

前面装甲はもう少しぴったりくっ付けたほうがよかったかな?
パネルラインというより隙間っぽく見える気が。

以前作った1940年型と比較。
車体や砲塔の装甲板溶接ラインが異なるのがSTZ製T-34の特徴です。


T-34は最初の量産型である1940年型がKhPZ(ハリコフ機関車工場)で生産開始。
続いてSTZ(スターリングラード・トラクター工場)も1940年型を生産しようとしたが、少し遅れて1941年型から本格的に生産開始。
当初はKhPZのものと同じ形状だったようだけど、次第にこの溶接跡など独自の仕様が増えていったのだとか。
今回のキットのは独自色が強まった比較的後期のものとなっている。
傾斜のついた駐退器カバーや砲塔前面にある三角形の平面、鋼製転輪などが特徴といえる。

調べていたら、同じ形状というよりKhPZから送られてきた部品を組み立てていたという資料もあるみたいだね。

いわゆるノックダウン生産というやつですな。
KhPZなど、他の工場が次々疎開するなかでSTZは疎開せずに生産を続行。
一時期は唯一稼動するT-34工場だったとか。

このキットは1942年型と商品名がついている。
現在1942年型というとナット型砲塔を搭載したタイプを指すことが多い。
STZは疎開しなかったこともあってか1942年に入ってもピロシキ型砲塔搭載型を生産していたようだから、この商品名になったのだろう。

ピロシキ砲塔、F-34砲、鋳造製操縦手ハッチ……
この組み合わせは今だと1941年型戦時簡易型と呼ばれるみたいだね。
昔は1942年型と呼ばれていたみたいだけど。

模型の世界でもこの辺り混ざっているようです
タミヤのT-34は昔の呼称が商品名になっているので、混ざらないように注意ですな。
作ってみた感想のコーナー

うーん、やっぱり車体かなぁ。
調べたところ微妙に長くて、それが原因で……。

STZ製T-34を特徴付ける組み継ぎ溶接の車体上部。
見た目はシャープなディティールの車体上部だけど、そのままではうまく組み立てられないからね。


プラモデルとして組みやすさを重視する筆者としては、細かい寸法違いよりも全く合わないところが気になったようですな。
本来なら長くなっている戦闘室を短くするべきですが、今回は車体後部を削って簡易的に合わせています。
細かい寸法違いが気になる人は注意かと。

神器マジックトラックが付属するなど、評価ポイントはあるんだけどね。
T-34は履帯の前後幅が広いから、ベルト式よりも組み立て式履帯だとより実感が出る。

工場ごとによる極端なに細かい違いは……筆者はあまりわからないようだね。
STZ製独特の溶接ラインや砲塔周りの形状とかは、今回のキットを作ったことで把握したみたいだけど。

とりあえず形にはなったので安心だ。
筆者もボックスアートのドイツ兵みたいな顔になっている。

この人、無駄にいい笑顔しているなぁ。

今回はこれで終了。
次回はまた新たなキットに着手する予定だ。

次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット