タミヤの自走榴弾砲ヴェスペを作っていきましょう。
前回は残っていた装甲板や兵士を組み立てた。
今回は本体・兵士共に塗装作業をしてみよう。
今回は先に兵士も塗っちゃうんだ。
実際は車輌のウェザリング後に行っていますが、諸事情で先に兵士の塗装を紹介します。
塗装は塗装でまとめ、ウェザリングはウェザリングでまとめることにした。
それでは作業を再開しよう。
塗装図の確認
このキットに収録されている塗装は2種類。
ダークイエローの単色か、ダークイエローの下地に緑色の帯状迷彩ですな。
今回は第29戦車擲弾兵師団所属の、迷彩ありのものにする。
戦車擲弾兵師団と表記されているけど、装甲擲弾兵師団といったほうがいいかもね。
所謂機械化歩兵だ。
なんかすごい響きの名前。
機械化歩兵ってサイボーグ兵士のことかな?
機械化歩兵とは兵員輸送車などに乗って移動し、戦場では歩兵として戦う兵士のことだ。
機械化しているのは身体ではなくて移動手段だね。
現在の擲弾(グレネード)は投射器を用いて飛ばす爆弾を指すことが多いですが、昔のは現在の手榴弾に該当する手投げ爆弾のことですな。
擲弾自体は8世紀から10世紀の間には存在していたようですが、擲弾兵という兵士が登場したのは17世紀頃。
当時の擲弾は取り扱いが難しく銃よりも射程距離も短いので、肉体・精神共に優れている者しか擲弾兵に選抜されませんでした。
そのため銃を持った戦列歩兵によって擲弾兵が廃れた後も、その名前は精鋭兵士の意味合いをもつようになったのだとか。
とりあえず、歩兵という名前をかっこよくしたのが擲弾兵ってことかな?
そして時は進んで1943年。
戦況が悪化したドイツ軍は士気向上を図ってかつてのプロイセン陸軍に倣い、歩兵のことを擲弾兵、機械化歩兵のことを装甲擲弾兵と呼ぶようになったようです。
下地を塗る
長々と語っていましたが塗装を開始しましょう。
まずは下地から。
今回は黄色系の塗装をするので、下地も暖色系。
クレオスのマホガニーサーフェイサーを使っています。
いつものやつだね。
ついでに兵士も下地を作る。
全体はガイアノーツのエヴォホワイト。
肌の部分は今回ガイアカラーのノーツフレッシュピンクにしている。
装填手含め全員手袋をつけていないようなので、手も忘れずに塗っておこう。
自走砲本体の塗装
兵士は一旦置いといて、先に車輌を塗っていきます。
基本となるイエローはお馴染みガイアカラーのダークイエロー2です
ヴェスペが生産開始したのは1943年2月。
同じ時期にドイツ軍車輌は基本塗装がジャーマングレーからダークイエローに変更されているようだ。
通常版のヴェスペではちょうど切り替える直前に生産されたのか、ジャーマングレーの下地をもつ個体が収録されている。
緑色の帯はガイアカラーのオリーブグリーン。
粒子が出ないように気持ち薄めに調整して、サッと吹き付けていきます。
これでエアブラシの塗りわけは終了。
そこまで複雑じゃないから簡単だね。
筆による塗り分け
続いて筆で細かいところの塗り分け。
オープントップの車輌だけあって、塗り分け箇所が多いですな。
ここで筆者が間違えて砲尾の全体を金属色で塗ってしまっている。
キットの説明書では砲尾内部だけ金属色だ。
後で上から本体色を塗りなおしている。
車体のマーキング
キット付属のデカールがこちら。
一部は砲弾や兵士に貼り付けるものですな。
大戦後期の車輌だからか全体的に控えめ。
派手なマーキングとかはないみたいだね。
平面に貼り付けるので特に苦戦しませんな。
枚数も4枚だけです。
Aパターンのほうはでっかい数字とかがあるんだよね。
今回のBパターンは迷彩があるからかその分控えめというか。
兵士の塗装
今回はついでなので兵士たちも塗ってしまう。
まずは顔の塗り分け。
主にタミヤエナメルを使っている。
これは過去に作った兵士とほぼ同様のパターンだね。
詳しくは当該過去記事たちを。
その後は主にタミヤアクリル・水性ホビーカラーを使って各部を塗り分けていきます。
砲弾の緑は指定ではタミヤのオリーブグリーンですが、手持ちになかったので水性ホビーカラーのグリーンで代用しています。
懐かしい旧製品だね。
あまり使う機会がなく、不良在庫化してしまっている。
今回の戦果
後はスミ入れやドライブラシで適当に陰影をつけて兵士は塗装完了です。
砲弾や指揮官のメモ(命令書?)も忘れずにデカールを貼り付けておきましょう。
今回はここで中断。
次回はウェザリングを行い完成予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット
↓タミヤの公式オンラインショップはこちら↓