タミヤMMシリーズより、イタリア戦線のヴェスペ自走砲を作っていきます。
前回は本体や兵士の塗装・マーキングを行った。
今回はウェザリングを施し完成させよう。
実際は先月時点で完成していたんだけどね。
なので今月分には含みませんな。
いずれにしろ完成品を増やすのみだ。
それでは最終的にヴェスペがどうなるか確かめよう。
ウォッシング兼スミ入れ
手始めにウォッシング兼スミ入れを。
今回は全体にタミヤエナメルのフラットブラウンを薄めたものを塗布。
一部水平面を中心にガイアカラーエナメルの埃色も置いておきます。
乾燥後、流れたように上から下へと溶剤でふき取ってやります。
下地が黄色系だから、目立つようにフラットブラウンをメインにして塗ってみた感じだね。
ドライブラシ!
続いてドライブラシ。
ここではおなじみ、タミヤエナメルのバフを用いています。
車体だけでなく履帯にも施し、少し砂埃感を狙ってみます。
詳しくは過去記事……。
そういえば前から気になっていたんだけど、バフって名前はなんか意味あるのかな?
バフとは牛や鹿の揉み革(特に水牛の揉み皮)のことで、そこから転じてその革みたいな淡い黄褐色のことを指すようになったようです。
日本であまり馴染みがないのは近似色である黄土色のほうが日常的に使われることが多いからですね。
どうも色を扱う業界では頻繁に使う名前のようだけどね。
車体の平面にはオイルを撒いて少し変化をつけている。
オイルについても過去記事だ。
車体上部のウェザリング
続いて主に車体上部のウェザリングを。
- 傷類→ウェザリングカラーのグランドブラウン
- 雨だれ→ウェザリングライナーのディープブラウン
- 錆→ウェザリングカラーのステインブラウン・ラストオレンジ・マルチブラック
といったところですな。
今回は工具類も錆びさせているね。
錆びについては過去記事でまとめているよ。
足周りの汚し
足回りはおなじみクレオスのウェザリングカラー・グレイッシュブラウンのウォッシングとタミヤエナメル・クロームシルバーのドライブラシ。
今回は乾いた土の上を走行していた感じをイメージして、あまりドロドロした感じにはしていない。
足回りもなんか筆者が過去記事でまとめていたね。
仕上げのつや消し!
最後につや消しをしながら車輌・兵士ともに足元にウェザリングマスターAセットで砂汚れをつけてみます。
これで完成ですな。
砲弾などはピットマルチ君で仮留めしている。
近年はセメダインからも貼って剥がせる系の接着剤が出たようなので、そちらも近いうちに試してみたいものだ。
とりあえずこれで完成。
以下、ギャラリーだよ。
タミヤ 自走榴弾砲ヴェスペ(イタリア戦線) 完成!
兵士が乗るとやっぱり生き生きとしているというか、ちゃんと動いている兵器感が出るね。
以前作った通常版と並ぶとこんな感じに。
ここにはいませんが通常版には防寒着姿の兵士2名が付属。
履帯は接着・塗装が可能なベルト式となっています。
イタリア戦線版では内部の装備も追加されている。
特に車体右側のMG34やそれの弾薬箱がわかりやすいかな。
ただこのキットを掘り出したところ、ちょっと残念なことが。
あっ、これは……。
筆者が掘り出したところ、一箇所千切れていたようです。
んで引っ張ってくっつけようとしたところ、他の箇所も千切れてこんな形に。
経年劣化の可能性があるね。
このキット、確か筆者が以前に箱潰れの中古品として購入してきたものだ。
箱の様子も現行品とは異なる感じだったから、製造されてからかなり年月が経っているもののはず。
ドラゴン社系列のDSトラックで劣化するものは有名だけど……。
筆者の手持ちでタミヤ製の履帯で崩壊したのはこれが初めてですな。
ドラゴン社のDSトラックもそうですが、生産時期・ロットの問題も関わってきていそうです。
部品補給まで通常版ヴェスペは保留にしておきましょう。
作ってみた感想のコーナー
おまけがたくさんついたうれしいキットだね。
通常版のヴェスペから兵士のフィギュアと履帯・デカールを入れ替えて、新規の起動輪と装備品を追加したものだ。
兵士のフィギュアやマーキング等、特にこだわりがないのならこちらのほうがおススメだね。
マーキングに関してはこちらが2種類、通常版が3種類なので微妙に減ってしまっているけど。
すでに通常版のデカールや塗装図を持っている方はこちらと合わせてみるのも手ですな。
組み立て式履帯もそうですが、正確な歯の枚数の起動輪が新たにセットされたのもプラスですな。
歯の枚数は正直かなり近づいて見てみないとわかりにくいけどね。
組み立て際の注意点としては
- 主砲を取り付ける前に、基部の前にあるE11番パーツを接着固定しない
- 装甲板内側にいくつか押し出しピン跡があるので先にそれを処理する
といったところかな。
押し出しピン跡は後部装甲のもの意外は浅い凹みなので、削れば簡単に処理できます。
後部のは処理が面倒なら砲弾などの荷物類を乗せて隠してしまう手もありますな。
小柄な車体で極端に値段も高いわけではないので、自走砲キットの入門にも是非。
今回はここまで。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット
↓タミヤの公式オンラインショップはこちら↓