
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者が塗装まで終えて長年放置していたタミヤのIII号突撃砲B型をサルベージし、完成まで持ち込みました。
今回は……。

直近で増やした積みを処理していく。
戦車とゾイドがあったけど、今回は前者だ。

正月に購入したあれだね。

直近に増やした積みは正月の2つのみですな。
今回のお題 タミヤ 1/35 パンターD型


今回作るのはこちら。
タミヤMMより、パンターD型だ。
商品名は「パンサーD型」だけど、例によって「パンターD型」でここは統一する。
また同社からは1/48も発売されているようだけど、ここでは1/35のものを取り上げる。

筆者お得意のドイツ軍戦車。
D型のパンターはここでは初めてかな?

ここどころか、ここの開設以前も作っていませんからね。
筆者の好きなドイツ軍戦車のはずですが。
パンターD型とは?

パンターは第二次世界大戦後半に活躍したドイツ軍の中戦車だ。
ここでも派生車輌を何輌も組んでいるね。

I~IV号戦車みたいに、当初はV号戦車だったんだよね。
VI号戦車ことティーガーよりも開発順は後みたいだけど。

そんなパンターだけど、大元の原型は5cm砲を装備した20t級の中戦車(VK20.00)。
ただ戦争が進みソ連に侵攻した際に遭遇したのが、これまたお馴染みT-34。
既存のIII号戦車やIV号戦車ですら苦戦するT-34相手に、当初の案であったVK20.00では太刀打ちできないと判断される。

T-34ショック。
ヴェルサイユ条約と並んで、ドイツ軍戦車開発史では外せない出来事だね。

60口径の5cm砲を装備したIII号戦車でも劣勢に。
なので同じ5cm砲を装備予定であったVK20.00では対処できないことが予想され……。

T-34を調査したところ、この戦車の優れた点として
- 傾斜装甲による良好な防御力
- 幅広の履帯による高い走破性
- 主砲である76.2mm砲の(当時としては強力な)火力
が上げられた。
これに対するスペックを求めたところ20t級の車重には収まらなくなり、VK20.00は30t級のVK30.00計画へと発展する。

これがV号戦車、後のパンターの原型になるわけだね。

実際に完成したパンターは装甲を増厚したりした結果、最終的に国際基準では重戦車相当の45tになってしまうわけですが。

このVK30.00の開発を担当したのはMAN社とダイムラー・ベンツ社。
それぞれ
- MAN社→VK30.02(M)
- ダイムラー・ベンツ社→VK30.02(DB)
という試作案を出してくる。
MAN社の方は「VK30.01(M)」としている資料もあるけどね。
今回のキットの解説書は01表記だった。

- VK→計画車輌
- 30→30t級
- 01、02→第1案(2案)
- M、DB→MAN社案、ダイムラー・ベンツ社案
といった意味ですな。
ちなみにVK30.00系の車輌はティーガーIの開発道中でも現れますな。
こちらは(H)で、ヘンシェル社案ということを意味します。

総統閣下はダイムラー・ベンツ案を贔屓していたけど、兵器局のほうはそれに反対。
最終的に兵器局の意見が通り1942年5月頃、MAN社のVK30.02(M)がパンターとして正式採用される。
ダイムラー・ベンツ案が不採用になった理由としては
- 砲塔部分が期日までに完成しなかった(これ以上待つことは後の生産遅延につながる)
- 車体がMAN社案よりも小柄で「MAN社案の砲塔+ダイムラー・ベンツ案の車体」といった代替策も取れなかった
ことが主な要因のようだ。
ちなみにこれらの車輌、M社案のはドラゴンから「パンターD型V2」として。
DB社案はアミュージングホビーから「生産型」としてキットが発売されている。

ダイムラー・ベンツ案はなんか前寄りの砲塔とか、T-34のパクr

ご丁寧に後輪駆動だったり、ディーゼルエンジン車だったりするところもT-34と同じだったりします。
ドイツ軍戦車はほとんどガソリンエンジン車なので、仮に採用されていたら燃料補給の面で不都合な気がしますが……。

パンターD型はそんなMAN社案の試作車を手直しして開発されたパンターシリーズの1番手。
続いて登場したA型との主な違いは砲塔のキューポラだ。
A型では後のパンターシリーズ共通となるペリスコープ付きのキューポラだけど、D型ではまだ単純な覗き穴付きの円筒状キューポラとなっている。
形状は異なるものの、スライド式のハッチはこの時点で導入されているけどね。

円筒キューポラだと対戦車ライフルとかで中の人の頭を撃ち抜かれるパターンがあったんだっけ。
ペリスコープ式だとキューポラよりも頭の位置が下がるから、そういうことはなくなるという。

パンターの一番手としてD型は1943年7月のツィタデレ作戦(クルスクの戦い)で実戦デビューを果たす。
しかし同作戦に間に合わせるために十分な準備を行わず実戦投入をし、機械的な不具合が続出。
ここではあまり活躍できなかった。
一方で敵対したソ連軍の調査では「正面装甲を貫通されて撃破された車輌は存在しなかった」という報告があがっている。

フェルディナントにフンメル、ブルムベアとか、クルスクの戦いで初めて実戦投入された兵器も多いんだっけ。

正面装甲は貫通できなかったものの、機関室側面の垂直部分は弱点で撃ち抜きやすいとソ連軍は調査報告を上げているようですな。
この部分はG型で傾斜化されて改良されます。

装備していた70口径7.5cm砲の威力も十分。
前述どおりT-34やKV-1の76.2mm砲ではパンターの弱点を狙わないと撃破できないのに対し、パンターはそれらを遠距離からどの向きからでも撃破できた。

70口径7.5cm砲。
当初はティーガーがこれを装備しティーガーIH2型として登場予定でしたが、パンターへの装備が優先されて計画のみのものになったというやつでしたな。

そういえばD→A→G→Fと、変則的な順番なんだよね。
パンターの型番は。

2026年の現在でもこの謎順番な理由は明確にされていないようだ。
……「走・攻・守」を高い水準で兼ね備え、第二次世界大戦後半のドイツ軍を支えたパンター。
最初の量産型であるD型を、タミヤMMシリーズのキットで作ってみよう。
箱の中身を確認する


それでは箱を開ける。
中身はこんな感じだ。

見た感じ、過去のタミヤパンターとは作りが違うみたいだね。

このパンターD型は2015年ごろの発売で、2026年1月現在タミヤ1/35MMシリーズのパンター系キットとしては最新となっています。
A型(パンサー中戦車)が70年代。
G型が90年代発売ですな。


パーツ一覧。
ランナーは4枚で、他に車体上下と砲塔外装が付属する。
部品番号上では砲塔外装はCランナーの部品扱いみたいなので、部品注文とかの際は注意だ。

A型とよく似た形の車体だけど、さすがに40年間の差があるから設計は別物だね。


その他部品。
大小のポリキャップの他、牽引ロープ用の糸やワイヤー再現のエナメル線、そしてベルト式履帯だ。
履帯はもちろん接着・塗装が可能な素材になっている。

地味にパンターの履帯も初期と後期で違いがありますな。
別売り品にする場合は間違えないように……。


付属デカール。
砲塔の凸凹になじみやすくするためか、車番は分割されている。
その他部隊マークも少数収録だ。

パンターの名前どおり、豹のマークになっているみたいだね。


紙媒体は近年のタミヤ製品同様
- 組み立て説明書
- 実車解説兼塗装図
- TechTips!
の3枚構成だ。

実車解説は斎木伸生氏。
他のMMシリーズの解説でもお馴染みの方ですな。


本キットの収録された塗装は3種類。
いずれも3色迷彩で、1943年7~8月のツィタデレ作戦(クルスクの戦い)に参加したものとなっている。
内訳は
- 第39戦車連隊第52戦車大隊第7中隊所属車輌 745号車
- 第39戦車連隊第51戦車大隊第4中隊所属車輌 432号車
- グロースドイチュラント師団戦車連隊所属車輌 445号車
となっている。

見た感じどの塗装も大きな差はなさそうだね。
後で塗装は決めればいいかな?
塗装図の右側に載っている写真は……。

どうやらオランダのブレダ市に現存する実車の写真のようですな。
細かい装備類は外されているようですが、資料として有効活用しましょう。
次回、製作開始!

ということで今回はここまで。
次回から組み立てを開始する。

今回のキットにはエッチングパーツとかはないのかな?


このキットに対応した別売りのオプションパーツは4種類。
- メタル砲身セット
- 連結履帯セット
- エッチンググリルセット
- ドイツ戦車兵エンジン点検セット
があります。
筆者の手元にエンジングリルセットがあるので、今回はそれを使いましょう。

このグリルセット、10年ぐらい前にG型用のが欲しくて店に行ったところ品切れだったので筆者が代わりに購入したものらしい。
無論寸法が異なるのでG型には使えず。
今回ようやく日の目を見ることになった。

アホだなぁ。

確かA型からG型になる際に車体後部側面の形状が変わりますが、その影響で機関室周りの寸法が変わったはずです。
近年になってヤークトパンターにG1型とG2型なる分類が出てきましたが、あれも原型車の機関室寸法と、その影響による戦闘室後部装甲の角度が違いだったような……。

ともかく、エッチンググリルのみを追加して、タミヤのパンターD型を組んでいく予定だ。
今までのタミヤパンターとはまた違った部品構成なので、その辺りも詳しく見ていこう。

続きは次回!
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