
III号戦車を進めます。

前回はウェザリングを行い本体がほぼ出来上がった。
今回は戦車兵を塗って完成としよう。
戦車兵を塗る


さて、戦車はほぼ完成したけど……
付属していた戦車兵の塗装が紹介できていなかった。
今回はこれをメインに進める。

全体をガイアノーツのホワイトサフ。
顔の部分は同社のノーツフレッシュ オレンジでブラシ吹き。
ここは戦車を塗るついでに塗っていました。


ここから先は全て筆塗りになります。
まずは顔を完成させましょう。


顔の塗装は基本的にタミヤエナメルの出番。
各色用意する。
瞳の塗装


まずは白目。タミヤエナメルのフラットホワイトを面相筆で。


続いて瞳を。
タミヤエナメルのライトブルーを削って尖らせた爪楊枝につけて白目上にちょこんと。
ここではかなり違和感のある感じだが、このまま進める。

盛大にはみ出していますな。


さらにアイラインをタミヤエナメルのフラットブラックで。
面相筆でもいきなり細く塗るのは難しいので、とりあえずこんな感じに。

こち亀の主人公みたいになっていますな。


太く描いて後で溶剤で拭き取る。
まだ太く見えるけど、顔全体をエナメル塗料で塗るときにまた調整しよう。


瞳がまだ違和感があったので……
ライトブルーの上からまた極細爪楊枝でハイライトをちょこんと。
使用したのはタミヤエナメルのフラットホワイト。


とりあえずは目が出来ましたな。
顔の塗装


アホな筆者が手の部分を塗り忘れていたので……
筆塗りで顔同様ノーツフレッシュオレンジを塗っておく。
ここから先は顔や手など肌の色を塗っていく。

戦車兵は手袋を着用している場合もありますからね。
それで筆者はよく手を塗り忘れるという。


用意したのはタミヤエナメルの各色。
ブラウン、フレッシュ、ピンク、イエロー、レッド、ホワイトなど適当に。

ここまでたくさん用意しなくても、もっと少ない色数でも大丈夫ですな。
ブラウン、フレッシュ、ピンク、ホワイト辺りでも……。


まずは陰になる部分にブラウンを中心に混ぜた色をおいていく。
主に服との境界線や、首周りなど……。


次は中間の色ですね。フレッシュを中心に一段明るい色にしてみます。


塗りつつ陰色とうまくなじませていこう。
今回は太陽照りつくアフリカ戦線が題材。
戦車兵も日に焼かれているのをイメージしてやや赤っぽさを強くしてみた。


最後はホワイトを多めにしてハイライト。


最終的にこんな感じに。勿論手の部分も同じように塗っておこう。
服の塗装


そのまま服装の塗装へ。
まずは基本となる軍服を塗装図どおりタミヤアクリルのカーキで塗ります。


続いて面相筆で細部の塗装を。手持ちの塗料に塗装図指定のものが一部なかったので近似色で代用したのもあります。

使用したのはいずれもタミヤアクリルで・・・・・・
ゴーグル→デザートイエロー
ピストル・十字勲章→ガンメタル
ベルトバックル・鷲章→フラットアルミ
スカーフ→バフ
喉元マイク→フラットブラック
ホルスター・靴→レッドブラウン


ここまで来たら後はスミ入れ。
タミヤエナメルのブラウンを使う。
同じエナメル塗料で塗った顔や手に塗ると拭き取り時に溶ける。
それらは避けるように塗ろう。


実際のドイツ軍熱帯用制服は使っているうちに簡単に色落ちしてしまうのだとか。
というわけでタミヤエナメルのバフを使って強めにドライブラシ。
退色感を出してみる。



最後に更に明るいデッキタンでドライブラシ。
これは効果が薄く感じたのでいらなかったかもしれないね。

退色して白っぽい感じになったと言えればいいのですが……。


これで戦車兵の人形が出来ました。
塗っているうちに目のアイラインが細くなってそれらしくなりましたな。

目は瞳がまん丸ではなく、ややアイラインで隠れるとそれらしくなるかな。
筆者曰く、いわゆる「ジト目」を狙っているとか。

追記
筆者が兵士の塗装方法をまとめました


最後の微調整~つや消し


つや消しをかけて完成と生きたいところですがその前に微調整。
まずは履帯のウェザリング。


ウェザリングカラーのサンディウォッシュをドライブラシ技法で塗料をこすり付けていきます。


それと、筆者が外側のフェンダー境界を掘っていましたが……
この内側のだけ掘り忘れていたので、急遽追加します。


さて、今度こそつや消しクリアーを吹いて完成です。


そのまま残りの部品を組み立てる前に、今回はこのピットマルチを使う。
これ、元々は貼って剥がせる「のり」の一種なんだけど……模型業界では別の使い方があるんだ。


ハッチのヒンジ部分やアンテナ基部の根本に少量塗る。
この時点では白くなっているけど乾くと透明になるから大丈夫。


これで完成後もハッチが開閉選択できたりアンテナを立てるか寝かせるか選ぶことが出来るんだ。

他の使い道としては例えば航空機で爆弾の種類を選んだり・・・・・・。
ただ、極端に強度が高いわけではありませんな。


これでIII号戦車N型が完成です。
以下、ギャラリーとなります。
タミヤ 1/35 III号戦車N型 完成!







以前のティーガーがまだ近くにあったので比較してみましょう。




こうしてみるとティーガーの迫力を改めて感じますね。

III号戦車はティーガーの不足を補うため重戦車大隊に配備されることも多数あったから、実際にこんな感じに並んでいたのだろう。
勿論、塗装がまったく違うということはなかったけど。

今回はここで終了です。
次回は何を作るか……。

この記事で作っているキット
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