タミヤMMシリーズより、旧製品のブルムベアを作っていきます。
前回は車体上下の外装を組み立てた。
今回はその外装にツィンメリットコーティングを施し、車体下部の組み立てを仕上げてしまおう。
なんかAFV系列は最近コーティングするキットが連続するような・・・・・・。
単なる偶然ですよ。
ここ最近補充されたキット達もほとんどコーティングが必要だ。
しばらくコーティング頻度が多くなるだろう。
エポパテでツィンメリットコーティングを行う
今回作るブルムベア。
商品名には特に仕様が記載されていませんが・・・・・・
- 操縦手用の直視バイザーが廃止されている
- 戦闘室の構成が六角形構成である
ということから筆者は中期型(第2/3次生産型)であると考えています。
調べたところ1943年の12月から6月頃の間に生産されたとの情報が出てきました。
この頃はちょうどドイツ軍戦車にツィンメリットコーティングが施されていた時期なので、これを再現してみましょう。
ツィンメリットコーティングについては幾つか方法があるけど、今回はエポキシパテとモデルカステンのローラーを使用したものを行ってみよう。
ツィンメリットコーティングについては過去記事参照だよ。
・・・・・・この記事を書いている時点では、ローラーが販売されているところをあんまり見かけないね。
詳しい方法は上記の過去記事を参照にしてもらうとして・・・・・・
延ばして貼りつけたエポパテにローラーを転がして、パターンを刻みこんでいきます。
ローラーに水をつけておくとパテが貼りつかず作業がしやすい。
逆にパテとパーツの間に水分があるとパテが上手く食いつかず、作業中に剥がれやすい。
筆者は手やヘラを濡らして作業するから、どうしてもパーツ表面も濡れてしまったりする。
逐次パーツの水分を拭き取ったり、又はパテを貼り付けてから少し時間を置いてみたり・・・・・・。
筆者が使っているのはタミヤの速硬化タイプ。
今まで使っていたのを使い切ったから、ここでこの前補充した100gタイプも開封してみるよ。
内容は通常版のパテのA剤B剤が4袋ずつ入ったお得版。
単純な増量ではなく小分けになっているのが嬉しいね。
この前組んだ2輌のIV号駆逐戦車で大量消費したからね。
エポパテをたくさん使う人は100gを買ったほうがいいだろう。
車体上部も施していきます。
ハッチ部分はモールドが埋まらないように、パテを小分けして塗っています。
車輌によって幾つかコーティング箇所やコーティングパターンには違いがあるようだね。
筆者は適当にググって出てきた資料を参考にそれらしくしてしまっている。
車体後部パネルを作る
コーティングが済んだら各パーツを取り付けていく。
まずは後部パネルのマフラーなどから。
IV号戦車系列で標準的な横置き型のものとなっている。
ブルムベアではクランクを後部パネルに搭載するみたいだね。
ここは別売りのIV号戦車車外装備品セットに含まれていたものを使っているよ。
後に同社のブルムベア後期型を見たところ、継ぎ目のあるクランク(装備品セットのE6番パーツと同型)を搭載していました。
今回筆者は一体型のクランク(D13番パーツ)を使用してしまいましたが。
装備品セット付属の説明書によると継ぎ目有りクランクが一般的で、IV号戦車J型から生産簡略化のため継ぎ目なしの一体型クランクが登場したのだとか。
今回のブルムベア中期型には継ぎ目有りのクランクのほうが良かったかな?
転輪類の組み立て
転輪類も基本的には他のMMシリーズ旧IV号系列と同様ですが・・・・・・
このキットには誘導輪が2種類付属します。
今回はこのキットのみ付属する、画像右の鋳造製誘導輪を使ってみます。
組み立てるとこんな感じです。
元々がモーターライズ製品らしく、各車輪は上部転輪以外ポリキャップを内蔵します。
入れ忘れに注意ですな。
そうそう、上部転輪が上手く押し込めなかったから軸の部分を少し短くカットしているよ。
いままでこんなのはなかったんだけど。
かなり前の中古品ですから、初期の不具合ですかな。
それとも今でもこうなっていて、たまたま筆者が気付いていないとか。
ポリキャップ内蔵なので、それ以外の車輪類は単純に押し込んでやれば組み立てられる。
正面に装備された予備履帯も前述の車外装備品セットに含まれるものだ。
これも過去記事参照だね。
履帯が厚いのかそれともコーティングで車体の厚みが増したのか、ややはめ込みがきつかったですね。
この先製作中に履帯ラックが外れないといいのですが。
今回の戦果
履帯はポリ製の焼止め式。
やはり他の旧IV号系列キットの流用らしく、ハの字状の滑り止めがついた物となっているね。
以前組んだ駆逐戦車同様、この履帯は焼止め部分のセンターピンが欠けた状態となっています。
欠けた部分は転輪などで隠れる部分に持ってきたほうがよいかと。
今回はここまで。
次回は車体上部の組み立て作業になるだろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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