
タミヤのスケール限定シリーズにラインナップされています、イタレリ製のカーロ・アルマートP26/40を作っていきましょう。

前回はサスペンションなど足周りを組んでみた。
今回は履帯を組み込んだり、車体上部の外装を組んでみよう。

実際はもう先月のうちに完成しているから、作業は間違いなく進むはず。

今回も苦戦ポイントが一つありますな。
プラッツ版だけと思いきや、こちらのタミヤ版でも引き続き難所に。

詳しくは後述。
それでは作戦を再開する。
履帯の組み立て


こちらが本キット付属の履帯。
接着組み立て式で上下面のみ直線となっており、前後の折り返し部分は1枚ずつになっていますな。
直線部分は履板一枚分長さが異なっており、そこで上下の違いが出ています。

部品番号は下面の直線部分がB7番で、上面の直線部分がB2番。
折り返し部分の1枚履板はそれぞれB3,4,5,6と振られているけど……
これらは形に違いはなさそうだ。
あまり気にしなくてもいいだろう。

履帯の内側には押し出しピン跡があるような。

時間がないので今回は無視してそのまま組んでしまう。
後にサイドスカートを取り付けると上面の履帯は下から見ない限りは見えなくなるので、仮に処理するなら下面だけでも大丈夫だろう。
起動輪上の履帯を削る


以前のプラッツ・アンツィオ高校版のことを思い出し、起動輪上に来る部分を仮組み。
案の定歯の部分と履帯がうまく噛み合わず、一部が浮いてしまう。

折り返し部分で履板同士の間隔が狭くなるのが再現されていないということでしょうか。
とにかく、それが起動輪の歯の間隔と合わないというやつですな。

これは確か以前のプラッツ版でもあった展開……。


起動輪の歯を切り取って移動……は大変なので、ここはそのプラッツ版と同じ加工で凌ぐ。
起動輪上に来る履板同士の噛み合わせ部分を少し削ろう。
これで履板パーツの前後幅が狭くなり、起動輪の歯に噛み合わせてもうまく収まってくれる。

削る面積なんかは現物合わせですな。
履板端の細い部分を削るので、破損に注意です。
筆者は何個か削る箇所を折ってダメにしましたが……。

幸いこのパーツは数枚余る。
少しぐらいミスしても大丈夫だ。


その後は接着して巻きつけ。
誘導輪側の折り返し部分は歯がないから、起動輪側と違って調整は不要だね。
履帯の接着組み立ては過去記事通りに……。

履帯パーツ同士の噛み合わせが貧弱で、他のキットの同パーツに比べると強度が少し低いように感じる。
引っ張りすぎると千切れやすいので注意だ。
前述通り、サイドスカートを取り付けると上部側は外からほとんど見えなくなる。
何か不都合があったら、その上部で辻褄を合わせてしまうのがいいだろう。

上部の直線部分は多少曲げて弛みをつけるとそれらしくなりますな。
ここもほとんど外から見えなくなりますが。
サイドスカートの取り付け


履帯パーツにある程度暗色を筆塗りして、そのままフェンダーやサイドスカートを取り付けてしまいます。
ここも車体同様反っていますので、まずは瞬間接着剤の点付けで矯正すると良いかと。

フェンダーパーツは前側にエッチング製のL時パーツを取り付ける。
車体との角度を直角にしないと後のエッチングパーツがうまく取り付けられないので注意を。
説明書だとこの段階でそれを取り付ける指示が出ているけど、作業中の脱落防止のため今回は他のエッチングパーツとまとめて最後に接着しよう。

サイドスカートには横向きのリブ……
なんか「コ」の字型のパイプが伸びているけど、これはハシゴみたいなものかな?

キット付属の冊子によると、どうも最終試作型ではサイドスカートのリブが菱形模様だったみたいですな。
量産車ではキットの通り、横向きリブになっていますが。
車体上部の組み立て


そのまま車体上部の外装を組んでしまいます。
戦闘室部分と機関室部分に分かれていますな。

ハッチ部分は開閉状態選択にできそうだけど、内部再現はない感じだね。
操縦手ハッチは接着しないで進めて、エンジン点検ハッチは接着固定しちゃうよ。

機関室上部にあるルーバーは少々バリや歪みがあった。
目立つ部分なので整形しておきたいところ。
今回の戦果


組み立てて一気に接着。
戦闘室・機関室部分同時に車体へ合わせると良いでしょう。
意外とこの二つの境界部分でも隙間ができやすいようなので……。

リベット留め車体だから、あんまり切削したくないんだよね。
裏側にバイザーを留める部分があるからか、車体前面の操縦手用バイザー周りはヒケて凹みができているけど。

後で溶きパテでも塗っておこう。
今回はここで中断。
次回は残りの車体上部パーツを組み立てる予定だ。

続きは次回!
この記事で作っているキット