模型大体戦闘日誌、始まるよ!
前回は筆者が長年放置していたHGUCのパワード・ジムが完成しました。
今回は……。
筆者が戦車を進めている。
今回はそれの内容物確認だ。
ガンプラを作っていると思ったら再び戦車に。
ここ最近購入直後の新製品レビューが続いて少し追われていましたからね。
筆者は簡単なキットで息抜きをしたいようですな。
今回のお題 タミヤ T-34/76(1943年型)
今回作るのはこちら。
タミヤMMシリーズより
T-34/76(1943年型)だ。
六角砲塔のT-34だね。
詳しくは後述するけど、このタイプのT-34は現在1942年型と呼称されることが多い。
ただ同社から1942年型という名称でピロシキ砲塔型が発売されているので、今回は混乱を避けるために商品名と同じ1943年型で統一する。
古い呼び方と新しい呼び方ですな。
タミヤは古い呼び方になっています。
このキット自体、発売が1975年と少し古いものだからね。
T-34/76 1943年型とは?
今までにもT-34自体は何回も作っているので、解説も多数行っている。
なのでここではなるべく簡潔に済ませよう。
この戦車は第二次世界大戦期にソビエト連邦軍の主力を担った中戦車だ。
- 強力な76.2mm砲
- 傾斜した装甲による高い防御力
- 最高速度約50km/hと優れた速力
と、当時の戦車として走・攻・守どれも高い水準で備えていた。
敵対していたドイツ軍のIII号戦車やIV号戦車に対し全ての面で優れていて、ドイツ軍に衝撃を与えた……ていうのは何回も説明したね。
ただT-34も幾つか指摘されるところがあったので、改良が施されることに。
一番の問題は当時搭載していたピロシキ型の砲塔。
- 砲塔内の容積が狭く、砲塔内部での作業性に難があった。
- 砲塔天面に備わったハッチが大型のものが1枚のみで、車外の視察時に使いにくかった。
- 主砲の伏角がつけられず、低いところや登板中に遭遇した敵を射撃できない。
などなど。
いくつか問題が。
なのでこのピロシキ型砲塔に変わって新型のナット型砲塔を開発することに。
- 背が高く内部容積に余裕がある。
- 天板のハッチは小型の丸型が2つ。後に車長が使う左側のものは視察孔付きのキューポラ装備になる。
- 主砲の伏角も最大3度のものが5度にまで拡大された。
と従来のピロシキ型砲塔で指摘されたものを大体クリアしている。
またこの砲塔は側面装甲が鋳造製で、主砲付け根の砲耳も外付けと簡略化。
生産性も向上している。
1942年には生産を開始したとのこと。
砲塔下部~側面は鋳造製ですが、天板部分は溶接ですな。
中には天板含めて一体成型されたタイプもあるそうです。
俗に「フォルモチカ砲塔」「ウラルマシ砲塔」とも。
タミヤMMシリーズでは「チェリヤビンスク」の名称でラインナップされています。
……あれ?
1943年型なのに1942年に生産開始?
この辺り少しややこしいんだけど……
昔はこのナット型砲塔のT-34は1943年に生産開始されたと思われたため、1943年型と呼ばれていた。
しかし近年の研究では1942年の時点で既に生産開始していたことが判明。
なので現在はこのナット型砲塔のT-34は1942年型と呼ぶことが多いんだ。
タミヤのこの製品は1975年発売。
ネットなんてありませんし、なによりまだ冷戦真っ只中でソ連兵器の資料もあまり公開されていない時期ですな。
今回作るタミヤキットの名称は古い分類方法に従っている。
- 1940年型→最初の量産型。ピロシキ砲塔にL-11(短砲身76.2mm砲)を装備
- 1941年型→主砲をF-34(長砲身76.2mm砲)に変更
- 1942年型→操縦手ハッチを鋳造製に、前面ライトを2基から1基にするなど簡略化
- 1943年前期型→六角形のナット型砲塔に変更
- 1943年後期型→砲塔の車長用ハッチにキューポラを装備
といった感じ。
詳しくは後述するけど、今回のキットは部品選択で1943年型の前/後期型となる。
現在一般的な新しい分類方法は……
- 1940年型→最初の量産型。ピロシキ砲塔にL-11(短砲身76.2mm砲)を装備
- 1941年型→主砲をF-34(長砲身76.2mm砲)に変更
- 1941年戦時簡易型→操縦手ハッチを鋳造製に、前面ライトを2基から1基にするなど簡略化
- 1942年型→六角形のナット型砲塔に変更。
- 1943年型→砲塔の車長用ハッチにキューポラを装備
といったような感じだそうです。
生産移行のタイミング次第では当てはまらないものもあるようですが。
こちらの分類に当てはめると、今回のタミヤキットは1942年型もしくは1943年型となります。
1940年型と1941年型がは新旧同じ分類で、それ以降の分類が少し違うってことかな?
そういうことになる。
新たな砲塔を載せ、ドイツ軍と激闘を繰り広げたT-34。
タミヤの古参キットで作ってみよう。
箱の中身を確認する
長々と語っていたけど、メインコンテンツであるキットの中身を確認してみよう。
箱の中身はこんな感じ。
タミヤの古い製品って箱が小さめだよね。
その分部品がぎっしり詰まっている感じがするというか。
まずはプラ製パーツから。
車体上下に加えて、ランナーは5枚構成となっている。
成型色はダークグリーン。
成型色仕上げでも作れそうな。
その他付属品。
- ポリ製の焼き止め式履帯
- ポリキャップ
- ネジ
- ナット
- 金属シャフト
- デカール
ですな。
ネジやナットはともかく、金属シャフトなんてどこに使うんだろう。
いずれも誘導輪の軸部分ですな。
モーターライズの名残でそういう構成になっていうようです。
紙媒体は
- 説明書(日本語)
- 説明書(英語)
- 伸ばしランナーに関する注意書き
- Tech Tips!
となっている。
説明書が2冊になっているのは古いMMシリーズの証だ。
いままでだとチハとかII号戦車がそうだったね。
付属の塗装図はこんな感じ。
一昔前のものなので厳密な時代や所属部隊よりは、スローガン類の解説や迷彩塗装の一例についての解説が重視されている。
マーキング自体は4種類収録だ。
塗装図の隣はなんか楽しそうなものが。
このキットはアクセサリーパーツとしてさまざまな装備品が付属し、好きに選んで取り付けることが出来ます。
また砲塔天板のハッチは車長用キューポラの有無が選択可能となっています。
今回のタミヤキットみたいな古い分類だと1943年型の前期・後期。
今の新しい分類だと1942年型・1943年型。
これが選択できるわけだね。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業開始だ。
部品は少なそうだけど、元がモーターライズ製品だから穴埋めが必要かな?
おそらくそうなりますな。
なので次回はまずその穴埋め作業からはじめることになるだろう。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット
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