模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はHGCEのフォースインパルスガンダムが無事完成しました。
今回は何を作るのか……。
ここ最近SEED系のガンプラが続いていたけど、それは中断。
久々に戦車模型を作ろう。
そういえばしばらく作っていなかったような。
最後に作ったのは2ヶ月前のヘッツァーだったね。
ここ最近は仮組み状態のガンプラや、コンパクトな鉄道模型などの製作が続きました。
久々に箱のキットを消費する番ですな。
今回のお題 ハセガワ ティーガーII(ラインの虎)
今回作るのはこちら。
ハセガワのクリエイターワークスシリーズより
ティーガーII(ラインの虎)
だ。
商品名だとキングタイガーだけど、ここではティーガーIIで統一する。
ラインの虎。
筆者の模型趣味にも大きく影響を与えた、松本零士氏の戦場まんがシリーズ(ザ・コクピット)の1つですな。
以前ベルリンの黒騎士のFw190とMe262を作りましたが。
松本零士先生……
この記事を書いているのは2023年3月だけど、先月に……。
今回のキットの題材となっている「ラインの虎」はその「ベルリンの黒騎士」と同じく、ザ・コクピット文庫版の第2巻に収録されている。
ちなみに初出は週刊少年サンデーの1974年45号とのこと。
ティーガーIIとは?
ティーガーIIに関しては以前も他社製品で作っているので、ここでは簡潔に説明する。
これは第二次世界大戦の後期に登場したドイツ軍の重戦車だ。
最大で180mm厚の装甲と71口径8.8cm砲を備え、高い戦闘能力を持っていた。
その分重くて燃費が悪かったり、故障率が高かったのが悩みの種という。
砲塔の違いで先行型ともいえるポルシェ砲塔搭載型と量産型であるヘンシェル砲塔搭載型が存在。
今回のは後者ですな。
車輌に関しての詳しいことは過去記事を参考にしてもらって……
今回はキットの題材となった物語について簡単に解説しよう。
ラインの虎 簡単なあらすじ
おれの名はホルスト・ハイムマン……
一九四五年三月二十四日、おれはラインの西岸で虎とともに死んだ……
そうだ、霧のふかい季節だった……
おれは虎とともに戦い、虎とともに死んだのだ……
その虎を見たことのない者は、だれもこの話を信じてはくれないだろうが……
「戦場まんがシリーズ」(ザ・コクピット) 「ラインの虎」より
舞台は第二次世界大戦末期である1945年の3月。
霧の深いライン河西岸を進撃する米軍の前に、突如ラスナー中将率いるドイツ軍のティーガーII部隊が出現。
圧倒的な火力と装甲で米軍を蹂躙する。
そういえばライン河ってどの辺りだっけ。
スイスから始まりドイツ西部などヨーロッパ各国を流れ、最終的に北海に注ぐ河川ですな。
作戦を終了したラスナー中将はライン西岸から撤退し、ドイツ本国へと帰還しようとする。
しかしここで司令部から連合軍の監視のため、隊の戦車1輌をそこに残すよう命令が下る。
事実上の囮というか、捨て駒というか。
そんな中、自ら残ると1人の戦車兵が名乗り出る。
彼の名はホルスト・ハイムマン。
彼は他の隊員達を別の戦車に分乗させ、自らのティーガーII・876号車とともに1人ライン西岸に残ることになる。
部隊の面々と別れたハイムマンはライン西岸の1角の、とある屋敷へと向かうのだが……。
これからどうなってしまうのか……。
あらすじ紹介はここまで。
ハイムマンが向かった屋敷はどんなものなのか?
なぜ彼はそこへ向かったのか?
その後どうなるのか?
詳しくは君の目で確かめてほしい。
キットの中身を確認しよう
それではキットの内容を確認していく。
箱の中身はこんな感じ。
デカールが素の状態ですな。
早めに保護したいところです。
ちなみに、このキットはハセガワからの発売となっているけど……
パーツはウクライナのICM社製品だ。
デカールと説明書を差し替えた形となる。
ハセガワ社はICM社の輸入代理店だったね。
大袋の中身はパーツ類。
まずはプラパーツその1。
Dランナーは同一のものが4枚付属する。
転輪とかの複数必要なパーツ達だね。
車体後部の排気管も何故か4本分付属するみたいだけど。
ティーガーIIのものは2本だけですな。
プラパーツその2。
こちらは車体基部や砲塔の外装などが付属する。
これはかなり個性的なパーツ分割だね。
車体は箱組みだけど、それ以上に気になるものが……。
車体上部と側面フェンダーが一体成型となっていますな。
組み立ては楽だけど、外した状態にするにはかなり苦労しそうな。
今回はフェンダーを装備した状態にするから大丈夫だ。
履帯はベルト式。
4本の履帯を組み合わせて2本2組となる。
これは以前組んだICM社製のFMC36と同じような感じかな?
というか「Made in Ukraine」と書かれた紙が。
このキットは2018年の2月ごろに発売したようですな。
現在は2023年の3月ですが……。
付属デカールはこんな感じ。
以前のベルリンの黒騎士のときとは違い、特別なマーク類はない。
航空機風の国籍マークが特徴的だ。
この辺りは少し寂しいところですな。
説明書は冊子型。
ラインの虎に関してのネタバレも書かれているので注意。
収録されている塗装は2種類。
- ドイツ陸軍 ホルスト・ハイムマン搭乗車(876号車) 1945年3月
- ドイツ陸軍 第506重戦車大隊所属車 「黒02」1945年(想定マーキング)
今回はもちろん、ラインの虎に出てきたハイムマンの搭乗車で仕上げる予定だ。
黒の02、こっちはまた別のキットに流用できそうな。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業開始だ。
なんか個性的なパーツ分割だけど、どうなるかな……。
筆者のティーガーIIコレクションに無事加わらせたいところですな。
ところでティーガーIIといえば砲塔後部の異物混入防止ネット。
見た感じキットにはそれを再現するパーツが付属していないような……。
どうもプラパーツと履帯の軟質パーツのみで、その他異種素材は含まれていない。
詳しくはその辺り実際に触れて確かめていこう。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット