模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はエアフィックスのハインケルHe111H-6が無事に完成しました。
今回は……。
このタイミングで紹介したい航空機の組みかけがある。
今回はそれにしよう。
まだ飛行機が続くなぁ。
今回のもので連続する航空機はストップする可能性が高いですけどね。
気になる非航空機キットの発売が近いようで。
今回のお題 ハセガワ ハインケルHe111P(オールドカムフラージュ)
今回作るのはこちら。
ハセガワより
ハインケルHe111P
だ。
これは2年前に作っていなかったっけ。
作っていましたな。
あちらはE帯の製品。
今回のはそれを元にしたデカール変更の限定生産品のようですな。
通常のHe111は上面が濃淡グリーンの迷彩になっている。
今回のキットは「オールドカムフラージュ」という商品名通り……
大戦前の1930年代後半によく見られた、上面が三色の塗り分けになっている機体を収録しているんだ。
以前作ったJu86と同じような色合いとなる。
ハインケルHe111Pとは?
この機体は1930年代後半のスペイン内戦から、40年代の第二次世界大戦にかけて活躍したドイツ軍の爆撃機だ。
詳しい説明は今までの同型機の製作時にも語ったから、今回は簡潔に済ませる。
当時はヴェルサイユ条約で軍用機の開発に制限がかかっていたから、民間の旅客機として開発がスタート。
そんな旅客型はC型として採用。
爆撃機型は出力不足で不採用になったA型と、改良されて採用されたB型が始まりだったね。
今回作るのはP型。
それまでのHe111は操縦席と爆撃手席が独立した、段付きの機首を持っていた。
P型は機首が一体成型の卵型になっているのが大きな特徴だ。
P型以降のH型もこの機首を受け継いでいる。
H型とP型は非常によく似ているんだよね。
ちょっと外見ではわかりにくいというか。
P型は主にダイムラーベンツのDB601エンジンシリーズを搭載。
一方H型は主にユンカースのJumo211エンジンシリーズを搭載していますな。
今まで組んだHe111で見たところ、吸気口がエンジンのどちら側についているかで区別可能です。
P型は左側面に吸気口があるのに対し、H型は右側面に存在するという。
大戦初期のドイツ軍爆撃隊の主力を担ったHe111。
コンドル軍団所属機などにに見られたのと同じ、初期迷彩を纏った機体を作ってみよう。
付属品を確認する
それでは内容物を確認……。
虫食い状態だね。
このキットは筆者が10年近く前に購入して、その時に組もうとしたHe111のキットだったりする。
ただ当時の筆者の技術と手持ちの道具ではどうにもできなくてね。
途中で放置コース入りした。
ついでに言うと現在この箱はジャンクパーツ入れに使われていて、パーツ自体は別の箱に保管されていた。
なので一部パーツがバラバラで足りなくなっていたり。
今確認したところ、クリアーパーツがいくつか足りませんな。
積み山の他の箱を捜索しています。
完成するのかなぁ?
イメージ図として、以前組んだE帯版のパーツ画像を。
基本的にはこれと同じような感じだ。
一見するとランナーが多く見えるけど、これはバリエーション展開に対応して細分化しているため。
パーツ自体はそこまで多くないので、安心してほしい。
付属のデカールはこんな感じに。
虫食い状態になっているのは計器部分ですな。
これは過去の筆者が使用済みです。
右下に2007.04って日付が入っているね。
ということは17年前の製品かな?
限定生産品ということは、再生産されたものの可能性というわけではなさそうだし。
紋章のような部隊マークが入っているが、これは今回使わない。
実際は数字類だけになりそうだ。
塗装は3種類で、いずれもドイツ空軍第152爆撃航空団所属機。
基本的な塗装パターンは共通で、部隊コードのみ異なる感じだ。
肝心の塗装は大半が混色指示になっている。
機体の塗装指示は
- 下面のブルー→RLM65ライトブルー
- 上面のグレー→RLM02グレー
- 上面のグリーン→RLM82ライトグリーン+RLM83ダークグリーン
- 上面のブラウン→RLM70ブラックグリーン+マホガニー
となっています。
混色部分は全て50%+50%(1:1)の割合ですな。
上面はいわゆる「RLM61・62・63」ってやつかな?
組み立て開始!
基本的なキット内容は以前のP型と同じ。
作りかけということもあるし、組み立てはダイジェストで紹介する。
流れは以前のP型とほぼ同じなので、詳しくはそちらを参考にしてもらいたい。
今回は塗装とかマーキングの違いが特徴のキットだからね。
……なんか真っ二つになっているんだけど。
接着が甘かったのか、ちょっと力を加えただけでバラけてしまいました。
ここはクレオスの流し込み式速乾、Mr.セメントSPで接着し直します。
筆者が最初にこのキットに手を加えた時は、まだ流し込み速乾が存在しなかったはずだ。
タミヤにしろクレオスにしろ、流し込み速乾の接着剤は作業速度と強度向上へ大いに貢献してくれている。
いい時代になったなぁ。
胴体下部のアンテナパーツは棒状に省略されています。
合わせ目接着の整形時に邪魔になりますし、ここは一度切り取り作り直しましょう。
- 棒状に省略されたアンテナを切り取り、跡に0.5mm径のピンバイスで穴を開ける
- 胴体の合わせ目を成型
- 0.5mm径の真鍮線を使い、アンテナを自作
といった流れだ。
そういえばなんか機銃が少ないような。
大戦前の機体だからか、機銃は少なめとなっています。
クリアーパーツも穴なしのものを使用しましょう。
右主翼下面のモールドは一部埋める指示が出ています。
ここは
- 伸ばしランナーを流し込み速乾の接着剤で溶着
- 上からタミヤのイージーサンディングを塗布
- 乾燥後に削って整形
といった流れですな。
伸ばしランナーについては過去記事を参照にしてね。
今回の戦果
とりあえず組み立て終了に。
背面の銃座は風防の合いがよさそうだったので、接着せずに進めます。
いくつか消えていた部品も捜索したところ、無事発見できました。
どうも筆者が他の爆撃機キットと一緒に保管していたようだ。
風防が多いキット同士でごっちゃになって、混ざってしまっていたのだとか。
……今回はここで中断。
次回はこのキット最大の特徴とも言える、塗装とマーキングを行うことになるだろう。
続きは次回!