ハセガワ社の定番品、1/72スケールの零戦五二型を作っていきます。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリングを行い完成させよう。
ウェザリング……
どうせいつものやつなんでしょ。
どうせいつものやつですな。
航空機模型のウェザリングに関しては過去記事をまとめてある。
今回もそれに則ったものとなっている。
詳しくはそちらも参照に……。
筆者が新たなものを見つけない限り、しばらくはこのパターンが続きそうですな。
スミ入れ!
とりあえずスミ入れを。
使用したのはタミヤエナメルのスミ入れ用塗料。
カウリングなど黒い部分にはグレイ。
その他の部分にはブラックを流し込んでいます。
塗料をモールドに流し込んで、はみ出たものは溶剤でふき取る。
筆者はまず大まかに綿棒でふき取ってから、ガイアノーツのフィニッシュマスターで本格的にふき取っている。
前から後ろにふき取ると空気が流れる感じが残ってそれらしくみえるかな。
いきなりフィニッシュマスターを使わないのは……。
筆者がケチでフィニッシュマスターを温存するからだね。
安物の綿棒はあんまり酷使すると解れてキットに付着するので注意だ。
銀のハゲチョロ
続いて銀のハゲチョロ表現。
タミヤエナメルのクロームシルバーを筆にとり、チョコチョコ乗せて塗装剥がれを再現します。
コクピット周辺やモールド付近、機銃やエンジン周辺といったところを中心に施している。
- 人が触れる
- 可動部分
- 振動がかかりそうな場所
といった場所を狙うとそれらしくみえるかな。
筆者はついつい塗装剥がれ表現をやりすぎるというか。
「日本軍の飛行機は特に塗装が剥がれやすいと聞いた」
などと供述しており……。
ベテランエースの搭乗機なので、より使い込まれた感を強調しているようだね。
排気管汚れ!
最後に排気管汚れ。
管本体はクレオスのウェザリングカラー、ステインブラウンを塗布。
排気口やそこから流れる排気汚れはタミヤウェザリングマスターBセットのススを擦り付けています。
せっかく排気管が特徴的な機体だし、ここは排気汚れを強調したいところだね。
ボロボロの2線級の筆にアクリル溶剤をわずかに含ませて、ウェザリングマスターをとり排気管後部に擦り付けている。
溶剤成分が多いとビチャビチャして液体を塗った感がするので注意。
排気口だけでは物足りないので、機体下部の薬莢排出口(?)部分にも軽く汚れを描いてみましょう。
少し空気の流れ感が出たというか。
つや消し!
最後につや消しクリアーを吹き付けてつやを整えたり、ウェザリング用の資材を定着させます。
使用したのはタミヤアクリルのフラットクリヤー。
これをエアブラシで吹き付けています。
そして風防のマスキングを剥がし、アンテナ線支柱を接着。
幸い風防内の吹き込みはなかった。
これで完成としましょう。
以下、ギャラリーとなります。
ハセガワ 1/72 零式艦上戦闘機五二型 完成!
そういえば筆者はタミヤ製品も組んでいたんだよね。
ですな。
なのでそれと比較もしてみましょう。
さすがに後発のキットだけあってタミヤ製品はモールドがしっかりしていて多め。
一方ハセガワ製品はモールドは浅めですっきりした印象。
特に下面をみるとより違いがわかるね。
……タミヤ製はなんか異様に太いモールドがあるね。
それはアホな筆者が素人の腕で彫り直したモールドですな。
キットのものはもっと繊細です。
作ってみた感想のコーナー
少し前のキットだけど、現在でも十分通じるように見えるかな。
現在だとどうしてもタミヤ製品と比較されてしまうからね。
筆者がタミヤ製品と作り比べて思ったハセガワ製品の特徴としては
- 2022年現在、税込みで定価1320円とわずかに安価(タミヤ製品は1540円)
- コクピット内は簡素。軽め穴や側壁機器類の再現などがないものの、逆に部品が少ないのですぐ形になる。
- 主脚カバーパーツがイモ付けでちょっと位置決めや取り付けが難しい。
とのこと。
ハセガワ製のほうが全体的に簡素な感じというか。
筆者曰く
「以前はもっとバリがひどかった」
と語っていますが、今回の個体にはそのようなのはあまり見られませんでしたね。
これはハセガワのA帯シリーズも同様ですが。
正直筆者としては甲乙つけ難いようだね。
筆者が始めて作った飛行機模型だから、単純に贔屓しているだけなんじゃないの?
今回の零戦はすんなり作れましたが、あの時は完全に手探りで作っていましたな。
かれこれ10年以上前の話ですが……。
マーキングについてはタミヤ・ハセガワでまったく異なったものが3種類ずつ付属する。
付属マーキングで選んでしまうのも手だね。
なんかすっきりしない結論だなぁ。
両方買えということでしょうか。
1/72の零戦はまだまだ作ったことのないものがいくつかある。
筆者の気が向いたらそれらも登場するかもね。
今回はここまで。
現在筆者が別の飛行機模型を製作中なので、次回はそれになる予定だ。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット