ブレンガンのメッサースピットを作っていきます。
前回はコクピットの組み立てと塗装を行った。
今回は同時に組み込むプロペラを調整しつつ、胴体と主翼のすり合わせを行う。
すり合わせ?
このキット、筆者がかなり組み立てに苦戦しているんだけど……
その主な原因が今回紹介する範囲だ。
どんな感じなんだろう……。
プロペラ軸を作り直す
本キットのプロペラは最後の工程で単純に機首へはめ込むような指示が出ている。
しかしこのプロペラ、接続軸が異様に短い。
これははめ込んでもすぐ取れちゃうパターンかな。
機首へ接着固定する分には問題ないですが、せっかくなのでクルクル回るようにはしたいところですね。
なのでこのプロペラを先に改造してみよう。
まずは精度の悪い機首部分を整形。
テープで仮留めしてからヤスリで平らにしたり、ピンバイスで接続穴を綺麗に整形する。
穴は2.0mmピンバイスで一度さらっている。
この2.0mmピンバイス、どうやら筆者は当初1.5mmピンバイスでさらう予定だったそうですな。
間違えて2.0mmにしてしまったのだとか。
プロペラ側は元の軸をカットして一旦平面に。
跡地に1.5mm径の穴を開けてから、1.5mm径の真鍮線と5mm径のプラ棒で新たに軸を作り直す。
さっきは2.0mm径の穴を開けたわけだけど、今度は1.5mmなんだ。
先ほどの工程で筆者が間違えたのに、この時点では気付いていなかったからですな。
これで真鍮線で軸本体を、プラ棒で抜け防止パーツを作ったことになりますね。
プロペラの合いを確認したら、プロペラと座席を胴体で挟み込みつつ接着。
プロペラ付近の機首は接着剤の流れ込みに注意して接着しよう。
筆者は
- 機首付近の接着にはタミヤのリモネンセメント
- それ以外の部分の接着にはタミヤの速乾流し込み式
を使用している。
粘度の高いリモネンセメントを防波堤にしている感じかな。
プロペラ軸は筆者が軸径を間違えたので多少緩いですが、大きな問題はありませんでしたね。
息を吹きかけるとクルクル回る感じになっています。
主翼と胴体をすり合わせる
さて、このまま主翼も胴体に合わせる。
いつものキットならすんなりはまるんだけど、このキットはあちこち干渉するのか上手くはまらず胴体が浮いてしまう。
何が原因かな?
まず主翼付け根部分が胴体側と主翼側で干渉するようですな。
またそのほかにも、座席の底面と主翼の内側が干渉するようです。
該当部分をひたすら削りましょう。
特に曲者なのが後者。
一見座席側底面を削るのが簡単そうだけど、下手に削ろうとすると座席側の部品が破損してしまう。
筆者は座席側に関しては極端に出っ張っている部分だけ切削して、後は主翼側をひたすら削っている。
「削る&仮組み確認」を繰り返して……。
大穴を埋めろ!
なんとか切削作業が終わって主翼と胴体を貼り合わせることができた。
しかし今度は別の問題が出ることに。
筆者が削りすぎたのかな。
すり合わせ面の後部に大きな穴が。
いえ、筆者はこの部分は削っていませんね。
これは元々かと。
簡易インジェクションキットでは部品が上手く合わないことが多々あるけど、ここまでの大穴は初めてだね。
どうやって埋めるのかな。
大穴部分は強度のことも兼ねて、適当なプラ板を切り出してタミヤセメント類で溶着している。
その他細かい隙間はタミヤパテを盛り付ける。
タミヤセメントの溶着なら、切削中に外れにくそうだね。
パテで接着面積の狭い場所を埋めようとすると、削っている最中に剥がれてしまうことがありますからね。
今回の戦果
パテや接着剤が乾燥したらヤスリをかけて整形していく。
プラ板部分も問題なく整形して大穴を埋められましたな。
プラ板溶着と言っても、実際は合わせ目消しの応用のようなものだね。
そこまで難しくはない。
あちこち手を加えてなかなか進まないので今回はここまで。
次回は更に他の部品を取り付けていく予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット