模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は小改造を加えたIII号戦車N型が無事組み立て終了しましたな。
今回は……。
筆者が戦車模型のウェザリングについて記事をまとめたいらしいので、今回はその組み終わったIII号戦車を題材にしてそれを紹介していく。
なんか駆け足気味だね。
内容が長いらしくてね。
いらない前置きを引き伸ばすわけにはいかないんだ。
それではただちに作業へ入っていきましょう。
足回り汚しまでの道のり
とりあえず目的地までの道のりをダイジェストで紹介しましょう。
まずは塗装図を確認。
今回は塗装図右下のCパターン、3色迷彩で塗っていきます。
そして一気に塗装が完了したところに。
- 下地にガイアノーツのプライマーとクレオスのマホガニーサフ
- ベースにガイアカラーのダークイエロー2
- 迷彩は同じくガイアカラーのオリーブグリーンとレッドブラウン
と塗っている
ここ最近の筆者の3色迷彩塗り分けは大体こんな感じだね。
そして筆による細かい塗り分けにマーキング作業。
更に車体上部のウェザリングですな。
- ウォッシングによる埃汚れ
- ドライブラシによるハイライト強調
- 傷やらサビの描きこみ
といったところかな。
この辺詳しくは過去記事だね。
ウォッシング、過去記事ではタミヤエナメルのバフを使っていますが……
今回のIII号戦車ではガイアカラーの埃色を使っています。
どちらも非常に似たような色なので、そこまで気にしなくてよいかもしれませんが。
泥汚れを施す
とりあえずここからが本題。
足回りのウェザリングとなります。
本キットはベルト式の履帯。
ウェザリングの際は外した状態で進め、最後に弛みを再現するために接着する。
転輪はバラバラ状態だと作業時に外れて煩わしいので、今回は接着済みだ。
以前作った別個体は転輪をバラバラにしてウェザリングしていたみたいだね。
今回泥汚れで使用するのはこちら。
クレオスのウェザリングカラー
- グレイッシュブラウン
- サンディウォッシュ
だ。
今回は2色に。
いつもの筆者なら大体グレイッシュブラウン1色が多いのですが。
使われた環境を想定してそのあたりは決めている。
今回の車輌は1943年夏のクルスク戦、ツィタデレ作戦時に参加した車輌だ。
夏の東部戦線ですか。
春だったら雪解けでドロドロした感じにしているし、アフリカ戦線の砂漠だったらサンディウォッシュ1色で済ませたりすることが多いかな。
筆者は迷ったらグレイッシュブラウン1色で済ませることも多いけど。
とりあえず今回は変化をつけるので、2色使用ですな。
先にグレイッシュブラウンを全体に塗りたくって、その上からサンディウォッシュを点々と置いていく。
履帯も同様。
ただ転輪と履帯のそれぞれの接地面にはあまり塗らないように……。
なんかわかりにくいなぁ。
アースカラーの車輌にアースカラーの塗料を乗せていますからね。
ウェザリングカラーが半乾きになったら、筆や綿棒で擦ってぼかしてやる。
ここもあまり深く考えず、適当に……。
乾燥している場合は筆に溶剤を僅かにしみこませた状態だとやりやすいかと。
ビチャビチャな状態ですと別の意味でやりづらいですが。
一度ティッシュで筆の溶剤をほとんどふき取った状態にするとビチャビチャにならなくて済む感じ。
転輪の接地部分に塗料がついたらなるべくふき取る。
ここは走行中に履帯と擦れるから……。
極端にピカピカしていてもアレなので、少し埃を被った感じにしておきますかな。
とにかく不自然な塗料の塊が出来ないように……。
履帯も擦って接地面は本体の地が見える感じに。
奥まった部分に泥色が残るようにしてやるとそれらしいかな。
とりあえずこんなものですかな。
人によっては粉末物を使ったりもしますが、今回はこれで。
参考に筆者が作業を行う様子を……。
なんか短いなぁ。
容量の都合ですな。
ちなみに乾燥したウェザリングカラーを擦ると粉末化した顔料が飛び散ります。
気になる方はマスクをしながら作業をしたほうが良いかと。
映像で紹介した箇所は最終的にこんな感じに。
ちなみにウェザリングカラー、完全なつや消し塗装に塗るとザラザラな面に染み込んでしまいうまくふき取れないことがある。
心配な人は先に光沢のクリアーコートを行っておくといいかもね。
筆者も本ブログの初期に作ったものにはクリアーコートをしていましたな。
最近は省略していますが。
最近のは塗装の仕方の問題か、そのままでもあまりひっかからないようでね。
筆者はなるべく半乾きの間にぼかし作業を行うことが多いかな?
擦れた履帯を再現する
続いてタミヤエナメルのクロームシルバーを用意します。
何が始まるのかな?
第三次大戦……ではなく履帯の擦れ表現ですな。
ドライブラシの要領で、履帯や機動輪の凸部分に銀色を置いていきます。
置くというか、擦り付けるか引っ掛ける感じでしょうか。
やりすぎるとピカピカになるから注意だ。
シルバーではなく、もっと黒っぽい金属色でもそれらしくなりそうだね。
ウェザリングマスターを擦り付ける
最終段階としてつや消しクリアーを吹き付けます。
しかしここでもう1つウェザリングを。
用意したのはタミヤのウェザリングマスターAセット。
主に砂色のセットとなっています。
だいぶ使い込んでいるように見えるね。
筆者は10年近く使っていますが、まだ使い切りませんな。
付属の筆やらスポンジやらで足回りに擦り付けていきます。
筆者がだいぶ使い込んでスポンジがボロボロのため、今回は筆をメインに。
こういう粉物はキット表面がザラザラしているほうが定着しやすいので、このようにつや消しの最中に行う。
作業後はさらにつや消しクリアーでコートしておこう。
転輪付近の作業前後はこんな感じに。
上が作業前
下が作業後です。
ゴムリム周りに砂色が付着しているのがお分かりいただけますでしょうか。
うっすらと砂埃を被ったような感じというか。
履帯もこんな感じに。
左が作業前。
右が作業後です。
これでウェザリングは完了。
履帯を装着して完成となる。
以下、ギャラリー。
タミヤ 1/35 III号戦車N型 完成!
工作記事で加工した箇所は……。
以下ですな。
フェンダーに溶接跡に銃口にフックにライトコードにアンテナに……。
詳しくは当該記事参照です。
以前ここで作ったBパターン塗装との比較。
色が違うだけでまったく異なる印象になる。
今見るともう少し転輪に埃っぽさを加えたほうが良さそうですな。
それと履帯の汚れをもう少しサラサラした砂っぽくしたいところです。
終わりに
……というわけで筆者がよく行うパターンで、III号戦車の足回りを汚してみました。
多少使う色が異なる場合もあるけど、基本的な流れは
- ウェザリングカラーで泥汚れ
- クロームシルバーで擦れ表現
- ウェザリングマスターで砂埃表現
のパターンが多い。
なんか大体このパターンだよね、ここ最近。
最初はガッツリ汚すつもりが、作業中に手が汚れたりするのが気になって段々簡略化するようになり……
現在は今回紹介したパターンが多いようです。
その時々によって泥の塊やら巻き込んだ草やらを追加したりもするけどね。
今回の記事が読者の皆さんの何かヒントになれば幸いですな。
今回はここで終了としよう。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット
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