フジミの天山艦攻を作っていきます。
前回は細かい組み立てと塗装を行った。
今回はマーキングとウェザリングを済ませて完成させよう。
無事完成するようだね。
懸念していたデカールはどうなるのか……。
作業を再開して確認してみよう。
古びたデカールを貼り付けろ
キット付属のデカールはこちらです。
計器の6番はこの時点では使用済みですな。
かなり古いものだけどどうなるか。
計器のは少し崩れたけど、残りのが気になるところ。
破れちゃったよ。
水につけてもなかなか剥がれないので筆者が焦って剥がそうと指で動かしたところ、このように。
端だけつかんで引っ張るからだ。
とりあえず破れたものはなんとか繋げて貼り付ける。
砕けて出来た隙間部分は水性ホビーカラーのシャインレッドで塗って誤魔化す。
ちょっとだけ色味が違うけど、そこはウェザリングでどうにか。
そのほかのは……
大きく崩れずに貼り付けることが出来ました。
古いデカールは台紙からなかなか剥がれにくい。
筆者は長めに水に漬けて、台紙から剥がすときは平らな場所に置いてマーク中央を指でゆっくり回すように動かして剥がしている。
たまに水に漬けただけでボロボロに崩れる個体もあるけど。
懸念していたデカールの黄ばみはそこまで気にならないかな。
貼り付ける前はもっと黄色っぽかったのに。
やはり台紙が黄色っぽいからそう見えただけかもしれません。
例のデカール干しをしてもあまり変わらなかったので心配していたのですが。
3点セットのウェザリングを行う
ここから先はウェザリング。
まずはスミ入れ。
タミヤのスミ入れ用塗料を用いてカウリングはグレイ、それ以外はブラックを流し込みます。
いつもの3点セットは過去記事参照だよ。
その後はハゲチョロ表現やウェザリングマスターでの排気管汚れ表現など。
これも上記の過去記事参照ですな。
この段階で筆者がプロペラ先端の警戒色を塗り忘れていたことを思い出した。
なので黄橙色で急遽塗り分けている。
余談だけど、この機体は日本機初の4翅プロペラ採用機なんだ。
最後はつや消しして風防などのマスキングを剥がす。
また吹き込んでいたのか風防内が曇っていたので、一度外して内部をふき取っている。
外したのが原因か、少し隙間が出来ちゃったかな?
接着剤で微妙に埋まっていた箇所が剥がれてしまったのかもしれません。
とりあえずこれで完成とします。
以下、ギャラリーです。
フジミ 天山一二型 完成!
結構大柄な機体だよね。
他のと並べてみよう。
まずは同じく大戦後期に活躍した零戦五二型と。
やはり軽快さが求められる零戦は小柄ですな。
続いて前身の九七艦攻と。
九七艦攻は細長いスタイルですが、天山は太くて力強い印象です。
九七艦攻の全備重量は約4t。
対する天山は5t強だ。
作ってみた感想のコーナー
筆者は昔同じ内容のキットで苦戦したみたいだけど、今回はそうでもなかったかな?
筆者が昔失敗したのは段差が付くように接着したのが原因だ。
よく部品を確認しながら接着すれば大丈夫。
とにかく部品の遊びに注意して、落ち着いて作業をすればそこまで苦戦しない。
3人乗りの艦攻なので戦闘機よりもマスキング箇所が少し増えるけど、どれも直線的な塗り分けなので思ったよりは簡単だ。
1/72スケールの大戦機らしく、部品点数は少なめ。
特にコクピット内は非常に簡素な出来ですな。
床板に一体成形された座席や、操縦桿と計器板のみという。
良く言えば簡単に組み立てられる。
悪くいえば手抜き仕様というか。
筆者は内部再現にはそこまでこだわらないタイプだからか、これはプラスに考えている。
デカールに関しては……
これは中古品なのが原因だね。
どうしても古いのは劣化してしまう。
時代の流れで原材料の高騰が進んだのか2022年8月現在現行の同社製天山は値段がだいぶ高くなっているけど、デカールの質に関してはまったく問題ないはずだ。
調べたところ、細かい型が選択式になって収録マーキングも増えているようだね。
今回作ったものは1種類だけの収録だから、大幅にパワーアップしている。
戦車とかと違って、航空機はマーキング類が目立つ上に誤魔化しが難しいですからね。
現行品や筆者が放置した別個体も気になりますな……。
今回はここまで。
次回はキットの製作は一時中断。
あの日がやってきたからね。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキットの改訂版