グリーンマックスの寝台急行列車セットを作っていきましょう。
前々回はスロ62、前回はオロネ10を組み立てた。
今回はオハネ12とオハネフ12を作っていく。
今回は2両分一気に作るんだ。
同じような車両ですからね。
一緒に紹介してしまいます。
それでは作業再開だ。
オハネ12を組み立てる
とりあえずオハネ12から組み立てていきます。
車体ランナーはランナーに刻印がされているので大丈夫ですな。
屋根・床ランナーは
- 10系の特徴である細かい波型鋼板
- 寝台車用の背が低く四角いクーラー(AU14クーラー)が複数付属するもの
のものを選んでください。
後述するオハネフ12も同じ種類の屋根・床ランナーを使います。
ということは2枚同じものがあるんだね。
現時点でセット内に残っているスハネ16は従来車の台枠を使い回しているから、10系特有の波板鋼板の床板ではない。
そこで区別しよう。
車体の組み立て
前回のオロネ10同様、ゲートとパーツの境目があいまいですな。
注意しつつ……。
この妻面の突起は説明書にはバリのような記載がされているけど、実物にもあるようなので……
前回のオロネ10同様とりあえず残しておく。
走行時に支障があるなら後で削り取ってしまおう。
そして
- 妻面と側面を接着してL字型に組む
- L字型パーツを2つ組み合わせてロ型にする
- ロ型パーツに屋根を接着
するようにして車体を組んでいきます。
その後は屋根の上に機器類取り付け用のマーキング。
- 中央ライン
- 機器取り付けライン
など目印をつけておく。
- ガーランドベンチレーター→車体端から決められた長さ
- AU14クーラー→客室窓の真上
- T型ベンチレーター→クーラーから一定距離離れた位置
のようだね。
詳しくは後述ですな。
クーラーの押し出しピン跡を処理する
ここで屋上機器類の整形をします。
クーラー周囲のガタガタになったバリも気になりますが、凹んだ部分にくる押し出しピン跡が厄介ですな。
クーラー周囲のバリは平らなヤスリで整形。
押し出しピン跡は
- デザインナイフ
- モデリングチゼル
- 彫刻刀の平刃
らのカンナがけで大まかに削り、その後ピンセットで摘んだ紙ヤスリを使い成型している。
数が多くて大変。
残念ながら2023年2月現在、グリーンマックスからはこのクーラーの別売りパーツはないようですな。
このクーラーパーツ、取り付け穴に差し込めるように裏側には凸ピンがある。
ただオハネ12の屋根には取り付け穴がない。
今回はイモ付けで進めるので、クーラー裏の凸ピンは切り取ってしまおう。
整形が済んだらガーランドベンチレーターと共にクーラーを接着。
- ベンチレーターはそれぞれ車体端から8mmと17mmの地点の2箇所に接着
- クーラーは客室窓の真上にくる部分に接着
する。
先に少量の接着剤で仮留めし、定規などをあてて1列になったのを確認してからまた流し込み式接着剤で本格的に留めている。
車体には向きがあるから説明書でよく確認してね。
車体の向きと屋上機器の取り付け指示がごっちゃになると後で大変なことに……。
説明書の図の通り、昇降扉が向かって右側に来る状態で進めましょう。
続いてT型ベンチレーター。
クーラー位置を参考に
- 手前に1mmの間隔を置き
- ベンチレーターの左端がクーラーの中心と同じライン
にくるように接着する。
片側に寄った形になるから、ここが特に注意だね。
反対側に取り付けていたなんてことにならないように……。
車体の昇降扉が右側にある状態で進めましょう。
とにかくこれで屋上機器の取り付けが終了しました。
数が多い上、整形にもてこずりましたな。
ただ編成例なんかを調べていると、このオハネ12やスハネ16などB寝台車を複数連結した急行列車は多い。
少し手間だけど、増備したくなるところだ。
床下機器の取り付け
そのまま床下機器を取り付け。
筆者が見切り発車で取り付け開始していますな。
使う床下機器は2番ランナーのものだね。
スロ62やオロネ10のものよりは使用部品点数は少ない感じ。
取り付けるとこんな感じに。
例によって一部側梁を跨ぐパーツは接着強度を出すため少しずらして接着しています。
小さい部品が多いので、どうしても扱い方が悪いと部品が外れてしまいやすいのが難点だ。
そして内部にオモリをセット。
やはり塗装時は外す予定ですが。
オハネ12組み立て完了!
台車と貫通幌を仮留めして、車体と台枠を組み合わせ。
これでオハネ12の組み立てが完了です。
オロネ10と違って、こっちは機器類で凸凹した屋根が特徴的だね。
1957年ごろに当初はナハネ11として登場。
1965年ごろから冷房が取り付けられ、その際に自重が増したためオハネ12と形式名を改めたようです。
オハネフ12を組み立てる
続いてオハネフ12も組み立ててしまいましょう。
パーツはご覧の通り。
- 緩急車なので妻面にテールライト
- 屋根・床ランナーはオハネ12型と同一
となっています。
床下機器も2番ランナー。
ベンチレーターも使用するよ。
床下機器に関しては前述したオハネ12と全く同じ配置となっています。
ここは同じように進めているので、特筆することはありませんな。
屋上機器もほぼ同一。
ただデッキ(昇降扉がついている側)にはガーランドベンチレーターの代わりに丸い送風機ドームが付く。
ドームはボディのランナーに1つだけ付属するので、紛失しないように注意だ。
送風機ドームが付く他はオハネ12とほぼ同一だ。
そのあたりは前述したのでそちらを参考にしてもらいたい。
今回の戦果
車体と台枠を組み合わせてオハネフ12も組み立て完了です。
名前といいオハネ12によく似ているね。
テールライトと送風機ドームが主な違いというか。
オハネフ12は元々戦後初のB寝台車(旧3等寝台車)となったナハネ10。
- ナハネ10として登場
- 他の寝台車と定員を合わせるため緩急車化されナハネフ10に
- 冷房化改造され自重が増したのでオハネフ12に
といった流れで変化したようです。
テールライト付きの車両は編成の端に置きたくなる。
今回はここまで。
次回に続く!
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