模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はHGUCのギャンが完成しましたな。
今回は……。
先日届いたある新製品を作ろう。
そういえば筆者のところに何か届いていたような。
久々の新製品レビューですな。
今回のお題 タミヤ IV号駆逐戦車/70(A)
今回作るのはこちら。
タミヤより
IV号駆逐戦車/70(A)だ。
なんか前も似たようなの作っていなかったっけ。
あれはIV号駆逐戦車/70(V)ですな。
Vはフォーマーク社のV。
今回のAはアルケット社のAです。
IV号駆逐戦車/70(A) とは?
この車輌は第二次世界大戦の後期にドイツ軍が開発した車輌だね。
IV号戦車の最終生産型、J型の車体をベースにして70口径7.5cm砲を固定搭載している。
IV号戦車系列は派生種が多いから、覚えるのが大変。
以前も似たような車輌、IV号駆逐戦車/70(V)ラングを作った。
前述したとおりあちらがフォーマーク社で製造されたのに対して、今回のはアルケット社で製造されたもの。
外見としても
- (V)は車体前面をくさび型にして対弾性を上げ、車高も低くなっている
- (A)は戦車型の車体をほぼそのまま使い、その上に(V)の戦闘室に似たものを固定搭載している
といった特徴があるね。
また(A)はツヴィシェンレーズンク(暫定型)という別名もある。
IV号戦車の車体をほぼそのまま使っているので、(V)ラングに比べて
- 車高が高い
- 傾斜装甲でない部分があり防御力に劣る
とされていますな。
代わりに
- 生産性が高い
- 内部容積に余裕があるので砲弾の搭載数が多い
といった利点も。
(V)ラングと(A)は似たような見た目の車輌だけど
- (V)ラングはIII号突撃砲などの突撃砲・駆逐戦車の最終発展型として
- (A)はIV号戦車の更なる火力強化案として
登場したという経緯を持つ。
ちなみに砲塔を持たないので日本語では共に「駆逐戦車」と表記されるけど、当時のドイツ軍内では通常の戦車として扱われていたようだ。
それを踏まえてか、今回のキットの表記も「Jagdpanzer」(駆逐戦車)ではなく「Panzer」(戦車)になっているね。
ややこしくなるから、ここでは駆逐戦車表記で統一するけど。
- IV号戦車の48口径7.5cm砲ではソ連のT-34/85やJS-2に力不足
- しかしIV号戦車の旋回砲塔に70口径7.5cm砲は搭載できない
- 砲塔を捨てて70口径7.5cm砲を固定搭載
といった感じですな。
旋回砲塔に代えて固定式の70口径7.5cm砲を手に入れたアルケット車のIV号駆逐戦車。
新たにタミヤMMシリーズにラインナップされたキットで作ってみよう。
箱の中身を確認しよう
とりあえず箱を開けます。
中身はこんな感じですな。
いつものタミヤMMだね。
袋を開けてパーツを確認。
まずはランナーその1。
この辺りはIV号駆逐戦車/70(A)用の新規部品のようだ。
でもシャーシパーツの内部には2023年の他、1994年の刻印があるね。
丁度IV号戦車J型が発売されたのがその年ですな。
ただ今回のものは新規パーツを取り付けられるよう、新たに取り付け穴やピンが設けられています。
その2の部品。
足回りで、2枚ずつ付属する。
画像右のA・Rランナーは以前の(V)ラングやブルムベア付属のものの流用品みたいだね。
特筆すべきは履帯。
(V)やブルムベア後期型同様の軽量型履帯ですが、それらがベルト式だったのに対して今回は組み立て式となっています。
その他付属物。
- デカール
- ポリキャップ3種類
- エッチングパーツ
となっている。
大戦末期のIV号系列に見られた金網シュルツェン「トーマ・シールド」はエッチングパーツで再現されているね。
タミヤキットではこれがはじめてかな?
紙媒体は
- 組み立て説明書
- Tech Tips!
- 実車解説書兼塗装図
となっています。
塗装は2種類収録。
- 第106戦車旅団所属車輌 1944年末 西部戦線
- 第17戦車師団所属車輌 1945年 東部戦線
のどちらか。
106旅団のは光と影迷彩が特徴的だね。
17師団のは車番マークが特徴的というか。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業開始だ。
このキット、どうやら塗装で一部部品が選択になるようですな。
見た感じ、鋼製転輪の数が異なるようです。
それと……
今回は使わないけど、このキットは発売済みの(V)ラング用の金属砲身セットに対応している。
気になる人は用意しておこう。
どっちの塗装で作るか……。
次回までに決めておこう。
この記事で紹介しているキット
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