MPM(現スペシャルホビー)より、オランダ生まれのフィンランド軍戦闘機フォッカーD-21を作っていきましょう。
前回は組み立てを終了した。
今回は塗装とマーキングとなる。
厄介な加工が終わってようやく塗装に。
ここから先は問題ないはず。
どうも今回はシンプルな塗装になるようで。
サクッとやっつけてしまおう。
それでは作業を再開する。
塗装図の確認
本キットの塗装は4種類収録されています。
- FR-98号機(1942年5月)
- FR-100号機(1942年8月)
- FR-98号機(1941年5月)
- FR-97号機(1940年3~4月)
となっていますな。
今回作るのはFR-97号機。
時期的にちょうど冬戦争が終了した直後だろう。
収録されている塗装図のなかではもっとも古い時期だからか、塗りわけはシンプルだ。
下地系の塗装
まずは下地系の塗装から。
まずは風防の下塗りとして、機内色でも使ったRLM02グレー。
その後全体をMr.サーフェイサーの1000番でグレーにしてしまいます。
その後は乾燥待ちに金属色を塗っちゃうよ。
- プロペラ→Mr.カラーのシルバー
- エンジン→Mr.カラーの黒鉄色
- カウリング先端→Mr.カラーのカッパー
といった感じに。
カッパー部分はキットの指示ではバーントアイアン(焼鉄色)ですが、以前のPZL.23を思い出したのでカッパーで塗ってしまっています。
急遽修正を施す
主翼の裏側には謎の凹みがあった。
キットの説明書では特に触れられていなかったけど、気になったので急遽タミヤパテで埋めている。
どうやらフォッカーD-21には20mm砲をガンポッドとして取り付けていた機体がいくつかあったようです。
おそらくそれの取り付け用だと思われますな。
下面の塗装
下面色はMr.カラーの325番、グレーFS26440。
筆者がよくフィンランド機の下面色として使う色です。
キットの指定だとFS36440って書いてあるね。
似たような数字だけど……。
このFS何とかというコード、Federal Standard 595なる米国のカラーコードらしい。
んで5桁になっているけど
- 1ケタ目がツヤの違い(1が光沢、2が半光沢、3がつや消し)
- 2ケタ目は大まかな色の種類(今回の6はグレー)
- 3~5ケタ目はその他細かい振り分け
を表しているようだ。
ちなみにこのコード番号、2017年ごろに新しい規格に変更されたのだとか。
ということはFS26440とFS36440はつやの違いだけで、色味自体は同じということかな?
おそらく。
……というかこの塗料の残りが少ないですな。
筆者の積みのフィンランド軍機はまだ残っているので心配です。
上面色の塗装
下面をマスキングしたら、上面塗装に入ります。
ここも筆者がいつもフィンランド空軍機で使用する塗料、Mr.カラー303のグリーンFS34102で塗ってしまいます。
キットの指定はFS34096。
ちょっと違うみたいだけど……。
完成済みの他フィンランド機に合わせるため、こちらで進めましょう。
マスキングをはがすとこんな感じに。
迷彩や黄色の識別帯が入っていないので、シンプルですな。
細かい筆塗りとデカール
そのまま細かい塗りわけをする。
機首の排気管はカウリング先端と同じ色で指定されているけど……
ここは焼鉄色にして、変化をつけた。
本当はカウリング先端焼鉄色なんだけどね。
そのままマーキングに。
鉤十字規制の巻き添えで変な国籍マークになっていますが、組み合わせればハカリスティになるので大丈夫です。
今回の戦果
貼り付けるとこんな感じ。
20年前の製品だけど、問題なく貼り付けられた。
ただ画像ではわかりにくいけど、国籍マークの青部分が組み合わせるマーク同士で少し色味が異なる。
ものすごく気になるわけではないから、今回はそのまま進めるけどね。
色とマークがついて、ようやくそれらしく。
今回はここまで。
次回はウェザリングを施し完成予定だ。
続きは次回!