ドイツレベルの、ICM製パーツを用いたHe70F-2を作っていきましょう。
前回は部品の確認を行った。
今回は作業開始。
コクピット周りを進めていこう。
まずはいつも通り、接着できるところから進めるのかな?
いつもならそうなりますが……
このキット、少し部品分割が独特ですな。
なので説明書どおりコクピットから進めていきます。
詳しい内容は後述だ。
それでは作戦を開始する。
コクピットの組み立て
前述どおり、まずはコクピットから進める。
まずはこれらのパーツを組み合わせよう。
これに限らず、全体的にパーツ端のバリが目立つね。
そのままにしておくと接着面で干渉するから、削って落としておかないと。
組み立てるとこんな感じに。
A29番パーツ(操縦席後方の四角いパーツ)の接着指示が曖昧ですが、それらしい段差に合わせてイモ付けしてしまいます。
この辺りはまだ可も不可もない、って感じだね。
いつもの1/72スケール飛行機というか。
主翼下面の組み立て
このキットは部品分割が独特といったけど……
主翼の上にコクピットを組み合わせたり、主翼が途中まで下面と一体になって成型されているんだ。
なんかあんまり見かけない構造というか。
主翼に座席をセットする方式は以前フジミの彩雲でもありましたが……
あれは主翼部分が一体で、変なところで分割はされていませんでしたな。
まずは主脚格納庫部分を作っていく。
元のICMが旅客型も出していた都合か、一部パーツの切り取りが必要になる。
ここでは主脚のタイヤが収納される場所を削り取ろう。
指示にない場所を切り取らないように注意だ。
他にも薄く段がついている場所があるから、ついつい削りたくなるけど……。
内部パーツもほとんどイモ付けですな。
互いにパーツを微調整しつつ……。
主脚格納庫周りは位置がズレると後の主脚接着に影響が出そうだ。
特に主脚を接着するための凹みが主翼内に隠れてしまわないように。
そのままコクピットも接着してしまいます。
わずかに凹凸があるので、それらを頼りに……。
凹みが浅くてあんまり機能していないというか。
ピンバイスで一度凹みをさらっておくといいね。
胴体側のコクピット組み立て
続いて胴体側も進めます。
ここでは部品番号間違いがありますな。
胴体上部に取り付ける部品がB1番パーツとなっていますが、正しくはB15番パーツです。
本来のB1番パーツは胴体右側のことだよ。
……というかこのキット、簡易インジェクションキットみたいにランナーに部品番号が記載されていないという。
とりあえず各パーツを用意します。
クリアーパーツはほとんどがこの工程で取り付け指示が出ていますが……
まだ本格的な取り付けは後回しです。
計器類は塗装が終わってから。
窓類は風防取り付け直前にセットする予定だ。
ここでも切り取り指示があります。
機体上面後部は旅客型に合わせて塞がっていますが……
軍用偵察機型では開口の必要がありますな。
胴体内部には機器類を取り付ける。
ただこれも取り付け指示が曖昧で、正確な場所が明記されていない。
コクピット&主翼パーツを仮組みして、それらと干渉しない場所に取り付けよう。
胴体内部には意味ありげな小さい凹みがいくつもあるんだけど……
これらはほとんど関係がないみたいだね。
操縦席周りの格子状ディティールとかはかなりいい感じなんだけど。
ここで一度胴体を貼り合わせますが……
先ほどのB15番パーツが幅広で、胴体でうまく挟みこめませんな。
一度外して、左右から削りこんで調整しましょう。
今回の戦果
B15番パーツの調整が済みましたら、ここで胴体左右を貼り合わせてしまいます。
ここもパーツが反っているので、先に機首側を接着して乾燥させ……
その後、後部を貼り合わせます。
いっぺんにやろうとすると剥がれていくる可能性がありますので。
合わせ目消しについては過去記事を参考にしてね。
しかし筆者はだいぶ苦戦しているようだね。
ここまで見てもわかるとおり、少し特殊な構造なのとパーツの接着位置が曖昧なのが原因だ。
今回はここで中断。
次回はコクピットの塗装や、主翼周りの組み立てになるだろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット