模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は久々の鉄道模型キット、グリーンマックスの72系・73系が完成しましたな。
今回は……。
筆者がなんか技法系の記事を書きたくなったようだ。
というわけで今回は主にガンプラなどに使える内容。
アンテナなどのシャープ化について紹介してみたいと思う。
なんか少し前にアストレイを作っているときに思いついたみたいだね。
筆者のいつものパターン
「何回も同じことを説明するのが億劫になった」
というやつですな。
それでは本題に入ろう。
今回の犠牲者達の紹介
まずは実験台になってもらうキットの紹介。
まずV字アンテナを持つガンダムタイプの代表として
HG セイバーガンダム
を投入する。
これまた筆者が長年放置していたものですな。
その割には状態良好ですが。
- 筆者が16、7年近く前に値引き品を購入・仮組みして遊んでいた
- 本格的に作ろうと思ったが、肩のビームサーベル柄を紛失して進められず
- 後にサーベルを補充するものの、別のキットに夢中で放置
- 現在に至る
……という流れだ。
それともう1つ。
ブレードアンテナのザク系キット代表として
HG ブレイズザクファントム(レイ・ザ・バレル専用機)
を投入する。
こっちも長年の放置品。
……なんか黄色いポリパテだらけで、ものすごい中途半端な状態だけど。
ブレードアンテナはザクのほか、グフやゲルググなんかでもよく見られますな。
- ザクの日(3月9日)が近い
- アンテナ装備のザクが限られていた
- SEED系の勢い
で、今回はこの中途半端に放置されたものをサルベージすることに
ガンダムタイプのV字アンテナを尖らせる
まずはセイバーガンダムから。
敵味方その他様々なガンダムが存在するけど、大半は初代ガンダム同様のV字アンテナを装備している。
ガンプラだと対象年齢や玩具の安全基準・強度の問題があってか先端が丸まっているものが多い。
これらを削って尖らせてみよう。
ええっと、まずは画像で黒く示したこの後ろの物体を切り落とせばいいのかな?
フラッグというやつですな。
安全基準などを満たすための保護材として、本来のパーツの裏に成型されているものです。
フラッグかどうかの判断は少し迷うけど……
製品そのままのはずの完成見本でも、このフラッグ部分は削り落とされているんだ。
なので説明書の完成見本と見比べるといいだろう。
削り落とす……というよりは、切れ味のあるニッパーで切っちゃうのが楽だね。
切り取った後にヤスリで整形する感じで。
このアンテナ、裏側に丸い押し出しピン跡がありますな。
ついでにここも削って平らにしておくとよいでしょう。
まだ先端は丸いままだ。
これを削っていくわけだけど……。
筆者はどうやるのかな?
文字だけでは説明が難しいので、簡単な概念図を用意した。
パーツの形だと思ってもらいたい。
平らになっている一番上の辺を尖らせるとしよう。
これ、前に作ったズゴックの使い回しじゃない?
筆者がペイントツールで作成した急造品です。
資源の有効活用というやつですな。
まずは赤いラインで削る。
これで先端を作り上げる。
赤いラインの部分を削っただけでは多面的で、ちょっとガタガタして厚みもある。
なので次は青いラインで削る。
赤いライン部分で作り出した頂点と、側面に元々ある頂点を結んでやる感じだ。
青いラインで削るとこんな感じに。
これでシャープ化完了だ。
結局2回に分けて削っているということかな?
- パーツの先端だけ削って尖った部分を作り出す
- 側面からさらに削り込んで、側面と先端の頂点を真っ直ぐなラインで結ぶ
みたいな。
筆者はいつもそんな感じで削っているようです。
今回の場合こんなイメージだろう。
- 赤いラインでアンテナの先端だけ削り、頂点を作り出す
- 青いラインで削り、先端の頂点とアンテ中央周りの頂点を合わせる
と言った感じだ。
ちょっと図がわかりにくいような……。
あまりラインが太すぎてもパーツ本体が見えなくなるので……。
とにかく手を動かす。
まずは先ほどの赤いラインで削り、頂点を出す。
いつもの間にかパーツが真っ黒に。
筆者がマジックで着色をした。
これなら削った箇所とそうでない箇所が一発でわかるんだ。
続いて青いラインで2回目の削り出し。
先ほどのだと先端だけが尖っていたけど、これで全体が削られてシャープになった感じだ。
真っ直ぐ削るのでここは鉄ヤスリの出番ですな。
それなりに削り込むので、目の細かいものよりも切削能力優先でいきましょう。
今回のセイバーガンダムの場合、アンテナ表面が山型になっている。
削り込んで位置が変わったアンテナ側面に合わせ、こちらも表面を少し削りこむといいだろう。
これでシャープ化は完了だ。
鉄ヤスリだけだとパーツ表面に傷ができるから、ここは紙ヤスリで仕上げ。
タイラーシリーズとかみたいな当て木付きのものがいいかな。
頭部に装着するとこんな感じに。
だいぶスッキリした印象ですな。
無論薄くなっているので破損しやすくなっている。
取り扱いには注意だ。
ザク系のブレードアンテナを尖らせる
続いてザク系などによく見られる、ブレードタイプのアンテナを尖らせる。
先端、というか前のほうが平らになっているのがお分かりだろうか。
この状態だとただの板というか。
そのままでもV字アンテナよりはまだそれらしいけど。
ブレードアンテナも先端裏側にフラッグがついている。
黒く示した辺りを切り取ってしまおう。
こちらはまだデザインとしても通用しそうな気がしますけどね。
それではアンテナを尖らせる。
真ん中を残す感じになるので、まずは前面をマジックで着色。
これでどこが真ん中なのかを把握しやすくする。
アンテナ中央にはパーティングラインもあるね。
ただ残しておいた方が真ん中の位置を把握しやすいから、あえてここで処理はせずに……。
赤いラインと青いラインで確認。
……またわかりにくい感じに。
アンテナの後部は削らず、前面を尖らせるイメージです。
上からみたアンテナの断面を四角形(□)から三角形(▽)にするというか……。
まずは赤いラインで削って第一段階。
アンテナ前面の先端だけ尖らせる。
ここはヤスリよりもパーティングラインを処理するように、デザインナイフのカンナがけで尖らせるのがやりやすいですな。
過去記事で紹介しているので、よろしければそちらも参照に……
第二段階として、先ほどの青いラインで側面を削りこむ。
仕上げはもちろん、板付きの紙ヤスリ。
とにかく□を▽にする感じで……。
作業が完了し、頭部に取り付けるとこんな感じに。
全体的に薄くなった印象です。
根元のアンテナ基部は削らないほうがいいだろう。
頭部との間に隙間ができたり、接続が緩くなったりする。
ザクファントムは基部が段付きでわかりやすいけど、通常のザク系やグフなんかはそうでないものも多いから注意だ。
作業まとめ
そんなこんなで2体のアンテナを尖らせることができました。
筆者の手順としては
- アンテナ先端裏のフラッグ部分を切り落とす
- アンテナ先端だけ削って尖らせる
- アンテナの側面を削り、アンテナ先端と側面の頂点のラインを合わせる
- 表面を細かい番手の紙ヤスリで仕上げる
といった感じ。
あると便利な道具・工具は
- よく切れるニッパー→フラッグの切り落としに。切れ味次第ではアンテナ先端を尖らせることもできる
- デザインナイフ→カンナがけでアンテナの削り出しに。ヤスリよりもコントロールしやすい
- 平たい鉄ヤスリ→アンテナ削り出し。切削能力が高く平らな面を出しやすいのが利点
- 板付きの紙ヤスリ→削り出したアンテナの仕上げ。板付きなら平らな面が歪みにくい
辺りかな?
デザインナイフはかなり汎用性の高い工具だ。
以前も少し触れたけど、ニッパーなどと並んでプラモデルを作るうえでは基本的なものとなっている。
なるべく早い段階で用意したいところ。
削り込むという点では、以前紹介したスパイク改造にも似ていますな。
あちらは一度接着して基部を継ぎ足してから削っていますが。
対するアンテナはただ削るだけという。
小面積だから、継ぎ足さずそのまま削り込む感じ。
その分成形色仕上げの際も問題なくできる。
道中でズゴックの話題が出てきたけど、アンテナだけでなく武器の刃やツメにも応用可能だ。
ちょっと難しく感じるかもしれないけど、要するに
「四角い断面(□)のパーツを削って三角形の断面(▽)にする」
というイメージで大丈夫だよ。
心配ならランナータグなど、要らない板状のプラ相手に練習するのもありですな。
今回はここまで。
何か参考になれば幸いだ。
次回も、お楽しみに~。
追記
今回題材にしたブレイズザクファントムとセイバーガンダムの製作が始まりました。
月末恒例 今回の戦果
……そういえば今年は閏年だから、2月は29日まであるんだよね。
なので今日が毎月恒例の月末集計の日です。
2024年2月の戦果は……
- 購入 0
- 完成 8(アストレイブルーフレーム、アストレイレッドフレーム、BB戦士クシャトリヤ、BB戦士ロト、クモハ73、モハ72、サハ78、クハ79)
ですな。
積みは増えなかったみたいだね。
というかおまけのロト、カウントするんだ。
筆者いわく
「かなり手間がかかったもの」
なので……。
今月は珍しく戦車と航空機が1つも完成しなかった。
おかげで部屋の箱がほとんど減っていない。
旧型国電は袋キットだし、筆者のガンプラは仮組み放置が基本だからね。
箱を減らしたいからか、今までは戦車と航空機優勢でしたが……。
特に戦車は年末年始のマウス以来組んでいない。
この辺りでまた積みから作りたいところだ。
どうも現在はSEED系ガンプラ優勢のようですな。
今回の実験台2機もそれに該当しますし。
ひと段落したらスケールモデルに戻るだろう。
来月は何か投入したいところだ。
来月も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット