スーパーモデルのマッキMC.205ヴェルトロを作っていきましょう。
前回は塗装とマーキングを行った。
今回はウェザリングを施し完成させる。
2月に入って早速完成に。
実際は先月完成だったけどね。
なので今月の完成品には含みません。
息抜きのつもりが、かなり時間をかけてしまった。
それでは最終的にどうなるのか、確かめてみよう。
ウェザリング!
ウェザリングはいつもの3点セットですな。
ただ今回は凸モールド。
凸部分は黒い塗料を軽くドライブラシし強調しています。
なんかプロペラと機首の間に隙間があるのが気になるんだよね。
ちゃんと奥まで押し込んでいないとか?
どうもプロペラ側の付け根が一段高くなっているようで、そこで隙間ができるようです。
キットでは削る指示はないのですが……。
つや消しやプロペラの調整
実物画像を見ても、プロペラと機首に隙間が見当たらなかった。
なので段差部分を急遽削り、機首とプロペラがぴったり合うようにしている。
その後はつや消しクリアーを吹いたり、各部のマスキングを行い完成だ。
翼端灯は全体のつや消し後、クリアーを筆塗りして再度光沢化している。
うん、こっちのほうがしっくりくる感じ。
主脚のタイヤ部分は……。
とりあえず上からつや消しを吹いておき、それ以外は未塗装ですな。
そのままホイール部分に押し込んで取り付けるだけです。
ゴムとプラって大丈夫だっけ。
消しゴムなんかだと溶けてくっつくことがあるけど。
あれはプラスチック消しゴム、いわゆるゴムっぽいプラスチックだからですな。
添加されている可塑剤(かそざい)がプラを溶かす性質があるのだとか。
今回のゴムタイヤにそれは含まれているのか……。
これは実際に経年変化を見ないとわからないね。
どちらかといえばゴムということを考えると、直射日光など熱に注意したほうがいいかもしれない。
ゴムに限らずプラもだけどね。
とりあえず、以下ギャラリーとなる。
スーパーモデル マッキMC.205ヴェルトロ 完成!
うーん、やっぱりドライデカールの透明部分が浮いているような。
デカール資材も水転写式とは違い効果が薄かったですな。
というかドライデカールだとは知らず、当初は水転写式デカールへの資材の練習用に作るつもりだったという。
マッキ社、マリオ・カストルディ技師の設計したMCシリーズの系譜。
MC.200サエッタやMC.202フォルゴーレと並んで。
フォルゴーレからヴェルトロはエンジンが似たようなものであることもあり、そこまで大きくシルエットは変わっていませんな。
- エンジン換装による機首周りの形状変更
- 尾輪が引き込み式に
- 主翼に20mm機関砲を装備
辺りが主な変更ポイントだね。
今回はイタリア王国空軍所属だから、マーキングもお揃いに。
単色のMC.200サエッタと並べて。
あちらも上面がグリーンの単色だけど、NATOグリーンで塗っている。
今回のヴェルトロはRLM80オリーブグリーンを使用したので、色味が異なる。
何かの参考になれば幸いだ。
NATOグリーンはやや明るめで黄色みが強いかな?
対するRLM80オリーブグリーンは暗めで黒っぽい感じ。
光の当たり方や経年変化で同じ色でも違って見えることもあるし、この辺りはお好みで……。
作ってみた感想のコーナー
マッキ社の戦闘機、ここに完結!
組んでみた筆者の感想としては……
- あまり見かけないMC.205のキットで希少価値が高め。2025年1月現在、他に出していたのは同じくイタリアのイタレリぐらいか。
- 収録されたマークは4種類でいずれも所属が全て異なる。バリエーションの豊富さでは近年のキットを上回る
- 主翼と胴体がうまく合わないなど部品の精度に難あり。イモ付け箇所も多く、強度を確保するなら穴開けや軸打ちなど自分での加工も求められる
- 航空機模型では珍しいドライデカールで位置決めが難しい。また貼り付けた後の透明部分の浮いて目立ちやすい
といった感じ。
元が70年代のキットで古いらしく、特に部品の合わなさが気になる感じだ。
ヴェルトロ自体シュッとしたデザインで、うまく隙間を埋められればカッコよくなるんだけどね。
筆者がここの開設以前に組んだ、イタレリ製のMC.202フォルゴーレを彷彿とさせますな。
このヴェルトロも、昔の筆者だったら間違いなく放置ルートに突入していたはずです。
イタレリとスーパーモデル。
丁度イタリアのメーカーで本家と分家的な関係なんだっけ。
イタレリからもヴェルトロは発売されているんだよね。
筆者は持っていないみたいだけど。
いずれにしろ昨今の世界情勢の影響か、近年イタレリ製品をあまり見かけませんな。
公式HPでのユーロ表記の値段とかを見ると、中々の強気価格のようですが……。
スーパーモデル自体が現存しないらしく、今回のキットも中古品などを探して手に入れるぐらいしか方法はない。
同社の一部キットは現在イタレリから発売されているようだけど、おそらく現行のイタレリ製MC.205ヴェルトロは今回のスーパーモデル製とは別物だろう。
筆者はこのキットを某所のブックオフで購入したみたいだけど……
こんな骨董品キットの製作記事、一体誰が見るのかな?
筆者の骨董品キットや謎メーカーキットの製作は今に始まったわけではありませんが……。
実際のところは前も行ったとおり
- 息抜きに部品の少ない1/72の小型戦闘機を作りたかった
- 水転写式デカール用の資材を試したかった
というのが目的だったみたいだ。
部品の精度が悪く、デカールもドライデカールでその目論見は外れたようだけどね。
開封してしまったので、そのまま組むことに。
まあ本当に需要を狙うなら新作ガンプラばかり組むことになりますけどね。
筆者は昨今の争奪戦に参加したくないので、それはやらないようですが。
筆者と同じことを考えている人は少なくないはず……と思いたい。
今回はここまで。
パート1やマーキング部分で語った通り、今回のキットはもう1つ保有している。
次回以降はその2機目をついでに仕上げてしまう予定だ。
次回も、お楽しみに~。