こんなところを見ている人がいるかわかりませんが一応ご挨拶を。
どうも、本ブログの案内人であるアドルフと申すものです。
同じく、こんなところの案内人であるヴァルダ。
ここ最近は6月前後に発売された新作プラモ達を一掃していました。
今回筆者は何を作るのでしょうか。
アドルフ、今回はあの戦車の続きを作るんだよ。
続き?作りかけのプラモなんてありましたっけ。
筆者が長い間放置していたティーガーIの極初期型だ。
下手をすると一年以上放置することになりそうだからね。
そういえばそんなのがありましたっけな。
手をつけたものの、別売パーツの補給が出来ずに放置。
補給したものの、アホな筆者が新製品の処理を優先したため更に放置。
そして現在に至る。
よろしければ以下の過去記事からその様子を・・・・・・。
とにかく、作戦再開だ。
夏だ!砂漠だ!DAKだ! アフリカのティーガーを再開する
とりあえず放置されていたティーガーを掘り出してきました。
前回の記事公開日は2019年10月29日。
この記事を書いている現在の日付は2020年8月9日。
9ヶ月強放置ですね。
うむ。
基本的にこのキットを放置する直前に作っていた初期型ティーガーとほぼ同じ部品構成となっている。
アホな筆者が極初期型の組み立て工程をすっ飛ばしているから、詳しいことはそちらの初期型を参考にして欲しい。
別売りエッチンググリルを取り付ける
とりあえず、放置の原因となってしまった別売エッチングパーツを貼り付けます。
エンジングリルの外枠部分にゼリー系の瞬間接着剤を点付けして、本体に接着。
これでようやく作業が進みますな。
再始動だ。
ライトの位置を選択しよう
このキットではボッシュライトが初期型同様に車体前面上部に取り付けされた個体と、車体前部に移設された個体が選択できる。
以前筆者が製作した初期型と違いをつけるため、今回は車体前部に取り付けた。
ライトコードはエナメル線を使用。
ライトコードのディティールアップ方法については別記事を参考に……。
砲塔のディティールアップ
砲塔上部は外周に延ばしランナーで溶接跡を追加します。
車長ハッチは後でピットマルチを使って開閉状態を選択できるように、ヒンジの凸ピンを切り取っています。
溶接跡の方法も記事ができましたので……。
熱帯仕様の車長を用意する
付属の戦車兵は熱帯仕様の制服を着用しており、ハッチに腕をかけたポーズとなっている。
ハッチと合うように分割された腕を接着しよう。
腕はヒジの部分で分割されているため、合わせ目消しをしている。
顔の塗装時に邪魔になるので帽子はここでは接着しない。
合わせ目消しについては当該記事を参考に……。
組み立て完了!
後は必要な部品を接着してこんな感じに。
これ以上放置されても困るので、このまま塗装作業に入りましょう。
アフリカ仕様の塗装を施すため、まずは下塗り
まずは下地を整えます。
今回は金属部品があるのでプライマーを塗る必要があります。
以前筆者がプライマー入りのサーフェイサーを購入したので、それを使っています。
このプライマー入りサフ、説明文に
「通常の溶剤では凝固する可能性があるので溶剤はエアブラシ用のレベリング溶剤を使用すること」
的なことが描いてある。
アホな筆者はそれに気付かず購入してしばらく使えず。
後にレベリング溶剤を購入、ようやく使えるようになった。
缶詰と缶切りの歴史みたいな・・・・・・。
缶切りが発明されたのは缶詰が発明されてから約50年後だね。
ここでアホな筆者が車体に溶接跡を施すのを忘れていることに気付きます。
急遽、作業を行いました。
製作ペースを上げようとして、かえってトラブルが発生しているね。
その後は陰色塗り。
使用したのはクレオスのマホガニーサフです。
こちらも3瓶も確保しておきながら、全く使っていなかったね。
確か補給したのは去年末。
ロコ組みした履帯はモデルカステンの履帯色で。
ついでに転輪のゴムリム部分にも吹いておきます。
デザート色で塗る
さて、ここで車体色を塗ります。
今回のティーガーはロンメル将軍率いるドイツアフリカ軍団の救援に向かった第501重戦車大隊の車輌。
そのためアフリカ向けのイエロー系の塗装を塗ります。
一口にイエロー系といっても幾つか種類がある。
今回はいつも筆者が使っているダークイエローとは違うものを使う。
少し前に購入した、このタミヤラッカーのライトサンドで塗ってみよう。
使ってみた感想としては、筆者がいつも使うガイアノーツのダークイエローに比べて黄色味が弱く、白味が強い。
なんかMSVのザク系キットに似合いそうな色だね。
ちなみに各社からドイツの熱帯塗装向け塗料も発売されています。
それらも参考に・・・・・・。
あくまで参考だ。
実際は汚れたり退色したり、光の加減でいくらでも違う色に見えるからね。
ついでに戦車兵の下地も作っておきます。
ホワイトサフを吹いた後、肌の部分にガイアノーツのノーツフレッシュ オレンジを吹きます。
エアブラシによる塗装はここまでです。
マーキング作業
ここからマーキング作業となります。
キットに付属のマークはご覧の通り。
収録マーキングは4種類。
いずれも第501重戦車大隊所属のイエロー単色塗装となっている。
ただ前述したライト取り付け位置の違いで2タイプずつに分かれているんだ。
今回はライトを車体前部に移設した個体で、塗装図ではAパターン(131号車)とBパターン(121号車)となる。
筆者はBタイプ(121号車)を選択しよう。
ヴァルダ殿、アホな筆者がマークを砕きました。
後でウェザリングでどうにかするしかなさそうだね。
無理に動かしても余計に崩れるだろうし。
砕けた残骸がキットとデカールの間に入ったので取り出せませんな。
他のマークは上手く貼れたので今更131号車にするのも気が引けますし。
マーキング完了するとこんな感じに。
キットの塗装図は車体右側についてなにも言及されていなかったけど、推測でマーキングを施した。
ウェザリングにそなえて一旦光沢スプレーを吹いている。
筆で細かい部分を塗り分ける
その後は部分塗装です。
- 木目はレッドブラウン
- 機銃はガンメタル
いずれもタミヤアクリルです。
その他金属部分は錆ウェザリングを施すので放置します。
ウェザリング作業開始
さて、ウェザリング作業と行こう。
車体がライトサンド色なので伝家の宝刀バフウォッシングは効果が薄いと判断して今回はなし。
代わりにフラットブラウンでウォッシング兼スミ入れを行う。
バフから色を変えただけですな。
ウォッシングについては別記事も参考に……。
作業後はこんな感じに。
一色しか使わないので作業がスムーズに進みます。
順調かと思いきや、車体前後のフックが溶剤でやられてしまった。
エナメル塗料で肉厚のスケールモデルが破損するのはほとんどないけど、こいつは負荷がかかった状態だったのと細いパーツだったから溶剤が浸透したと見られる。
一旦パーツを外してからウォッシング、もしくは塗料を濃くして作業をしたほうが良さそうだ。
フック自体はこの後接着して修復、そのまま取り付けています。
その他ウェザリング。
車載装備の錆と排気管の煤はクレオスのウェザリングカラーを使用。
エンジンデッキのオイル染みはいつも筆者が使っているエナメル塗料、フラットブラックとクリアーオレンジの混ぜ物です。
この辺りは当該記事ができたので、そちらを参考にしてほしい。
車体には二重チッピングを。
エナメル塗料のバフを適当に置いた後、その縁を残すようにウェザリングカラーのステインブラウンを置く。
先ほどのデカール部分もご覧の通り。
何とかごまかせましたな。
チッピングに関してはこちらも解説記事ができあがったので、そちらを参考に……。
足回りは砂汚れを。
ここは安直にウェザリングカラーのサンディウォッシュで。
ウォッシング感覚で、塗ってふき取ります。
第一次ウェザリング作業はここで終わり。
戦車兵の塗装がいつの間にか終わっていました。
同じ服装の戦車兵は以前のIII号戦車で塗っておりますのでそちらの過去記事を参考に・・・・・・。
筆者流の兵士の塗り方も解説記事が出来上がった。
前後編になっているけど、時間がある方はこちらも参考に。
ここまででこんな感じに。
この後、つや消しのクリアーを吹き付けて更にウェザリングします。
つや消しながら第二次ウェザリング作戦
つや消しクリアーを吹くと表面がザラザラします。
ここでドライブラシ系のウェザリングを行います。
車体にはタミヤエナメルのジャーマングレイ。
履帯や足回りにはタミヤウェザリングマスターのAセット、サンドをこすり付ける。
更につや消しを吹いて完成・・・・・・
と行きたいですが、アホな筆者が部分塗装を忘れている部分がありました。
- ハッチ裏のクッション→タミヤアクリルのフラットブラック
- 尾灯→水性ホビーカラーのクリアーレッド
塗った後、ウェザリングマスターのサンドを擦り付けて周りに馴染ませています。
タミヤ ティーガーI極初期型 完成!
お疲れ様でした。
これでティーガーI極初期型は完成とさせていただきます。
以下、ギャラリーとなる。
初期型と比較してみよう。
本当はその初期型の次に完成するはずだったんですよね。
このキット。
他キットに先を越されて完成までに半年以上かかってしまいましたが。
極初期型、初期型共に生産時期や部隊によって細部が異なる。
この二種の主な違いとしては、まずは前部フェンダー。
極初期型は網目上の滑り止めが付いた幅の狭いもの。
初期型は滑り止めのない幅の広いもの。
他に砲塔後部右側。
極初期型は左側同様ピストルポートになっている。
初期型はハッチになっている。
砲塔後部の雑具箱や車体後部のマフラーカバーなど更に異なる箇所もあります。
これは第501重戦車大隊独自の装備のようですね。
初期のティーガーは仕様が定まっていないからか、個体差が激しい。
III号戦車の雑具箱を装備したものもあるようだ。
作ってみた感想のコーナー
危うく製作スケジュールのクレバスに転落するところだったものをなんとか完成させることが出来ました。
基本的には同社の初期型ティーガーIと同じような感覚。
筆者の感想もそれと同じで
- 部品の精度がよくサクっと組み立てられる。
- マーキングは4種類収録と十分
- 構造上転輪が多く、ここだけ処理に時間がかかる
- 溶接跡など細かいところは省略されている
といった感じ。
細かい部分が異なるだけで、基本的な構造はほぼ同一ですな。
初期型と迷った際は塗装やマーキングで選んでしまうのがよいかと。
ベルト式履帯でツィンメリットコーティングも不要なので、ティーガー系列の中では比較的初心者にも組みやすい安心仕様。
・・・・・・なんだけど、アホな筆者が全体的に駆け足過ぎて、やたらと作業を忘れる箇所があったね。
筆者はそんなに急いで何を・・・・・・。
実は本ブログはそろそろ開設して一年が経つんだ。
それまでに作りかけを片付けたかったのだろう。
もうそんなに経つのですか。
早いものですな。
今回はここまでにしよう。
そんな一周年が近づいてきたのだけれど・・・・・・。
この記事で作っているキット
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