模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はICMのFCM36軽戦車が無事完成しましたな。
今回は何を作るのでしょうか。
とあるメーカーから新発売された戦車キットを作る。
おっ、新製品レビューだね。
新製品と言ってもいいかは微妙なキットなんだけどね。
なにやら意味深ですな。
今回のお題 スペシャルアーマー 35(t)指揮戦車
今回作るのはこちら。
スペシャルアーマーより
35(t)指揮戦車だ。
35(t)・・・・・・
以前もなんか作っていなかったっけ?
以前作ったのはアカデミー製品と、それのOEMであるエアフィックス製品ですな。
このキット、タイトルには新製品とは銘打っているけど・・・・・・
実際は古いキットにディティールアップパーツを追加した製品なんだ。
そういえば記事タイトルが【新製品?】になっているよね。
ついでに言うと、メーカーの名義変更みたいなのもある。
なんかややこしくなりそうな。
まずMPMという模型メーカーがあって、それの子会社としてCMKというメーカーがある。
共にチェコのメーカーだ。
今回のキットの大元となった35(t)指揮戦車・35(t)軽戦車のキットはこのCMKから以前発売されていたもの。
筆者はここの開設以前に、タミヤパッケージで発売されたCMK製品を組んだことがある。
んでスペシャルアーマーっていうのは・・・・・・。
スペシャルアーマーは親会社であるMPMのブランド名だ。
アーマーと名前が付くように、主にAFVキットがラインナップされている。
んでここで更に話がややこしくなるんだけど・・・・・・
MPMは2016年に社名をスペシャルホビーに変更している。
このスペシャルホビーも、元々旧MPMのブランド名だ。
主に簡易インジェクションの飛行機キットを取り扱っていた。
なんかカタカナ名が大量に・・・・・・。
まとめると・・・・・・
- MPM チェコの模型メーカー。CMKの親会社。2016年に社名をスペシャルホビーに変更。
- CMK チェコの模型メーカー。MPMの子会社。プラキットも発売しているが、どちらかといえばレジンや金属製の改造パーツがメイン。
- スペシャルホビー かつてはMPMのブランド名で主に簡易インジェクションの飛行機模型がメイン。現在はこちらがMPMに代わり社名となっている。
- スペシャルアーマー 旧MPM・現スペシャルホビーのブランド名。AFVキットがメイン。
・・・・・・といったところでしょうか。
今回の戦車は
「親会社が子会社の製品にアップグレードパーツを付けて会社名とは別の名前のブランド名で売っている」
ってことでいいのかな?
旧MPM・現スペシャルホビーのブランド名は他にも幾つかあるけど、話がややこしくなるのでここでは触れない。
35(t)指揮戦車とは?
アカデミー製品のところでも話したので、簡潔に済ませよう。
この戦車は第二次世界大戦の前半で活躍したドイツ軍の軽戦車だ。
元々はLTvz.35という名前で、1935年にチェコスロヴァキアで開発された。
同国が1938年のミュンヘン会談の結果ドイツに併合され、多くの車輌がドイツに接収されてしまう。
この時ドイツ軍によって35(t)と命名される。
単純な名義変更だけでなく、砲塔の乗員を1名増やしたり無線機をドイツ製のものに取り替えるなど小改造を施されている。
(t)は重さのトンではなくて、チェコスロヴァキア製という意味だっけ。
ですな。
ドイツ軍は鹵獲したり接収したりした外国の兵器に()とアルファベットを付けてどこの製品かを識別していますな。
(f)でフランス製。
(r)でロシア製などなど。
ちなみに35(t)の重さは10.5トンだそうです。
筆者は鹵獲兵器をよく作るからね。
今回作るのは35(t)の指揮戦車。
正式名称はPz.BefWg.35(t) (Panzerbefehlswagen)
戦車部隊指揮用に大型の無線機を搭載した35(t)軽戦車で、外見としては車体後部に増設されたフレーム状のアンテナが特徴だ。
ドイツ軍の電撃戦。
それには各戦車の迅速な意思疎通能力が必要ですからね。
大戦序盤に単純な戦車の戦闘能力で上回っていたフランス軍やソ連軍相手に有利だったのは、この無線による連携が大きかったんだよね。
戦車部隊指揮用に大型フレームアンテナを携えた35(t)軽戦車。
本場チェコのキットでその姿を再現してみよう。
箱の中身を確認してみよう
とりあえず箱を開けてみよう。
中身は説明書とパーツ類が入った大袋がセットされている。
袋を開けてまずはプラランナーの確認。
ランナーは5枚で足回りのAランナーは2枚入っている。
画像左下のDランナー。
これはフレームアンテナなど、今回の指揮戦車専用の部品が収まっていますな。
ランナーを拡大するとこんな感じ。
太めのゲートや多少バリのあるパーツ、変なところにある押し出しピン跡など、やはり古さは否めないね。
ドラゴン社の旧製品を彷彿とさせる内容ですな。
幸い押し出しピン跡は浅めのものがほとんどなので、軽く削ってやれば何とかなりそうだ。
その他付属部品。
エッチングパーツにレジンパーツにデカールとなっている。
レジンパーツはジェリカンとノテックライト。
エッチングパーツは主にナンバープレートやジェリカンラックの部品ですな。
レジンパーツはこんな感じ。
筆者は普段あまりレジンパーツを使わないからか、少し新鮮に感じるみたいだけど。
キット付属の説明書。
巻末には関連商品の紹介も掲載されている。
チェコのメーカーらしく、チェコ兵器関係が多いね。
塗装は2種類。
いずれも35(t)がまとまって配備されていたドイツ陸軍第6装甲師団所属のものだ。
A03号車とA01号車の選択となっている。
搭乗者の名前も記載されていますね。
A03号車がOberleutnant Marquart
A01号車がOberleutnant Shenk
Oberleutnantは中尉のことなので
マルクヴァルト中尉とシェンク中尉でしょうか。
見た感じマーキングのみの違いで、基本塗装やパーツの選択はなさそうだね。
次回、製作開始!
今回はパーツ紹介で一度終了。
次回から早速作業に入っていこう。
筆者は一度タミヤ箱の物を作ったみたいだし、大丈夫かな?
ただ少し苦労した気がしますな。
それに今回は筆者の苦手なエッチングパーツがありますが・・・・・・。
とにかく、実際に組み立てて確認していこう。
続きは次回!