タコムのブリッツシリーズにラインナップされた、M7偽装車を作っていきましょう。
前回は車体上部の途中で終了した。
今回は残されたエッチングパーツを取り付けたり、戦闘室や主砲を組み立てよう。
5月に入ったね。
暖かくなったと思ったら、また冷えてきたり。
数日前は雪が観測されたという情報もありますな。
体調を崩さないように注意だ。
それでは早速作業を再開しよう。
金属パーツを取り付ける
前回取り付けていなかった、金属パーツの取り付けを行いましょう。
ここで例の問題が出てくるのですね。
筆者は先に工具類を全て取り付けてからエッチングパーツを取り付けようとしたけど、その中には工具の下に敷くように取り付けるものがある。
なので一度当該部品を剥がしてから金属部品を接着している。
続いて牽引ロープ。
先に留め具部品を取り付けるみたいだね。
留め具は片側を直角に、もう片側を丸く曲げます。
フェンダー上にも凸モールドで留め具の接着位置がモールドされています。
直角に曲げた側をフェンダーの凸モールドに合わせて接着しています。
牽引ロープはキットの指定だと長さ122mm。
しかし長く感じたので、結局現物合わせにしている。
いきなり両端のプラパーツを接着せず、現物合わせで確認してから接着している。
ロープの素材が柔らかい分、ドラゴン/サイバーホビー製品よりはフェンダーに接着しやすいですな。
端パーツはロープが入りやすいよう、1.0mm径ピンバイスで取り付け穴を一度さらっておきます。
細かい装備の組み立て
ジャッキはこんな感じに。
少し細かいですが、その分ディティール面は問題ないです。
そのまま組み立てて使いましょう。
後期のIII号突撃砲に見られるトラベリングロック。
これはプラパーツとエッチングパーツで再現されている。
細かいのでなくさないように注意しつつ……。
ゼリー系の瞬間接着剤が欲しいですな。
この前補充していたよね?
この作業をしている段階ではまだ補充されていなかったのですよ。
溶接跡をつける
キットの前面装甲はぴたりと合いますが……
溶接箇所がただの棒状になっていますな。
ここは跡を再現して強調してみましょう。
いつもなら伸ばしランナーを貼り付けているけど、今回はこの棒状の部分を利用して……。
まず流し込み式の接着剤で棒部分を柔らかくする。
そのままデザインナイフで多数の切れ込みを入れて、ピンセットの先で潰す。
これで溶接跡になる。
棒状部分が伸ばしランナーの代わりになった感じだね。
金属部品や残った装備を取り付けるとこんな感じに。
少々苦労しましたが、極端に細かいわけではありませんな。
やっぱりタミヤより部品は多くて、ドラゴンよりは少ない感じ。
今回はもう少し先まで進めてみよう。
戦闘室の組み立て
M7偽装車の原型となったIII号突撃砲G型の特徴とも言える戦闘室。
それまでの形式とは違い、一枚板になった側面装甲が特徴的ですな。
内部再現はされておらず、外装も少なめの部品でまとめられている。
少々ゲート部分が多いので、そこだけ注意しよう。
ドラゴン製品とかでも見られる、押し出しピン部分を兼ねたランナーだね。
ゲート跡が増えるので処理箇所増えるのが難点ですが、パーツ本体に押し出しピン跡が出来ないのが利点ですな。
組み立てるとこんな感じに。
前面装甲部分ははめ込みがキツめなので、接合箇所を少し削って調整している。
全体的にこのキットははめ込みがキツい場所が多いように感じますな。
主砲の組み立て
主砲の組み立てですな。
M7偽装車は原型のIII号突撃砲G型同様、48口径の7.5cm砲を装備しています。
内部の再現は一切されておらず、単純に基部のみになっていますね。
粘り気のあるプラ質なのでそのままでも十分と判断。
軸類は強化していない。
防盾は鋳造製で同軸機銃の穴が開いた、D29番パーツを使用する。
いままで作ってきた突撃砲では見られない仕様だね。
鋳物に穴を開けるのが難しいから、後期のIII号突撃砲になってようやく見られるようになったのだとか。
組み立てるとこんな感じに。
主砲はマズルブレーキの有無を選択可能。
今回はない車輌を選択する。
これは後で後部の偽装カバーの選択と合わせるみたいだね。
後部偽装カバーの取り付け
後部の偽装カバーも選択式。
マズルブレーキなしの車輌を選んだら3パーツを組み合わせる開放式を。
ありを選んだらG3番パーツの密閉式を選択しよう。
今回はマズルブレーキなしなので、開放式を選択ですな。
組み立てるとこんな感じ。
特に大きな問題はないね。
ただ側面内部の見える箇所には押し出しピン跡がある。
それなりに深いので、ここはパテを使って埋めている。
組む前に処理したほうが良かったかな?
カバーを取り付けると奥まった部分に塗料が入らなくなりそうですな。
ここは先に筆で黒く塗りつぶしておくのが良いかと。
ついでに主砲の根元も……。
実は防盾を接着していないので、後で取り外して塗れば大丈夫だったり。
今回の戦果
主砲は車体に接着固定する。
ドラゴン社製品のように、左右には非可動となっている。
実物は微妙に左右へ振れるってやつだったよね。
今回はここで作業を中断。
次回は残りの戦闘室天板を作って、塗装に入る予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット