サイバーホビーから発売されているIII号突撃砲G型。
それの1943年5月生産型の続きを作っていきます。
前回は車体下部を作った。
今回は車体上部を組み立てていく。
12月ももう半ば。
筆者はクリスマスの予定とかあるのかな?
ないだろう。
季節が季節なので、ティーガーIIかザクII改を作るか考えていましたな。
2つとも、筆者の倉庫の肥やしと化しているね。
とりあえず、今日の作業といこう。
追記 ティーガーIIとザクII改が開始しました。
ザクII改はクリスマスと関係ない時期に……。
フェンダーの組み立て
原型のIII号戦車では車体後部に乗っていた牽引ロープ。
今回のIII号突撃砲G型ではフェンダー上に乗っています。
ロープ部分は金属製になっている。
タコ糸等と違って毛羽立ったりほつれたりしないのが利点。
・・・・・・なんだけど、とにかく接着するのが難しい。
接着しても剥がれちゃうよ。
- 硬いので形状を出しにくい。
- 瞬間接着剤を使っても、元の形状に戻ろうとして剥がれてしまう。
- 作業をしているうちにフェンダー上の別エッチングパーツが外れる。
といった負の連鎖に発展します。
どうすんのさ。
筆者は今回、一度に全部留めるのではなく、一箇所ずつ接着剤を塗って留めるようにしている。
- 接着剤を塗る。
- 目玉クリップで乾燥するまでの数分間抑える。
これを何回か繰り返して……。
ようやくフェンダーが組み終わり・・・・・・。
前に作ったIII号戦車では、ここに乗せるジャッキが車体に干渉する事件が起きました。
それに対抗して、今回ジャッキは後で組み立て、取り付けを行います。
事件の内容については過去記事を参照に・・・・・・。
左フェンダー後部の車間距離表示灯はクリアーパーツ。
やはりこの時点では接着しない。
自由な角度で取り付ける消火器も後回し。
フェンダー側面は後に付けるシュルツェン架のアタリ線があるので、削り過ぎないように……。
車体上部の組み立て
車体上部はこんな感じに。
防水仕様ではないものの、基本的な流れはIII号M型同様。
詳しくは先ほどの過去記事を参照に・・・・・・。
やはり前回の事件を懸念して、機関室側面の吸気口は後で接着します。
戦闘室の組み立て
今までは戦車型同様の構造でしたが、ここからは突撃砲独自の構造です。
本キットでは戦闘室内部もある程度再現されています。
まずは主砲周りを組み立て。
防盾パーツが2つあるよ。
初期のIII号突撃砲G型は画像右の、溶接で箱型に組み立てられた防盾を装備していた。
調べたところ1943年の11月から、画像左の鋳造製防盾を装備するようになっている。
今回のキットでは鋳造製は余剰パーツ。
箱型の溶接防盾を使用する。
どうやらこの鋳造防盾を装備し、機銃がリモコン式になるまでのIII突のことを「中期型」と呼ぶそうな。
ちなみに丁度同じ頃、この車輌を生産していたアルケット社の工場が空爆され生産がストップ。
代替品の1つとして本車の上部とIV号戦車の車体を組み合わせた、IV号突撃砲が生産されます。
なのでIV号突撃砲は最初から鋳造防盾を装備していますな。
IV号突撃砲の初期型はIII号突撃砲G型の中期型と同じ上部構造物・・・・・・。
ややこしいなぁ。
組み立てるとこんな感じに。
砲身、機関室との仕切り、照準器はまだ接着しません。
実際の突撃砲は固定された戦闘室だけど、わずかに砲を横に振れる。
・・・・・・なんだけどこのキットでは左右に振ることはできず、車体に完全に固定されている。
上下可動は問題なく出来るので安心を……。
G型で再設計された戦闘室。
従来型では左右の張り出しに収まっていた無線機が、1枚板になった装甲内に収まっているのが模型でも再現されています。
機銃の防盾は立てて接着。
それに伴い、装填手用ハッチも開けた状態で組んでいきます。
天板とキューポラ、ペリスコープはまだ接着しないよ。
操縦手バイザーのクリアパーツはここで接着とマスキング。
後付けが難しそうだったからね。
ちなみにキューポラは実車でも一時期を除いて、回転可能だったとか。
このまま接着せずに完成させても良さそうです。
ここで失敗したのが戦闘室前上部のC12パーツ。
後で砲身を通して取り付ける際に引っかかる。
主砲取り付け後に接着したほうが良さそうだね。
各ブロックをとりつけよう
説明書ではいままで組んだブロックをまとめて、車体下部に取り付ける指示が出ています。
筆者はこれには従わず・・・・・・。
- 車体前部
- 戦闘室内部
- フェンダー
- 戦闘室
- 車体後部
の順に取り付けています。
あとは吸気口とか、細かい部品を乗せて・・・・・・
ピンの位置が合ってなくて、クリーニングロッドが入らないよ。
ロッド先端側のピンを残して、吸気口側のピンを削ってしまおう。
ジャッキもここで組み立て、搭載します。
今回は問題なく乗りました。
最後にシュルツェン架を接着。
フェンダー側はアタリ線があるから、それに合わせて接着。
戦闘室側はそれが見当たらないから、現物合わせで。
今回の戦果
シュルツェンを仮留めして、組み立て完了です。
仮留めしたシュルツェンがポロポロとれる・・・・・・。
実車でもこの初期型シュルツェンは簡単に脱落したり、足周りに巻き込んでしまうので兵士からは不評だったとか。
後に板側のコの字フックに支持架側の三角形の歯を架ける、改良型が登場することになる。
これはIV号戦車などのシュルツェンでも同様だ。
今回のキットのシュルツェンは金属製。
薄くてより実物に近いのが利点ですな。
凹みをつけてみたり、一部が脱落した状態にしても面白いだろう。
今回はここで中断。
組み立て後の車輌を眺めつつ、次のプランを練ろう。
次は塗装作業になりそうですな。
この記事で作っているキット