模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はソードのレジアーネRe.2000GAファルコが完成しましたな。
今回は……。
Re.2000の2種類が完成するまでの間に、中断していたティーガーIIの部品が補充され、コーティング面も無事乾燥した。
なのでそれを再開する。
あれですな。
あれだね。
あれだよ。
……語ることもなさそうなので、作業再開といこう。
砲塔部品の取り付け
とりあえず砲塔を仕上げてしまいましょう。
ツィンメリットコーティングを済ませましたが、予備履帯ラックがまたでしたな。
コーティングで取り付け部が一部埋まっているけど、大丈夫かな?
とりあえず残っている取り付け部にフックを接着。
その後予備履帯を仮留めし、それを元に現物合わせで残りのフックを取り付ける。
凸凹のコーティング面に接着は難しいので、一度コーティングを削って剥がしておこう。
予備履帯で隠れるので、多少オーバーにコーティングを剥がしても問題ないですな。
砲塔の組み立てが終了するとこんな感じに。
塗装のしやすさを考えて主砲はまだ接着していない。
量産型のヘンシェル砲塔だね。
角ばったスタイルで、先行量産型のポルシェ砲塔よりも防御力と生産性で勝っていたとか。
タミヤのエッチングパーツを取り付けてみる
キットにはエンジングリル部分に取り付ける網は付属していません。
筆者が気になったらしく、今回これをタミヤ製パーツで試してみることに。
作業が中断していた理由のひとつが、このパーツ待ちだったことだよね。
……違うメーカーのパーツだけど大丈夫かな?
模型の世界では同じスケールの同じ車輌とはいっても、メーカーによって微妙に寸法に差異があるみたいだし。
タミヤ製エッチングはハセガワ(ICM社製パーツ)に合うのか、試してみましょう。
結論から申しあげますと……
- 上下の寸法はなんとか一致(本体の凹みに四角い網がぴったり収まる)
- 留め具のボルト状ディティールの位置は不一致
という結果になりました。
とりあえず凹みに収まったのでなんとか使えると判断しよう。
合わないボルト状ディティールは切り飛ばしてしまう。
ちなみに円型のエッチンググリルはそれらの必要もなく、無改造でそのまま使える。
問題なさそうだね。
これで使えなかったらどうしようかと……。
ちなみにラインの虎の劇中ではこの網目部分は描かれていません。
なので省略してしまってもそれらしくなるという。
筆者はこれを
「作画の都合で省略した」
と解釈して、今回増設している。
- 劇中を完全再現するか。
- それとも自分のアレンジを加えるか。
模型の楽しみの一つといえるね。
車体側面パーツの取り付け
その他エンジンデッキ上の部品や側面の部品を用意。
取り付けていきましょう。
極端に細かすぎず、少なすぎずといった感じ。
紛失しないうちに……。
取り付けるとこんな感じに。
側面は砲塔同様、コーティング面と接する形になります。
瞬間接着剤も使ってがっちりとくっつけてしまいましょう。
余剰パーツを使ってネット部分を再現する
砲塔根元にくるエンジングリル部分は異物混入を防ぐためのネット付きカバーが取り付けられている。
しかしこのキットではカバーの枠組みのみで、ネット部分が付属しない。
これはかなり目立ちますな。
なのでネット部分を自作する。
手元にタミヤ製のティーガーIIで使用したメッシュの余剰品が多数あったので、今回はそれを使おう。
タミヤのはポルシェ砲塔・ヘンシェル砲塔共にメッシュが付属するけど、使用面積の狭いヘンシェル砲塔型のもののほうが余剰になりやすい。
タミヤの説明書についている型紙も利用。
……と思ったけど、微妙に寸法が合わないね。
現物合わせでどうにかしよう。
- 大まかにメッシュを切り出す
- メッシュの1辺を枠に瞬間接着剤で接着固定
- 固着したらデザインナイフで枠に合わせてメッシュを切り出し
- 上記の2番と3番を繰り返す
これでどうにか作成できる。
メッシュはそれなりに弾力があるので、接着固定が少し難しいですな。
完全乾燥していないうちに作業をしようとすると剥がれてくるので注意です。
出来上がったら枠を本体に接着。
取り付けピンがあるので位置はぴったり合わせられる。
原作を読み返したところ、あちらではこのカバーは枠組みごと描かれていないみたいだね。
省略しちゃってもいいかも。
筆者はエンジングリル同様
「装備されているけど作画として省略されている」
と解釈したようですな。
車体前面パーツの取り付け
続いて前面パーツの取り付け。
ライトや機銃などがまだでしたな。
この辺はお約束の改造が出てきそうだね。
そのお約束の改造ですな。
- ライトコードの追加
- 機銃口の加工
などなど。
詳しくは過去記事を参考にしてください。
機銃は塗り分けのためまだ接着していない。
その他ダメージ表現として、少しコーティング面を削っておきます。
モデリングチゼルなどで軽く剥がしておきましょう。
松本零士作品だと、特徴的な被弾跡とかが目立つよね。
このキットでもそれを再現してみたいけど……。
車体後部パーツの取り付け
最後に車体後部のパーツを。
劇中のティーガーIIは背面の一部装備が取り外され、留め具のみになっていました。
今回はそれを可能な限り再現してみましょう。
C型シャックルは本体を切り刻み留め具だけにする。
いい感じの形状になっているので、留め具だけにするのは容易だ。
- シャックル本体を切り落として留め具だけにする
- 留め具内部にあるシャックル部分を削り落とす
といった流れだね。
右上のジャッキ台も劇中では留め具だけになっていますが、元々のディティールがコーティングでうやむやになってしまったのでここでは手を加えず。
プラ板で何か自作。
……も考えたようだけど、接着面積も狭くて億劫な作業になりそうだったのでスルー。
下部のジャッキラックはジャッキ本体もろとも劇中では描かれていません。
筆者は先ほどのエンジングリルやカバー同様
「作画上の省略」
と解釈し、ラック部分のみ接着。
ジャッキ本体は台やC型シャックル同様、装備されていないものとしました。
ジャッキ台がないのにジャッキは装備していると少し不自然だった。
……みたいな感じかな?
今回の戦果
これで車体側も組み立て完了。
砲塔を乗せるとこんな感じに。
変わった部品分割をしているわりには組みやすい部類だったかな?
筆者があちこち手を加えたから、少し時間がかかったように見えるだけで。
作るのが大変なプラモデルはだいたい2種類に分かれる気がする。
- 部品の精度が悪くてそのままではうまく組めないもの
- ユーザーが物足りないと判断したものを追加して、勝手に難易度を上げているもの
といった感じに。
今回のキットは後者だろう。
あまり追加しすぎるとサグラダ・ファミリア状態になるのでほどほどに……。
今回はここで中断。
次回は塗装から再開しよう。
続きは次回!
この記事で作っているキット
この記事で作っている車輌が登場する作品