
ハセガワより発売されています黒騎士物語版のティーガーII。
サイドフェンダーの外せないICM製パーツを使っている本キットを、通常のドイツ軍仕様で作ってみましょう。

前回は箱の中身を確認した。
今回は組み立て開始。
合わせ目箇所を貼り合わせて、車体から形にしていこう。

キット内容としては、以前のラインの虎版とほぼ同じなんだよね。
ダイジェストになるのかな?

ただあちらはツィンメリットコーティングを施すなど、劇中のハイムマン車に近くなる加工を施しましたな。
今回はコーティング無しで組む予定です。

2年前の出来事だし、今回のキットは非お手つきの新品だ。
ダイジェストにはせず、最初から最後までくわしく見ていこう。
それでは作戦を開始する。
合わせ目部分の接着


まずは合わせ目箇所を接着。
- 主砲
- 砲尾
- 排気管
を貼り合わせていきます。
砲尾は外からほとんど見えないので、処理しなくても見栄え的には問題ありませんが。

砲身パーツなど、反っている部品が目立つ。
乾燥するまでクリップなどで抑えておかないと、接着箇所が剥がれてくるので注意だ。

合わせ目消しについては過去記事参照だよ。
車体下部を箱組みする


以前のラインの虎版は説明書に従い、砲塔から先に組んでいましたな。
まだ先ほどの合わせ目箇所が乾燥待ちなので、今回は車体から進めてしまいましょう。

ハセガワ(ICM)製のティーガーIIは車体が箱組み式。
サイドフェンダーが一体化された車体上部が特徴的だったけど……
車体下部も、後部パネルが一体化されているなどの独特なパーツとなっている。

簡略化のつもりなのかな?
その割には内部のトーションバー部分まで再現されていたりと、凝った構造だけど。

トーションバー部分は車体両側面で挟み込む形ですな。
先に片側にトーションバーを接着し、車体下部やもう片側と箱組みする際に挟み込んで形にしていきましょう。


組み立てるとこんな感じに。
砲身同様、ここも板状になった各部品の反りが激しい。
車体下部と側面は接着箇所が凹凸で噛み合うようになっているので、まだ固定しやすいけどね。

乾燥の速い瞬間接着剤とかでくっつけてもいいかも。
筆者はいつも通り、流し込み速乾のを使っているけど。

トーションバー部分は例によって外からはほとんど見えません。
なので筆者はパーティングラインの処理などもせずにセットしています。

見えないから省略しても良さそうな。
強度は他の仕切りパーツが出してくれそうだし。
車体上部の組み立て


続いて車体上部。
操縦席や機関室部分など、パネルが別パーツ化されているのが特徴的ですな。
もっとも特徴的なのは、一体化されたサイドフェンダーなわけですが。

黒騎士物語版なのに、今回はそのバウアー大尉搭乗車にならなかったのはここが原因だよね。
大尉のはフェンダーなしの車輌だったけど、このキットは一体成型されているという。

無理に外して基部を作り直す改造をするくらいなら、フェンダーが別パーツ化されている他キットとマークをやりくりしたほうが早いというやつです。
ティーガーIIとしてのこのキット自体はそこまで悪くないと思うのですが、組み合わせが悪かったという。

話を組み立てに戻そう。
説明書ではペリスコープや機銃マウント部分、機関室ハッチ周りの部品を取り付ける指示が出ている。
とりあえず内側から取り付けるペリスコープだけを忘れないようにすれば大丈夫だ。


組み立てるとこんな感じ。
そのまま筆者は車体下部と合わせてしまったけど……
これは失敗だった。
サイドフェンダーが一体化されているから、この後履帯を転輪に押さえつけて接着する際に不便だった。
先に履帯と転輪を合わせてから、車体上部を組み合わせるといいだろう。

でも説明書だと砲塔含めて全部組んでから、履帯を取り付ける指示が出ているんだよね。

押さえつけやすい接着組み立て式ならまだしも、今回のキットはベルト式なので……
ちなみに過去に作ったラインの虎版では気づいていたのか、筆者は先に履帯を取りつけていました。
なのに学習しなかったのか、今回の筆者は先に車体を組んでしまったという。

せっかく2年前記事にして、読み返せるようにしておいたのに。
……そういえば車体がテープでぐるぐる巻きのような。

ここも車体が反っているので、押さえながら接着することにした。
さすがに車体まるごと留められるクリップを持っていないので、テープを巻いて抑えている感じだ。
サスペンションの組み立て


続いてサスペンション類。
トーションバーは内部で別パーツ化されているので、外のアーム部分だけとなっています。
パーツ分割のおかげか、アーム部分にはパーティングラインが一切入っていないところがいいですな。

どっちにしろティーガーIIの場合、密集した転輪で外からアーム部分は見えなくなるんだけどね。
今回の戦果


取り付けるとこんな感じに。
誘導輪アーム・サスペンションアームは共に固定式ですな。
可動履帯を使うわけでもありませんし、筆者としてはそちらのほうが楽なようですが。

車体上下の合わせ目は多少隙間ができているね。
外から見えるわけでもないし、ここは無視しちゃって大丈夫そうだけど。

今回はここで中断。
次回は転輪など、足周りの部品を組み立てるところから再開予定だ。

続きは次回!
この記事で作っているキット