
ハセガワ社の零式水上偵察機を作っていきます。

前回は組み立てが終わった。
今回は塗装作業から再開しよう。

問題のデカールもここで登場かな?

黄ばみをとる作業を以前行いましたが・・・・・・
実のところ、今回作る機体では白い塗装になるので、白いマークはほとんど使わないんですよね。

あらら。
下地系の色を塗る


今回作るのは塗装図3の重巡愛宕搭載機。
大戦初期に見られた、全体が明灰白色の塗装となっている。

フロート裏側のH339ってなんだろう?

Hだから水性ホビーカラーの指定のはずだけど
・・・・・・
同カラーには2021年6月現在339番は存在しない。
同じクレオス社から発売されているMr.カラーには339番にエンジングレーFS16081なる色がある。
調べてもフロート下部をグレーに塗った資料が出てこなかったので、とりあえず今回はこの色は無視して進めていく。

キット自体も古いので、塗装指示も現在再販されているデカール変更品とは異なるものも多いようです。


まずは下地を作っていきます。
全体に1200番のサーフェイサー
風防内部用にRLM02グレー
機首にカウリング色
と塗っていきます。

あれ、先に風防の色を塗るんじゃないの?

筆者が間違えたようで・・・・・・。

この段階でネームプレートも黒く塗ってしまおう。
機体色を塗る


機体全体は明灰白色。
機首部分をマスキングした後、Mr.カラーでベタ塗りしてしまいます。

プロペラはシルバー。
筆者はMr.メタルカラーのクロームシルバーを使用している。

あれ?Mr.カラーのシルバーが手持ちになかったけ。

残りわずかでエアブラシできる量が残っていないんだ。
筆で部分塗装するぐらいしかない。


お楽しみのマスキング剥がしタイム。
多少吹き込みはあるけど、機首の塗り分けは問題なさそう。

多少の粗はウェザリングでどうにかするので大丈夫です。
マーキング作業


ここでデカールを貼り付ける。
天日干ししたデカールの出番がようやく来たようだね。

シート右下の計器板2枚は使用済み。
その他のマークを中心に使っていくよ。


古そうなデカールですが大きな問題はなさそうですな。
極端に古いと水に浸けただけでボロボロに崩れたりしますが。

崩れたりはしなかったけど、台紙の極薄い表面がデカールに貼り付いた状態になっていた。
普通のマークは問題ないけど尾翼に貼るマークは透明ニス部分が多く、台紙が貼り付いた状態が外から見える状態だった。
なのでここはニス部分を切り取って、赤いラインだけを貼り付けることにした。

このライン、当時の日本海軍機にはよく描かれているね。
なんだろう?

これは偏流測定線というものだそうです。
目標と自機がどれくらいずれているかを測るためのものだとか。

真っ直ぐ飛んでいるつもりでも横風とかで実際は斜めに飛んでいたりするからね。
なにより現代と違って当時はまだGPS的なものもないし・・・・・。

夜なんかは星の見える位置で自機がどちらの方角を向いているかを割り出したりするそうですな。
今回の戦果


と、いうわけでマーキング作業が完了。
筆で細かいところも塗り分けて、こんな感じに。

色が塗られて生き生きとした感じになってきたね。

今回はここまでにしよう。
おそらく次の記事で完成になるだろう。

続きは次回!