模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はイタリア軍戦闘機のマッキMC.202フォルゴーレが無事完成しました。
厳密にいえば、先月の時点で完成していたんですけどね。
これで先月分がようやく紹介を終えた。
今回からようやく今月分のキットとなる。
引き続き航空機模型だ。
なんかしばらく飛行機模型が続きそうだね。
今筆者が裏で作っているのも飛行機らしいし。
筆者が中・大型機の置き場所問題を解決しましたからね。
今回のお題 ホビーボス ドルニエDo335プファイル
今回作るのはこちら。
ホビーボスより
ドルニエDo335プファイル
だ。
ホビーボスのキットは今まで戦車を幾つか作ってきたけど……
今回は飛行機なんだ。
筆者はここ最近積みを崩していましたが、ほとんどが直近購入のもの。
このキットは結構古参の積みですな。
ドルニエDo335プファイルとは?
これは第二次世界大戦期にドイツのドルニエ社が開発した戦闘機だ。
2つのエンジンを機体の前後に配置する、いわゆる串型双発機となっているのが最大の特徴だ。
愛称のプファイルとはドイツ語で矢を意味する。
双発機っていうと、普通は横に2つエンジンを並べているよね。
串型配置は通常の双発機に比べて機体の幅が抑えられるため、空気抵抗などが減り運動性では優れています。
また前後のプロペラが反対方向に回るので、それぞれのトルクを打ち消す効果もありますな。
一方後部のエンジンの冷却が難しかったり、脱出時にパイロットがプロペラに巻き込まれないようにプロペラの爆破装置や射出座席を装備する必要があるのが難点ですが。
そういえば震電も後部にプロペラを装備していて、似たような欠点を指摘されていたような。
離陸時にプロペラが滑走路に触れたりもしやすいんだっけ。
なので震電は尾翼に補助輪が、プファイルは尾翼にダンパー付きのスキッドが備わっていますな。
1942年にドイツ空軍が
「500Kgの爆装をして時速800km/hを出す単座の爆撃機」
を募った。
以前より串型双発機の研究を進めていたドルニエ社はこの案で応募し採用される。
ここでDo335の名称をもらうことになった。
あれ、このときは爆撃機なんだ。
後に爆撃機から多用途の重戦闘機へ変更されるんだ。
試作機は1943年10月に初飛行。
試作機の速度は時速600km/hと要求には届かなかったものの、良好な飛行性能を見せた。
後の生産型では760~780km/hを出したとの記録も残っている。
これはレシプロ機としては最速の部類に入る。
あとは大量生産して……。
ところが1944年の3月に連合軍の爆撃により生産拠点の工場が壊滅。
何とか完成した数機でテストをしたもののその後も生産はなかなか進まず、最終的には30機強が完成したにとどまる。
実戦参加の記録も残っていないようだ。
ただ英軍が飛行している当機を目撃したという記録が残っているとのこと。
完成せず、計画にとどまった形式も存在するようですな。
個性的な串型双発機のDo335プファイル。
筆者の積みにあったホビーボス製品で、それを再現してみよう。
箱の中身を確認しよう
それでは箱の中身を見ていこう。
小さめの箱だけど中身はこうなっているんだ。
……なんか縛り付けられた主翼パーツが気になるね。
プラパーツはこんな感じ。
ランナー部分はクリアーランナー含め3枚。
胴体と主翼はランナーじゃなくて、最初からほぼ出来上がった状態なんだ。
しかもガンプラみたいにスナップフィット式……。
イージーアッセンブリーと書いてあるだけあって、簡易的なキットとなっているようですな。
付属デカールはこんな感じ。
垂直尾翼の鉤十字は分割された状態で付属する。
海外製キットでも分割状態で付属したり、完全に粛清されていたりまちまち。
なんか基準でもあるのかな?
やはり規制の強い欧州をターゲットにした西洋メーカーのキットは完全粛清の傾向がありますな。
エアフィックスやイタレリなんかは基本的に付属しないものが多く感じます。
説明書と広告。
前者は塗装図も兼ねている。
塗装は1種類のみ。
図を見た感じ、このキットのDo335は戦闘機型の生産型であるA-1型であることがわかる。
広告の日付は2013年6月。
今が2022年5月だから、約9年前だね。
ちなみに説明書の中身はこんな感じ。
簡易的な製品だからか、この見開き1ページで組み立てが完了する。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から組み立ての様子を紹介しよう。
部品は少ないから、組み立ては簡単そうだね。
寧ろ塗装で時間がかかりそうですな。
塗り分けのはっきりしたスプリッター迷彩なので、マスキングに時間がとられますな。
とりあえず、詳しくは次回以降だ。
お楽しみに~。
この記事で紹介しているキット