グリーンマックス社より発売されています、旧型客車の寝台急行列車セットを作っていきます。
前回はその内のスロ62を組み立てた。
今回はそれに続いてオロネ10を組み立ててみよう。
なんかチョココロネみたいな名前。
- オ→35t級(32.5t以上37.5t未満)
- ロネ→A寝台
という意味ですな。
他にも客車にはマロネロとかスシとか面白い名前になってしまっている車両が存在する。
それはさておき、作業を再開しよう。
オロネ10の部品を確認する
とりあえずまずは使用ランナーを招集。
屋根パーツは背の高い丸屋根ですな。
クーラーもランナーに含まれていますが、これは今回不要です。
なんか他の客車と似た形の屋根だけど……。
屋根パーツを横から見るとわかりやすい。
オロネ10用の屋根は他のものに比べると屋根の曲がりが高くて強い。
画像右のがそのオロネ10用のものだ。
床パーツは背骨みたいな中梁がないタイプだね。
細かい波型の鋼板が特徴的な。
10系客車の特徴ですな。
通常の客車は床の台枠部分で車体の重量を支えていたのに対して、10系は車体全体で負荷を分散するセミ・モノコック構造になっていました。
これにより車体の軽量化・輸送力の増強を図ったのだとか。
車体の組み立て
とりあえずまずはパーツの切り出し。
……妻面はパーツとゲートの境界がわかりにくいですな。
切り取り注意です。
説明書だと
「この部分のバリは特に注意して取る事(カプラーが当たって脱線原因となる)」
と書かれている。
……ってことはこれはバリなのかな?
実車だとこのような突起はあるようだ。
とりあえずここはパーツの一部と考えてそのままにしておく。
実際に走行に支障があるなら後で切り取ろう。
切り取るのは簡単だけど、後で取り付けるのは大変だからね。
旧客キットのスタンダートであるL字組みでボディを組んでいきます。
例によって1番と2番の刻印があるので、それを合わせつつ……。
そのまま屋根も接着。
……なんか片方外れてるね。
筆者がうまく合わせられず、一旦外したそうです。
再度接着。
多少接着剤のはみ出しで荒れていますが、ここは完全乾燥後やすりで整形しましょう。
妻面から見ると、車体側面下部が内側にすぼまっているのがわかる。
居住性を高めるためにこうなっているのだとか。
客室はなるべく広く、下部は車両限界に合わせて狭く……。
昇降扉付近内部には仕切り板を取り付け。
仕上がりには影響がないようですが、とりあえず取り付けておきましょう。
向きはこれでいいのかな?
とりあえず押し出しピン跡がある方を車内側に持ってきたけど……。
床下機器の取り付け
続いて床下機器を用意。
ランナーは2番のものを使います。
1番とは付属するものが一部異なるみたいだね。
Oの車軸発電機とかJのトイレ配管とか、共通のものもあるみたいだけど。
組むとこんな感じに。
指示のとおりに組むと一部パーツは梁を跨ぐ格好になり、接着強度が出ません。
なので一部指示よりも少しずらした位置で接着しています。
なんか左上のパーツたちがかなり窮屈そうな。
内部は他の旧型客車同様、内部再現はなくオモリのみです。
後ではずすことになりますが、とりあえず接着しておきましょう。
そういえばこのオモリの役割は何だろう?
推測ですが
- 床板の反り解消のための矯正器具
- 自重が軽いとポイントなどの通過時に跳ねて脱線するので、それを防止するためのもの
かと。
反り解消に関しては艦船模型に付属するオモリも同じ役割だ。
ちなみにピットロード社の艦船模型「スカイウェーブシリーズ」はかつてこのグリーンマックス社のブランドだったとのこと。
ある時期に事業整理で譲渡されたようですな。
今回の戦果
車体を床に乗せて組み立て完了です。
貫通幌は片方はめ込みがゆるいので、これは後で接着剤を塗ったほうがよさそうですな。
床下機器がない分、組み立ては簡単な感じだね。
ただし今回はグリーン帯を追加する予定だ。
なので塗装では一手間かかりそうだね。
今回はここまで。
次回も引き続き残りの車両組み立てになるだろう。
続きは次回!
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