ブロンコのオチキスH39の自走ロケット砲型を作っていきましょう。
前回はフェンダーとそれに接続されたロケット砲部分を作った。
今回は内部塗装に備えて、砲塔を組んでいく。
相変わらず飛び飛びだね。
なかなか形にならないので筆者のモチベが少し危ういですな。
先月は少し駆け足製作が多かった。
今回はその反動というのもある。
それでは作戦を再開しよう。
砲塔の組み立て
砲塔パーツはこんな感じに。
砲身は金属パーツとなっていますな。
内部にくる砲尾部分も再現されています。
見た感じはそこまで複雑そうじゃないけど……。
主砲の組み立て
前身のH38からもっとも変わった場所がこの長砲身37mm砲。
そのままでは金属砲身がリング状のB37番パーツに入りません。
一度2.0mm径のピンバイスでさらい、金属砲身がスムーズに収まるようにしましょう。
可動軸部分はプラ製みたいだね。
これはちょっと強度が不安そうな。
なので可動軸は1.0mmの真鍮線に置き換え。
そのままではゆるいので、薄く瞬間接着剤を塗って渋みを与えています。
外装から軸を貫通させて主砲に通すんだね。
ちょっと変わった構成というか。
外装の組み立て
フックなど外装パーツも組んでいきます。
キューポラはそのままではうまくハマりません。
外装側の取り付け穴を少し削って広げるとよいかと。
オチキスに限らずフランス戦車のキューポラは単なる視察孔付きのドームで、基本的にここから乗り降りはできなかった。
不便に感じたからか、いくつかの車輌は接収したドイツ軍によってハッチを増設する改造を施されている。
今回のように元のキューポラの上を切り取ってハッチをつけたものと、キューポラを丸ごと外してそこにハッチを追加したものの2種類があるようだ。
以前作ったB1bisも、ハッチ増設タイプと原型型の選択式でしたな。
さて金属製に変更した砲の可動軸ですが……
外装側の穴が妙に広くて、これまたユルユルですな。
なんというか、楕円形になっているね。
砲を動かそうとすると軸も上下に動くし。
あれこれ考えた結果、筆者は伸ばしランナーを溶着して余計な穴部分を埋めることにした。
プラモデル用接着剤で伸ばしランナーを溶かしつつ、隙間へ突っ込んでいこう。
後で削って整形するから、多少多めに盛って構わない。
この時軸は楕円の上側に寄せた状態にするといいですな。
筆者は最初下寄りにしていましたが、それだと俯角を取った際に内部パーツが干渉するので……。
外装への加工
再び伸ばしランナーが登場。
隙間ができた外装上下の合わせ目部分を埋めるついでに、溶接跡をつけてしまいます。
実物の画像では目立った溶接跡は見当たらなかったんだけど……
ここは雰囲気重視でいく。
どちらかといえば隙間埋めがメインだ。
溶接跡のつけかたについては過去記事を参考にしてね。
後ろはこんな感じに。
後部ハッチ周りが少し合わせ目に隙間ができますな。
その辺りを埋めておきましょう。
接着剤の量が多いと後部ハッチの軸が固着するので注意です。
この辺りの溶接跡はタミヤのルノーR35の部品分割を参考に、今回のキットの合わせ目部分とは違う場所に施している。
というかずいぶん似ている形の砲塔だよね。
細かい部分は異なるけど。
確かルノーR35とオチキス軽戦車の砲塔は同じARX-R砲塔のはずです。
防御力と生産性が良くなかったからか、溶接式のFCM砲塔に換装する案もあったようですが……
長砲身37mm砲の射撃反動で溶接部分から破損するトラブルが発覚し、正式採用はされなかったのだとか。
あれ、溶接式よりも鋳造の方が生産性高そうな気がするけど。
T-34なんかは生産性を上げるために溶接式から鋳造式になっていたよね。
どうも鋳造の場合、生産性を上げるなら型をたくさん用意しないといけないらしく……。
キットの外装は最初から梨地ですが……
隙間埋めで表面はヤスリがけしたこともあり、鋳造表現はやりなおし。
溶きパテを使って新たに施しましょう。
これは過去記事で以前まとめたようだね。
詳しくはそっちを参考に……。
今回の戦果
なんやかんやありましたが、これで砲塔は組み立て完了です。
キューポラハッチはまだ接着していませんな。
兵士を乗せようかとも思ったけど、キューポラが狭く砲尾も干渉するのでちょっと乗せるのは難しそうだ。
今回はここまで。
次回はいよいよ車内の塗装になるだろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット