タミヤのIV号戦車H型。
ボルト留め追加装甲が特徴的な初期型を作っていきましょう。
前回はパーツの確認をした。
今回は組み立て開始。
合わせ目のできる部分を接着して、足周りから組んでいこう。
タミヤの新IV号シリーズはこれで4つ目。
そういえば2021年発売のG型(初期型)でも、足周りはJ型やH型と同じようなパーツを使っていたよね。
シャーシに1994年と刻印があるとおり、最初に発売されたJ型のが流用されているようですな。
特にH型は発売時期が近いこともあり、F・G型よりも更に多くのJ型用パーツが流用されています。
それらも参考にしてもらえれば幸い。
それでは作戦を開始する。
合わせ目部分の接着
手始めに合わせ目接着。
ほとんどは砲塔部分か後部パーツですな。
特に砲身は反っていたので、クリップでしっかり留めつつ接着しましょう。
合わせ目消しについては過去記事参照。
流し込み式速乾の接着剤を使っているから、そこまで乾燥には時間がかからないはず。
転輪などの組み立て
乾燥待ちにまずは足周り。
転輪などを組んでいきましょう。
IV号戦車の転輪は片側8個。
それと取り付け穴の貫通していない転輪2セットは車体に乗せる予備のもの。
こちらもついでに組んでしまいましょう。
上部転輪は片側4個。
これはJ型の途中から3個に減らされたようだ。
さらにこのキットはH型の初期型なので、ゴムリム付きのものが新規でセットされている。
こちらはH型の途中から鋼製転輪に変更されたとのこと。
前のJ型は鋼製の上部転輪だっけ。
初期のJ型を再現したのか、片側4個だったよね。
単純にシャーシをH型以前のものと共用できるから、というのもありそうだけど。
以前クレオス(旧グンゼ産業)のIV号駆逐戦車のキットでその辺りが選択式になっており、混乱しましたな。
筆者がゴムリム付き転輪と鋼製転輪をごっちゃにしたり……。
組み立てるとこんな感じに。
機動輪はポリキャップ接続になっており、容易に着脱ができる。
他の車輪は作業中に外れると煩わしいので、誘導輪以外は接着固定してしまっている。
誘導輪はまだ接着しない……
というか、取り付け位置がないね。
誘導輪の取り付け部分は後部パネルと一体化されています。
説明書では先に前後のパネルを組むことになっていますが、接着剤の乾燥待ちで今回は後回しにしているので……。
前後パネルの組み立て
そんなこんなで車体前後のパネルを組んでいきましょう。
後部パネルはJ型用の似たような基部もあるので、間違えないように……。
逆に前面装甲はJ型用のパーツとは選択式。
以前も少し触れたけど、このキットでは初期型と通常型の選択式となっている。
- 初期型→本キットで新規に付属するボルト留めの増加装甲付きパーツ
- 通常型→J型のキットから引き続き付属する、一体化された前面装甲パーツ
のどちらかを選ぼう。
今回は初期型で組むので、ボルト留め追加装甲付きのものにする。
「50mm厚の基本装甲+30mm厚の増加装甲」
か
「80mm厚の基本装甲」
のどっちかだよね。
無論、一体化された装甲の方が強度面で有利だったようですな。
III号戦車もH型は
「30mm厚の基本装甲+30mm厚の増加装甲」
で、J型以降は
「50mm厚の基本装甲」
になり、後者のほうが装甲厚では劣るものの強度は高かったとか。
なんかIII号戦車とIV号戦車両方でH型やJ型の話が出てきて混乱しそうな。
この話はここで止めておこう。
今回の戦果
前後パネルを取り付けるとこんな感じに。
ついでに履帯も接着して用意しておきましょう。
履帯はセンターガイドに穴がなく、ハの字の滑り止めのないタイプ。
いわゆるIII号・IV号戦車用の中期型に分類されるものですな。
タミヤMMのIII号戦車系列に付属するものと同じです。
どうやらIV号戦車ではH型の途中からハの字の滑り止めがついた、後期型の履帯に変わっていったようだ。
今回のキットのは丁度変更直前の個体をイメージしているのだろう。
先ほどからちょくちょく出ているJ型はその滑り止め付きの後期型履帯。
更に後になるとIV号駆逐戦車系列に見られる、軽め穴のついた最後期型(軽量型)が登場する。
こうしてみると模型だとIII号・IV号系列は後期のものが多いような……。
金型流用の都合というのもありそうだ。
今回はここで中断。
次回は車体上部を組んでいくことになるだろう。
続きは次回!
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