模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は筆者が放置していた、グラン・サッソ襲撃に用いられたFi156シュトルヒが完成しました。
今回は……。
前回のシュトルヒで少し苦戦したので、今回は作りやすそうな戦車にする。
まずはキット内容の確認から。
そういえば先月購入してまだ組んでいないものがあったような。
おそらくそれでしょう。
今回のお題 タミヤ 1/35 パンターG型(初期型)
今回作るのはこちら。
お馴染みのタミヤMMシリーズより
パンターG型(初期型)だ。
商品名は「ドイツ戦車 パンサーG初期型」
ここではパンター表記で統一する。
先月筆者がティーガーIの中期型と一緒に購入していたやつだね。
ティーガーはすぐに組み立てましたが、パンターは保留になっていたという。
前回のシュトルヒ同様、筆者が時期的に今月に回したかったようでね。
詳しくは後述だ。
パンターG型(初期型)とは?
パンターは第二次世界大戦の後半に登場したドイツ軍中戦車だ。
以前のキットでもある程度語っているので、ここでは簡潔に済ませる。
ソ連のT-34の影響を受けて、傾斜装甲を導入してるのが特徴だね。
主砲も貫徹力に優れた70口径7.5cm砲を搭載して……。
D型、A型に続いて生産された3番目の量産型が、今回作るG型。
1944年の3月頃から生産が始まったとされている。
直前のA型からの大きな変更点としては
- 車体前面にあった操縦手用のクラッペ(開閉式の覗き窓)が廃止された
- A型までは操縦手・通信手用のハッチがスライド式のものだったが、G型では単純な上開き式に変更
- 車体側面後部装甲の垂直面がなくなり、傾斜した1枚板の装甲板に変更。
といったもの。
計画中止になったパンターIIの要素を既存のパンターに反映させた……とも言われていますな。
初期型だから、まだアゴ付き防盾は導入されていないんだね。
模型ですとアゴ付き防盾か否かで初期型と後期型を区別することが多いようですな。
第二次世界大戦最良の戦車であったとの評価もあるパンター中戦車。
アゴ付き防盾を導入する直前の形式である、初期のG型を作ってみよう。
箱の中身を確認しよう
それでは開封。
箱を開けてみよう。
見慣れた光景だね。
いつものタミヤMMシリーズというか。
まずはプラパーツ。
- 車体上部
- 車体下部
- 履帯ランナー×1
- プラランナー×4
となっている
この履帯は予備履帯用で、足周りに装着するものではない。
詳しくは後述になりますが、予備履帯は別売りの組み立て式のを流用していますな。
ということは複数買いして余ったものを集めれば足周りに使えそうな。
右下のCランナーの右端の区画にある
- アゴなし防盾
- 作業用のツナギ姿の兵士
これが後期型にはなかったパーツだ。
代わりに後期型に付属した
- ヒーターユニット付きのエンジングリル
- アゴ付き防盾
- 冬季装備の兵士
なんかは外されている
参考資料として、同じタミヤの他パンターのパーツ画像を……
上がパンターG型の後期型。
下がヤークトパンター後期型のパーツだね。
発売順としては今回の初期型が先のようですな。
調査したところパンターG型関連でのMMシリーズの発売順は
- 170→パンターG(初期型)
- 171→パンターG用連結式キャタピラセット
- 172→パンターG用エンジングリルセット
- 173→パンター用75mm砲弾セット
- 174→パンターGスチールホイール仕様
- 176→パンターG(後期型)
- 203→ヤークトパンター(後期型)
のようです。
その他の付属品。
- ベルト式履帯×2(接着・塗装が可能)
- ビス&ナット(主砲の可動軸用)
- エナメル線(車体に取り付けるワイヤー用)
- ポリキャップ×4(機動輪・誘導輪に使用)
といった感じ。
こちらは後期型のパンターGと同様だ。
履帯に関しては別売りでパンターG型系列用の接着組み立て式のものもありますな。
先ほどの予備履帯ランナーが複数枚セットされたものとなっています。
付属デカール。
大戦後期のものらしく派手なマークは控えめ。
第5戦車師団第31戦車連隊の赤い悪魔マークぐらいだ。
以前のIV号戦車とかT-34でも見かけたやつだね。
紙媒体は
- 組み立て説明書
- 塗装図(両面刷り)
- Tech Tips!
- 伸ばしランナーに関する注意書き
となっている。
まあいつものメンツだ。
伸ばしランナーについては過去記事参照だよ。
このキットではアンテナの自作に関することだけど、実際は溶接跡や隙間埋めにも使えたり。
塗装は塗装図の裏表と箱の側面に掲載された計4種類。
- 第5戦車師団第31戦車連隊117号車
- 武装親衛隊第9戦車師団135号車
- 同部隊(?)411号車(これのみ箱側面に掲載)
- 第1戦車師団第1戦車連隊522号車(1945年ハンガリー 冬季迷彩車)
となっている。
今回はボックスアートにもなっている武装親衛隊(SS)の135号車にしてみよう。
そういえば時期が云々とか言っていたね。
何か関係あるのかな?
今回選んだのは武装親衛隊第9戦車師団。
第9SS装甲師団「ホーエンシュタウフェン」のことですな。
80年前の9月17日に西部戦線で連合軍がマーケット・ガーデン作戦を発動。
同師団はその作戦の迎撃に活躍したそうで。
次回、製作開始!
一通りキットの内容を確認したところで今回は終了。
次回から手をつけていく。
このキットも例に漏れず、タミヤ純正のサポートパーツがたくさんあるみたいだね。
今回は……。
このキットと同時に、筆者がエッチンググリルセットを用意しました。
今回はこれを使ってみましょう。
これと以前のティーガー用のエンジングリルのためにわざわざ秋葉原を彷徨っていたので、なんとしても使わないと……。
またパンターGの初期型は大半の車輌にツィンメリットコーティングが施されている。
筆者は今回パテで施す予定だ。
パテがなくても、現在はシール式のコーティングシートが発売されている。
気になる人はそちらも用意しよう。
パンター系列は面が広いから、比較的コーティングがしやすいんだよね。
パテのコーティングの場合、乾燥時間が必要です。
なるべく先に施したいところですな。
コーティングを優先して組み立てていく予定だ。
それでは続きをお楽しみに。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット
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