サイバーホビーより2009年に発売された、M10戦車駆逐車を模した偽装パンターを作っていきましょう。
前回は偽装パーツを取り付け、組み立てを終えた。
今回は塗装とマーキングになる。
少々難航していたけど、塗装まで進んだみたいだね。
……そういえばパーツの指示は大体合っていたかな。
ドラゴン・サイバーホビー製品のパーツ使用・不使用指示は時々間違えていることあありますが……
今回のキットは特に目立った間違いはなかったかと。
寧ろ筆者が切り出し忘れて、必要なパーツを余剰品送りにしていた気がするね。
それでは今回は塗装から作戦を再開しよう。
塗装図の確認
キット付属の塗装図はこちらで、今回のキットでは2種類のマーキングがセットされていますな。
所属は史実通りグライフ作戦に投入された、オットースコルツェニー中佐率いる第150装甲旅団です。
塗装自体は同じオリーブドラブ単色で、B7号車とB4号車の選択式だね。
今回は組み立ての時点でB4号車を選択済みだよ。
キットの指定だと使用する塗料はMr.カラーの304番、オリーブドラブFS34087。
ただ今回は旧来から存在するMr.カラー38番の、オリーブドラブ2を使用する予定だ。
FS34087のほうが、オリーブドラブ2よりも少し白っぽい感じなんだよね。
なんかドラゴン・サイバーホビーのアメリカ軍戦車はこの色の指示が多いような。
実際は汚れたり退色したりで色味も変化していそうですな。
以前組んだM7偽装車に合わせて、今回はオリーブドラブ2を使う予定です。
……ところで今回はアメリカ軍車輌のフリをしたドイツ軍車輌だけど、オリーブドラブとかってどうやって手に入れたのかな?
筆者の手持ちに資料がないので、詳しくは不明。
- 鹵獲した車輌を参考に、手持ちの塗料をそれらしく調色して作った
- 塗料も鹵獲品を使った
とか、考えられそうだけど。
敢えて色を外すことで、偽者感を出してみるのも面白そうですな。
オリーブドラブ自体
「黄色と黒、もしくは緑と茶色を1:1で混ぜる」
ことで作るものなので、その時々でバラつきもありそうですし。
下地の塗装
とりあえず下地を作りましょう。
- 金属部分の下地→ガイアノーツのガイアマルチプライマーアドバンス
- 全体の下地→クレオスのMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラック
と塗っていきます。
今回は車内を塗り分けず、黒サーフェイサーで塗り潰して省略しました。
この辺りはいつも通り。
陰色で奥まった部分も塗り潰して……。
プラの地が見えたらせっかくの塗装が台無しですからね。
少々面倒ですが、置くまでしっかり吹き付けを。
逆に後の塗装は表面だけにして、奥まった部分は陰色を残すようにしましょう。
本体色の塗装
そして本体の塗装に。
- 履帯の塗装→ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォオキサイドレッドをまだらに塗り、その上からモデルカステンの履帯色を塗装
- 車体の塗装→Mr.カラーのオリーブドラブ2
といった形に。
珍しく履帯に色を重ねて……。
筆者がよくウェザリングで履帯の奥まった部分のサビ表現に手こずっていたらしく……
「最初から履帯の奥まった部分に茶色系の塗料を塗っておけばいいのでは?」
となり、今回のような形に。
最初から全体の下地をマホガニーとかにすればよかったかな?
そうなると今度はゴムリム部分も茶色っぽくなってしまうので……。
後で筆塗りする手間を省略するため、今回のような形に。
細かい部分の塗り分け
オリーブドラブの単色なので、エアブラシは一旦お片づけ。
筆で細かい部分を塗り分けていく。
偽装の都合上、車体外部に目立った工具類がないから塗り分けは容易だ。
予備履帯やアンテナ基部などだけ塗り分けていこう。
まだ取り付けていなかった後部の車間距離表示灯もここで接着・塗装。
部分塗装の内訳は
- 予備履帯→モデルカステンの履帯色
- アンテナ基部→水性ホビーカラーのメタルブラック
- 車間距離表示灯→水性ホビーカラーのクリアーレッド
ですな。
マーキング!
そしてマーキング。
画像の右下のものが、このキットに付属するデカールです。
高品質でお馴染み、カルトグラフ製のデカールみたいだね。
透明部分も最小限で、目立ちにくいという。
今回の戦果
貼り付けるとこんな感じに。
米英連合軍の白い星マークだけでなく、所属表記の記号らしいものまで偽装したという凝ったマーキングとなっていますな。
色とマークがついたことで、やっとM10パンターらしさが出てきたという。
デカールの乾燥待ちもあるので、今回はここまで。
次回はウェザリングになる予定だ。
続きは次回!