タミヤMMシリーズより、天板まで一体化された砲塔を持つT-34/76を作っていきましょう。
前回はパーツ確認を行った。
今回は各部の貼り合わせ・埋め作業を行い、乾燥待ちに転輪や砲塔を組んでいこう。
安心のタミヤMMシリーズ。
古い製品でも比較的部品の合いが良好なのがいいんだよね。
部品も少ないし、寧ろ現行品よりもすぐ形になったりするものも。
ただ今回はモーターライズ時代の名残で目立つ穴がありますな。
その辺りで少し時間を使うかと。
サクッとやっつけてしまおう。
それでは作戦を開始する。
貼り合わせと埋め
手始めに合わせ目消しのため部品を貼り合わせ。
主砲の駐退器カバーや燃料タンクですな。
ここでは行っていませんが、砲口部分も方針に接着しておきましょう。
それと穴埋め。
このキットはモーターライズ品の流用なので、動力をセットするために車体各部に穴が開けられている。
下面はまだしも、側面は外から見える箇所だ。
今回はプラ板を切り出して接着、乾燥後に削って整えることにした。
特に車体側面の穴は外からよく見えますな。
機動輪周りは穴が大きいですが、履帯などと被るのでそこまで見えません。
あまり精度にはこだわらず、なんとなく埋まれば大丈夫ですな。
プラ板じゃなくてパテとかを使ってもいいね。
合わせ目消しに関しては過去記事を参照だよ。
プラ板の穴埋めも、これと原理的には同じだったり。
それと車体先端に飛び出た牽引プレート。
これも実物にはないものなので、先にプラ板を貼り付けて埋めてしまおう。
どうもタミヤがキット開発時に取材した、博物館の展示車輌に付いていたものだと聞いたことがあります。
収蔵前後に後付けしたものをタミヤがそのまま立体化してしまった……という可能性がありそうですな。
転輪の組み立て
続いて車輪類。
通常のT-34/76(1943年型)では穴開きの転輪でしたが、こちらは穴なしのディスクタイプ転輪がセットされています。
同時期の開発パーツなので、取り付け方法などは同一ですな。
あちらとパーツを取り替えたりしても遊べそうです。
機動輪内部にはポリキャップをセット。
六角形の凹みとか、ここでもモーターライズ時代の名残があるね。
組み立てるとこんな感じに。
T-34系列は比較的転輪が少ないのが作りやすくていいですな。
今回は全てゴムリム付き転輪だから、塗り分けの手間があるけどね。
通常版はゴムリムなしの鋼製転輪が含まれるから、更に楽になる。
砲塔の組み立て
続いて砲塔。
「チェリャビンスク」と銘打った本キット最大の特徴でもありますな。
もちろん、キットでも外装天面部分は一体成型となっています。
丸っこくてヌルっとした感じがいいね。
砲塔のざらつき具合も最初から程よい感じに施されているという。
組み立てていくとこんな感じに。
そのままですと駐退器カバーと防盾の間は隙間ができます。
これは防盾側の溶接跡ディティールを流し込み式接着剤で溶かし、ピンセットなどの先端で押し付けて隙間を埋めるとよいかと。
このパターンは以前IV号戦車とかでもやったね。
隙間ができるのは難点だけど、タイトさはないから組みやすいという。
ハッチは開閉選択式。
ただ今回のキットは砲塔に乗せる兵士のフィギュアや、砲尾部分の再現はない。
それらが欲しい場合は要改造だ。
ハッチ自体はとりあえず接着せずに進め、開閉両方に対応する。
ここも通常版と組み合わせて遊べそうですな。
いずれにしろ今回はドイツ軍仕様なので、ソ連兵は乗せませんが。
今回の戦果
部品を組み合わせていきます。
後の塗装に備え、主砲パーツは接着せず進めます。
砲塔上下の合わせ目はほとんど見えない下面に来るようになっているね。
ただちょっとだけ見えて目立つから、ラッカーパテ(タミヤパテ)で隙間埋め。
ついでに溶きパテを使って、梨地の鋳造表現をしておくよ。
元のざらつき感もかなりいい感じだから、ちょっともったいないけど。
近年だと「鋳造製ではなくプレス製」という説もあるけど、ここは雰囲気重視だ。
今回はここで中断。
次回は残る車体周りを進めていこう。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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