
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者が組みかけで放置していた、スーパーモデル社のレジアーネRe.2002が完成しましたな。
今回は……。

ここ一ヶ月近く航空機模型ばかり作っていた。
今回は別のジャンルにしよう。
筆者の積み山から掘り出してきた、戦車模型を紹介する。

今度はもっとメジャーなキットにしてよ。

最近の航空機キットに比べれば今回紹介するのはまだメジャーなものだ。
海外製品だけどね。
今回のお題 プラッツ 巡航戦車A41センチュリオン(大学選抜チーム)


今回作るのはこちら。
プラッツよりガルパンキット
巡航戦車A41センチュリオン(大学選抜チーム)だ。
プラッツからの販売だけど、キットは台湾のAFVクラブ製となる。

AFVクラブ製……
ここでは以前にチャーチルMk.IIIを作ったきりですな。
英軍車輌の他、台湾らしく縁のある米軍車輌が多めのラインナップで、枢軸国びいきの筆者とは噛み合いにくいといいますか。

ここで作るガルパンキットとしては4つ目だね。
- TV本編のIII号戦車J型
- OVAのP40
- 最終章のルノーFT-17
と来て、劇場版のセンチュリオンだからまるで噛み合わないラインナップになったわけだけど。

劇場版が公開されたのは確か2015年頃でしたっけな。
もう10年前の話です。

今回のセンチュリオンはその劇場版で初登場したわけだけど、当時は試作型(Mk.I)の一般仕様キットが存在しておらず、別形式のセンチュリオンにレジン製のパーツを組み込むなどの改造が必要だった。
2018年になってこのキットが発売され、初めてプラキット化したんだ。
AFVクラブからは後の2020年頃に通常の英軍仕様も発売されている。

筆者はどのくらいの間積んでいたのかな?

おそらく発売されて間もない頃の購入かと。
少なくとも、ここを開設した2019年8月以前の購入で間違いないはずです。

となるとだいたい7年ぐらい前の購入品かぁ。
センチュリオンとは?

この戦車は第二次世界大戦末期に完成し、主に冷戦期に活躍したイギリスの主力戦車だ。
名前のセンチュリオンとは古代ローマの百人隊長を意味する。

実戦投入は主に冷戦期だけど、大戦中には完成していたってやつだね。
だから戦車道には参加可能という。

第二次世界大戦中、イギリスは二種類の戦車「巡航戦車」と「歩兵戦車」を運用していた。
- 巡航戦車→機動力による突破・追撃を想定し足の速さを最優先した戦車
- 歩兵戦車→歩兵支援用の戦車で、防御力と不整地走破能力を重視
といった特徴がある。

以前作ったチャーチルは歩兵戦車。
歩兵戦車としては他にマチルダII、バレンタインなどがありますな。
巡航戦車としてはクルセーダー、クロムウェル辺りが有名でしょうか。

ところが
- 巡航戦車→速力重視で軽量化のため装甲が薄く簡単に撃破される
- 歩兵戦車→歩兵直協用のため最低限の速度しか出ず足が遅すぎる
といった問題が。
さらにいずれにしろ火力が不足気味だった。

歩兵戦車はまだしも、巡航戦車はアメリカ製のM4シャーマンで補っていた形に。
こちらも火力面が気になったのか、17ポンド砲を供えたシャーマン・ファイアフライに発展しますな。

17ポンド砲はティーガーIを撃破可能な砲だよね。
これを搭載した車輌を作れば……。

既存の巡航戦車・歩兵戦車では17ポンド砲を乗せるには砲塔が小さすぎたので、新規に戦車を開発することに。
歩兵戦車側ではチャーチルを拡大したブラックプリンス歩兵戦車が登場するが、これは結果的に試作止まり。
対する巡航戦車側の17ポンド砲装備車として開発されたのが、今回作るセンチュリオンとなる。

そういえば巡航戦車は装甲面の問題が……。

このセンチュリオンは重巡航戦車ということで、装甲の厚い巡航戦車になった。
最高速度はそれまでの巡航戦車から大幅に下がった34km/h。

クルセーダーが43km/h、クロムウェルが64km/hでしたな。
その分速度一辺倒だった従来の巡航戦車とは異なり、火力と装甲圧は大幅に強化されていたわけですが。
後に巡航戦車から中戦車へ分類が変更され、いわゆる主力戦車へとつながります。

結局一芸特化の複数種類運用は使い勝手が悪かったから、高水準でバランスのとれた戦車一種類運用になったという。

中戦車と重戦車の間辺りを統合して主力戦車に発展した感じですな。
もっとも結局火力や装甲などを求めた結果、現在の主力戦車は重戦車化しているとも言われているようですが。

大戦中の1944年に最初の試作20輌が発注され、1945年に完成した6輌をベルギーへ向けて輸送中にドイツが降伏。
そのため試作車は大戦中には実戦参加しておらず、後の冷戦期に置いて後継のMk.3やMk.5が実戦投入されている。

Mk.3……
アラビア数字表記なんだ。

どうも1948年頃にローマ数字表記からアラビア語表記になったようですな。
当時既に開発済みだったMk.IIなどもMk.2といったアラビア表記に改称されたとか。

今回の車輌は大戦中に完成したセンチュリオンの試作車輌、A41。
試作車輌は20輌存在し、プロトタイプらしく装備で各車細かい差異があるんだ。
わかりやすいのは砲塔の左側に装備されたマシンガン。
7.92㎜ベサ機関銃装備車と20mmポールステン機関砲装備車が存在する。
前者は普通の機関銃だが後者は細長い鉄パイプのような砲身となっているため、両者の見分けは簡単だ。
後にこれらはMk.I相当に改修が施されたのだとか。

今回の愛里寿車は前者を装備していますね。
ちなみに後の通常版のセンチュリオン発売に備えてか、この時点で20mm機関砲も今回のキットの余剰パーツにセットされているようですな。

後にイギリス軍第一世代主力戦車としてその名を残すことになるセンチュリオン。
プラッツから発売されているAFVクラブ製キットで、これをガルパン大学選抜チーム所属車輌にしてみよう。
箱の中身を確認する


それでは箱を開ける。
中身はこんな感じ。
プラッツのガルパンキットは時期によって箱の仕様やおまけが異なるけど、今回のは箱の中身に印刷があり、これを切り取って組み立てることで飾り台にすることができる。

前のIII号戦車みたいな、初期のキットは逆に下箱の外に1/35のキャラが印刷されていたりしたよね。
今はこのタイプの飾り台印刷が主流というか。

今回のセンチュリオンも現在は仕様が変更されたものが発売されているようですな。
筆者のは品番「GP-39」で、おそらく初版のものとなっています。


プラパーツ。
元のAFVクラブはこのA41タイプの他、多数の派生タイプを発売している。
なので既存の派生タイプのパーツと、A41タイプ用の新規パーツが混ざったような状態だ。

新規パーツはランナータグに「AF35308」って刻印がされているみたいだね。
この数字は後に発売された通常版のMk.Iの品番みたい。
それ以外の既存パーツは2005年とかの刻印がされていたり。

説明書のパーツリストと照らし合わせて確認していますが、リスト側にこの画像左下にあるHランナーの表記がありませんな。
ランナー自体は付属する&組み立て説明書に指示はあるのでご安心を。


それ以外の部品。
履帯はベルト式。
説明書によると、どうやら瞬間接着剤のみ効くタイプのようだ。
転輪のゴムリムパーツも、装輪式車輌キットのようなゴムの別パーツとなっている。

結構異素材が目立つかな。
バネはサスペンション用で、可動を再現するためのものっぽいね。
砲身も金属砲身。
目立つ砲身の合わせ目処理をしなくていいという。


付属のデカールはもちろんガルパン仕様。
車体に貼り付ける大学選抜チームのマークが4枚と、搭乗者の島田愛里寿。
それとタイトルロゴといった構成。
センチュリオンの車体にはマークを2枚しか貼り付けないので、残る2枚は予備もしくは改造用となる。

他の車輌に貼り付けて……と思いきや、大学選抜の車輌はほとんどがマークを3枚以上貼り付けているようですな。
自分でオリジナルの大学選抜チーム車輌を作るのに使えそうです。

愛里寿の漢字表記はこれであっているよね?
なかなか覚えられないというか。

それであっているはず。
わりと当時の雑誌とかでも誤記が多発していた気がするから注意だ。


塗装はもちろん1種類。
劇場版で登場した大学選抜チーム、島田愛里寿搭乗車のみとなる。

使用塗料の指定はクレオス製品で
- 本体→グレーFS36081
- 砲塔後部の消火器→RLM82ライトグリーン
- 工具の柄→ウッドブラウン
- 工具の金属部分・履帯・機銃→黒鉄色
- 排気管→焼鉄色
だね。
グレーFS36081はMr.カラーの301番が指定されているけど、今は水性ホビーカラーでも発売されているから安心という。

筆者はどういうわけか同色のMr.カラーを保有している。
ただこの色は筆者にとってはイメージよりも少し黒味が強く感じるらしく、もう少し緑色の強そうな塗料に変更を検討しているとのこと。
ここは実際に塗装の段階になってから改めてお伝えしよう。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回から作業開始となる。

AFVクラブ製のキットはこれで2つ目。
あんまり作っていないから筆者は慣れていないみたいだけど、大丈夫かな?

筆者が先行して進めていますが、早速苦戦していますな。

ガルパンキットは実際の戦車と違って資料とかもはっきりしているんだけど、その分キットと劇中のデザインの差異も明確になる。
そこをどこまで合わせるかの決定がなかなか難しかったりする。
ともかく、次回以降気になる点については触れていこう。

続きは次回!
この記事で紹介しているキット