ティーガーの続きを作ります。
前回は車体後部をメインに進めた。
今回は車体の残りや砲塔を作り、全体の組み立てを終える。
一気に組み立て終了。
攻勢に出ましょう。
ライトコードを追加する
昨日は車体上部の装備品の取り付けが完了しました。
ここで少しディティールアップと行きましょう。
まずはライトコード。
キットでは再現されていませんが、本来この部分にライトの配線が通っています。
どこのメーカーのものだったか覚えていないけど、このエナメル線を使う。
値札からして秋葉原のヨドバシカメラで購入したのは確かなようだねぇ･･････。
ググってみたところ、どうやらELPAの0.4mm径*10mエナメル線のようです。
まずはライト側、車体側双方にピンバイスで穴を開ける。
エナメル線は0.4mm径だったので、刃は手持ちの0.5mm径を使った。
ぴったりのものよりも、わずかに大きいほうが後でコードを通しやすい。
「わざわざこの作業のためだけに0.4mm径のドリル刃を用意したくない」
というのが実情ですが。
後は長さを合わせて接着。
非プラ素材なので、接着にはやはり瞬間接着剤を使う。
エナメル線は程よい硬さで形状を決めやすいのが利点。
筆者は以前、延ばしランナーを使っていましたが･･････
・硬い上に曲げすぎると折れる
・途中でまっすぐに戻ろうとして、余計なところに接着剤が付く
といった問題が出たためこちらに切り替えたとか。
延ばしランナーについては次の項目で解説する。
……ライトコード作成に関して詳しい記事ができたようです。
詳しくはそちらへ。
延ばしランナーを利用して溶接跡を再現する。
実際のティーガーは各装甲が溶接されている。
そこで先ほど名前が出てきた、延ばしランナーを用いて溶接跡の再現を行う。
その前に,
延ばしランナーの作り方の解説が必要ですね。
まず用意するのは適当なランナー。
なるべく,
まっすぐに近い状態のものが作業しやすいです。
火などを使って、ランナーを熱して柔らかくします。
柔らかくなると写真のようにぐにゃりと曲がった感じになります。
写真は実際に火で暖めているところがいいんじゃないかい？
筆者の自宅のコンロが、とてもじゃないですがお見せできるものではないので。
ああ、きっと掃除されていないんだろうね。
柔らかくなったランナーを引っ張って延ばすとこんな感じになります。
これが延ばしランナーです。
コツとしては、延ばす時あまり強く早く引っ張らないこと。
切れたり、糸みたいに極端に細いのが出来上がる。
それと、勿論熱いので素手では引っ張らないこと。
筆者はピンセットで引っ張っていたね。
延ばした部分だけ切り取ってまた熱すれば、一本のランナーから複数の延ばしランナーが取れます。
筆者はいちいちキッチンに行くのが億劫なので、一度にある程度作ってストックしていますよ。
延ばしランナーが出来上がったところで、ようやく溶接跡の再現と行こう。
まずは再現したいところに、ランナーをプラ用のセメント系接着剤で接着。
セメント系はプラを溶かして接着する。
実際の溶接が金属を溶かして接合するように、プラを溶かして接着する。
その後延ばしランナーの上から、更にセメント接着剤を塗る。
柔らかくなったところに、デザインナイフやピンセットで刻み模様を入れる。
最終的にはこんな感じに。
使う接着剤はより溶解力が高い流し込み用のセメントが使いやすく感じるかな。
車体後部にもやってみます。
ここは隙間もあるのでそれを埋める効果も期待できますな。
溶接跡再現についても詳しい記事ができた。
そちらも参考にしてもらいたい。
側面フェンダーの切り離し
車体側の工作としてはこれが最後になる。
側面フェンダーはキットでは四枚一体になっているけど、これを切り離す。
これもモールド部分に流し込み接着剤を流し込んで力を加えると、簡単に切り離すことが出来る。
各フェンダーは適当に力を加えて少し曲げてやると、それらしくなる。
随分と雑な作業ですな。
金をかけずに簡単にそれらしく･･････。
とりあえず、これで車体の組み立て完了ですな。
砲塔の組み立て
続いて砲塔の製作に移る。
ここは合わせ目消しした部品を防盾に組み込んだあと、側面パーツでまた挟み込む。
しかし今回選んだS04号車は、砲塔側面に増加装甲を兼ねた予備履帯を装備している。
先にピンバイスで穴を開けておこう。
ここも合わせ目消しが必要。
だけど防盾と接しているため、多量の接着剤を流し込むと防盾側に流れて固着してしまう可能性がある。
そのため砲塔前部は防盾組み込み前に、接着剤を接着面に乗せて溶解させておく。
要するに、土手を作っておくイメージでしょうか。
説明するのが難しいですが……。
そして砲塔左右を合わせる。
ここは隙間が出来ると後々の整形が厄介なので、がっちりと合わせておこう。
筆者は接着した後、接着面の上からイージーサンディングを薄く塗布しています。
初期型ティーガーの特徴といえる、円筒型で1枚開きのハッチを備えたキューポラ。
ヒンジ部分の接着位置によって開閉状態を選択できるようになっている。
今回は閉状態に。
･･････筆者のやつハッチに取っ手をつけ忘れているね。
それと、S04号車は装填手用のペリスコープが追加されているので、砲塔天板に穴を開ける。
しかしスコープガードはあるものの、スコープ本体がキットには付属していない。
筆者はジャンクパーツから適当にかっぱらって取り付けた。
成型色からして多分タミヤ製キットのどれかでしょう。
だがそのほか一切のことはわかりません。
砲塔にも溶接跡を追加する
砲塔はこんな感じに。
ここでまた低予算ディティールアップをする。
とりあえず例のものを用意しよう。
例のものとは、筆者が本ブログ開設以前のはるか昔に製作した･･････
このドラゴン製の極初期型ティーガーですね。
まだドラゴンの輸入代理店がアオシマだった頃のものだ。
2019年10月現在はプラッツが輸入代理店となっている。
汚し方がいまいちだったりキューポラの向きが気になるけど･･････。
今回は砲塔部分に施す溶接跡の参考資料として用意した。
溶接方法は先ほどと同じ。
延ばしランナーと流し込み用のタミヤセメントを使っている。
砲塔が完成しましたね。
88mm砲と最大装甲厚120mmの防盾が頼もしいですな。
余談 付属の戦車兵
ちなみに今回は使わなかったけど、キットにはこんな感じの戦車兵が付いてくる。
今回のティーガーは武装親衛隊所属。
この兵士は国防軍の戦車兵っぽい服装だったのも、使用を見送った一因になっている。
調べたところ、初期の武装SS戦車兵服は国防軍と同型。
1941年ごろから独自のものの大量支給が開始。
国防軍のものとの違いは･･････
- 下襟が小さい
- 上着の前合わせが垂直で丈が短め
- 背中側の縫い目がないズボン
- 左右のポケットが二つボタン
等ですね。
今回の戦果
これでティーガーの組立てが完了。
これで次回は塗装に入れますね。
キリがいいので今回はここで中断。
次回が塗装作業となる。
乞うご期待を。
この記事で作っているキット
↓タミヤの公式オンラインショップはこちら↓
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