
アカデミー社の鹵獲戦車、T-34-747(r)を進めていきます。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回はウェザリング作業をして完成させる。

やっと完成かぁ。

こちらの製作記事が延びてしまったが、その分次の題材は問題なく進んでいる。
スケジュール的には大丈夫そうだ。

順調に進んでいるようですな。

とりあえず、T-34の作業をまとめよう。
部分塗装を行う


ウェザリングの前にやり残したことがあったのでそれを。
車載装備などの小物を筆で塗り分けていきます。
機銃→タミヤアクリルのガンメタル
キューポラのペリスコープ→タミヤアクリルのフラットブラック
ライト内部→Mr.カラーのシルバー
鋸の柄→水性ホビーカラーのウッドブラウン
ですな。
スミ入れ兼ウォッシング


ここからウェザリング作業となる。
まずはスミ入れ兼ウォッシング。
いつもなら筆者の伝家の宝刀、タミヤエナメルのバフを使うのだが……
黄色系の車体では目立たないと判断。
フラットブラウンを使ってみた。
ドライブラシ


続いてドライブラシ。
黄色系の車体色なので、ここは明るい黄色系の色であるバフを使うよ。

この後の作業に備えて、多少粗めにドライブラシを行います。
同作業については過去記事を参照に……。
クリアーオレンジとフラットブラックの混ぜ物でオイル染み


エンジンデッキ上にはエナメル塗料を使ったオイル染み。
T-34は砲塔前面付け根にも給油口らしきものがあるから、そこにも撒き散らすよ。

こちらも過去記事参照ですな。
我らウェザリングカラー 泥汚れを再現せよ


本車は東部戦線で活動していた車輌だ。
泥の中を走り回っていたと想定。
クレオスのウェザリングカラーのグレイッシュブラウン
それと同社ウェザリングペーストのマッドブラウンで泥を再現する。

今回は先にグレイッシュブラウンを塗布。
その後、マッドブラウンを奥まったところに乗せているよ。

本当は足回りの前に車載装備の錆汚れを行っているのですが・・・・・・
筆者が写真を撮り忘れたようです。
錆汚れに関しては過去記事を……。
ウェザリングマスターを湿らせろ


奥まった泥汚れはウェザリングカラー&ペーストで行った。
今度は表面の乾いた泥を、タミヤのウェザリングマスターで再現するよ。
使ったのはいつも通りサンド系の色が収録されたAセット。

定着力を上げるため、タミヤアクリルの溶剤で湿らせた筆を使いながらドライブラシ。
最近筆者がこれにハマッているようだね。

実験的なところもあるので……。
チッピングと雨だれを描きこむ


何か忘れていると思いましたが、チッピングと雨だれを忘れていましたな。
まずはチッピング。
先ほどのドライブラシ部分を残すように、ウェザリングカラーのグランドブラウンで傷跡を描きこみます。
バフの縁取りとグランドブラウンの傷で・・・・・・。

雨だれは気軽にクレオスのウェザリングライナーで描きこみ。
鉛筆状だから、こういう線状のウェザリングが得意なウェザリング用品だ。
過去にもレビューしている。


最後につや消しを吹き付ける。
筆者やお店のほうに水性ホビーカラーの在庫がないから、今回はタミヤアクリルのフラットクリヤーをエアブラシで吹き付けているよ。

作業中に排気管周辺にウェザリングマスターのBセットと使った排気汚れを。
ここはふわっとした排気汚れ感を出したかったので、乾いた筆でざらついた車体に擦りつけています。
アカデミーT-34-747(r)完成!


最後にライトパーツを接着。
本当は筆者はクリアーパーツに置き換えようと思ったらしいけど・・・・・・
ここで手持ちのクリアーパーツのサイズが合わないことが発覚。
仕方ないのでキット付属のプラパーツをシルバーで塗って取り付けている。

なにはともあれ、これでT-34が完成です。
以下、ギャラリーとなります。

ドイツ戦車を見てばかりいると、T-34は砲塔が前のめりに感じるね。

続いて他の車輌と比較。
対ソ連緒戦で活躍したドイツ軍戦車、IV号戦車F型。
そしてT-34と共にドイツ軍の前に立ちはだかったKV-1重戦車。

IV号戦車は保守的な設計だったからか、やはり垂直な面構成が際立ちますな。
このT-34に対抗するため、後に長砲身型へと……。

KV-1もなんか鉄十字が描かれているね。

T-34もKV-1も、単純な性能ではドイツ軍のIII号戦車、IV号戦車より優れていた。
ただ初期の戦闘では同志スターリンの将校粛清による指揮系統の乱れ、生産初期の不具合などがあって本来の性能が出せないまま撃破されることも多数あったんだ。
慢性的な戦車不足であったドイツ軍やフィンランド軍は鹵獲したこれらの車輌を積極的に前線に投入している。

ただ、鹵獲兵器は国産車輌と規格が違い整備や補給の手間があるので、基本使い捨てになることが多いようですね。
フィンランド軍は国産車輌が改造したBT-42しかなかったので、大事に使っていたようですが。
作ってみた感想のコーナー


各ハッチの噛み合わせが悪いので、ここは取り付け時にヒンジ部分を削るなど調整が必要ですな。
他にはデカールが上手く馴染んでくれないところが気になりましたな。
単に筆者がミスしただけかもしれませんが。

豊富な塗装パターンは評価できるポイント。
一見パーツが多く感じるけど、ほとんどは余剰パーツ。
しかも転輪やキューポラなど、他キットへの流用がしやすいものが多い。
これは改造して色々遊べそうな感じがするね。
転輪のキャップ部分は本キット分しか付いてこないが。

粗い鋳造表現と厚めの履帯は好みが分かれるところかな。
筆者は特に気にしていなかったけど。

筆者が購入したときの値段は3800円+税。
現在のAFV1/35キットとしては、高くない部類だと思います。
あくまで筆者の主観ですが・・・・・・。

海外製AFVキットは全体的に値上げ傾向だからね。
ゲームソフト1本買えるようなキットがゴロゴロと・・・・・・。

鹵獲T-34のキットは各社出しているけど、2021年2月現在アカデミー社製が一番安価かな。
鹵獲兵器ゆえ装備など細かい仕様違いがあるから、集めて並べるのもいい。
本キットも同じ箱の中に4種類の装備違いが収録されている。

今回はこんなところでしょうか。

本キットの製作はこれで終了だ。
次のキットの準備は既に出来ている。
予定では航空機模型になるだろう。

次回も、お楽しみに!
この記事で作っているキット