
グリーンマックス社の寝台急行列車セットを作っていきます。

前回はスロ62、オロネ10に続いてオハネ12、オハネフ12を組み立てた。
今回は残りのスハネ16を組み立てて5両を揃えよう。

そういえばこの製品だとちょうど3番目にスハネ16がくるようだったね。
なんで最後になったんだろう?

それは諸事情ありましてね……。

ちょっと珍しいことが発生したので、そのことも備忘録として残したいと思う。
それでは作業に入ろう。
製品の不具合対応について

さて、これがスハネ16用の残りの部品のようですが……。

……スハネ16じゃなくて、ナハフ11って書いてあるよ。
筆者が混ぜたのかな?

いえ、筆者が開封直後に撮影した写真にもこのランナーが入っています。

特別仕様の車両ってことかな?

スハネ16とナハフ11は特に繋がりはなかったような……。

というわけで筆者は
「部品の入れ間違いでは?」
と考え、説明書に記載されたグリーンマックス社の修理係宛ての電話番号に連絡したんだ。

このキットを購入したのはもう2、3年前ですよ。
対応してもらえたんですかね。


結論から言うと不足の部品を送ってもらえる形で対応してもらえた。
ただなるべくなら、こういうのはなるべく買ったらすぐに確かめたほうが良さそうだね。
万が一限定生産品とかだと交換とかが難しくなりそうだし。

他のプラモデルだと輸入品とか、デカール代えの限定製品とか……。
積みプラ論争とかあるけど、不具合対応とかを考えるとなるべく積まないほうがいいんだよね。

ちなみに筆者がメーカーさんに電話で伝えたこととしては
- 製品にどのような不具合があったか
- どこの店舗で購入か
- 筆者の本名・住所・電話番号
- 足りないパーツはどれか
といったところ。

それで後日到着したのがこちら。
筆者の個人情報が記載されていたので、伝票はすでに剥がしてある。

右下にグリーンマックス社のロゴがありますな。

中身は紙の緩衝材のほか
- プチプチ君に包まれたパーツ
- 簡単なお手紙(筆者の本名が載っていたので一部のみ抜粋)
といったもの。

パーツを確認。
間違いなくスハネ16のボディですな。

ナハフ11のものと並べるとこんな感じに。
座席車と寝台車なので窓周りが大きく異なりますな。

ナハフ11のはそのままなんだ。

グリーンマックス社の迅速・丁寧なご対応に感謝です。
これを無駄にしないよう、早速組み立てましょう。

丁寧な配送を行っていただいたヤマト運輸にも感謝。
それでは組み立てに入ろう。
改めて部品確認・車体の組み立て

それでは改めて使用部品を確認する。
車体は左右の窓が非対称なのが特徴的。
屋根・床ランナーはAU14クーラーと井桁モールドの入ったものを使用する。

スハネ16は10系だけど床下が波板鋼板じゃないんだよね。

スハネ16は既存客車の台枠にナハネ11(後のオハネ12)に準じた車体を組み合わせた改造車ですからね。
古い客車の短い台枠を使用している都合上、他の10系と比較して少し車体が短いのが特徴です。

他の10系同様、当初は非冷房でオハネ17と名乗っていた。
冷房を取り付けたことにより自重が増し、スハネ16と改名したんだ。

というわけでまずは車体の組み立て。
側面と妻面を合わせてL字型のパーツを作ります。

例によって1番と2番の刻印を合わせつつ……。

その後L字パーツを合わせてロ型にし、接着剤が完全乾燥しないうちに屋根も接着。
スハネ16の屋根はクーラーを取り付ける凹みが内部にある。
そのため屋根にも向きがある。
間違えないようにしよう。

屋根には片側に1の刻印があります。
同じく1の側面・妻面と合わせましょう。
1の面は昇降扉のあるデッキとは反対側ですな。

屋根を接着するとこんな感じに。
目立った隙間とかはありませんな。

さすがに5両も組んでいると筆者も手早くなってくるね。
屋上パーツの取り付け

屋上パーツは
- AU14クーラー
- ガーランドベンチレーター
- T型ベンチレーター
となっています。
基本的に前回組み立てたオハネ12と同様ですな。

相変わらずクーラーの押し出しピン跡処理に苦労しているね。
ただオハネ12付属のものよりは状態がいいかな?

今回は屋根に取り付け穴があるので、クーラー裏の突起はそのままにしておきます。

それでは屋上機器を取り付ける。
まずはクーラーから。
前述通り、このキットの屋根は内側に凹みがある。
1.0mm径のピンバイスで開口しよう。

オハネ12にはなかったのに、スハネ16にはある謎……。

クーラーは穴に突起をはめ込み接着。
完全固着前に定規をあてて真っ直ぐに向くようにしましょう。

ベンチレーター類は前回のオハネ12と同じような感じ。
イモ付けだね。

接着剤のはみ出しに注意しつつ……。

後は内部に仕切り板接着。
「IN」って刻印がある方を客室側にしているよ。

窓の形からしてこの向きで合っているはず。
1枚窓のほうが通路側。
2枚窓のほうが寝台側。
これで車体の組み立ては完了だ。
床下機器の組み立て

続けて床下機器を取り付け。
台車は……
他の客車がTR50だったのに、スハネ16はTR47だね。

前身となったオハネ17では台車がTR47のものとTR23のものが混在。
TR23を装備したものは電気暖房装備車で、TR47を装備するとス級になってしまうことから軽量なTR23を履いていたようです。
冷房改造でスハネ16となり、どちらにしろス級になることから乗りこごち改善のため全車TR47に統一されたとか。

とりあえスハネ16はTR47装備って事で大丈夫かな?

機器類を取り付けるとこんな感じに。
波板状の他10系客車と違い、床が単純な板状なので接着強度を出しやすい。

内部は例によってオモリをセット。
ここで特筆するポイントはありませんな。
今回の戦果

車体を被せて組み立て完了だ。

見た目はあんまりオハネ12と変わらないような。

これでようやく5両セットの
- スロ62
- オロネ10
- スハネ16
- オハネ12
- オハネフ12
が揃いましたな。

これだけ揃うとようやく列車っぽくなるというか。
……というかよくよく考えたらスハネ16は以前作っていたような。


夜行急行列車セットに含まれていましたな。
スハネ16は10系客車のなかでも300両近く製造された大所帯。
客車急行の編成例でもよく見かけるので、複数保有したいところです。

今回はここで中断。
次回は塗装作業になるだろう。

続きは次回!
この記事で作っているキット