
タミヤMMシリーズの旧製品の方のM3スチュアート軽戦車を作っていきましょう。

前回は筆者の組みかけ品をサルベージした。
今回はその続き。
簡単にキットの気になる点を確認してから、塗装に入ってしまおう。

組みかけ品サルベージシリーズ。
筆者の積み山には結構あるんだよね。

一つの箱に複数保管してあるパターンが目立ちますな。
おかげで集計がしづらいのですが。

惜しまず崩していこう。
それでは作戦を開始する。
各部の確認


ええっと、このキットの注意点ですが……
まずこの履帯がありますな。
当時のリサーチミスなのか、履帯両端のエンドコネクターの位置が不自然なことになっています。
画像の右が今回のM3軽戦車のキットに付属するもの。
左のは比較用にジャンク品から掘り出した、イタレリ製のM4シャーマン用のT51型履帯です。

ええっと、今回のキットのはエンドコネクターが同一の履板1枚の中で完結しちゃっているってことかな?
これだと実際は履板同士を繋ぎ合せられていないという。
左のは正しい形で、1組のエンドコネクターで2枚の履板を繋ぎ止めているね。

どうも同時期に発売されていた、タミヤ製のM3リー/グラントのT51型履帯もエンドコネクターの位置がこのM3スチュアート同様の間違った位置になってしまっているようですな。
さすがに近年発売された新盤のM3スチュアートでは改善されているようですが。

手持ちに在庫がないので、今回は間違った形であるのを承知でキット付属の履帯を使う。
ちなみにこの履帯はT16型履帯という。
別売り品で補うなら「M3/5軽戦車用履帯」もしくは「T16型履帯」で検索だ。

M4中戦車系列ですと多数の履帯がありましたが、M2/3/5軽戦車系列ですとこのゴムカバー付きのT16型履帯か凸凹な全金属製のT36E6型履帯がほとんどのようですな。


古いキットだけあって、ひっくり返すと車体上部パーツの底面に隙間ができていますな。
これは90年代頃のキットでも時々見かけますが。

ひっくり返さない限りは見えないから、基本的に筆者はこういうのを無視しちゃうよね。
光の当たり方によっては展示時に不自然な影とかができるから、そういうのが気になう人はプラ板とかで埋めているみたいだけど。

ただ70年代初版の製品にしては珍しく、モーターライズ由来の穴などは見当たらない。
当然、側面にも穴が発生しないので、その辺り埋める必要がないのは幸いだ。

車体内部にも電池を入れるような凸凹はありませんでした。
おそらく最初からディスプレイモデル用のパーツで間違いないかと。


今回は使っていませんが、タミヤ恒例の兵士フィギュアとして半身像の車長が1体付属します。
筆者はすでに別にしてしまったようですが……。

どこにしまったのかな?
少なくとも捨ててはいないはずだけど。

兵士はまた別に保管しているはずだ。
説明書を見た感じ、胴体と両腕の3パーツ構成になっている。
また服装違いに対応するためか
「イギリス使用車にする方は当社で発売しているマチルダ戦車、M3グラント戦車等の人形を改造してのせるとよいでしょう」
と塗装図部分に記述がある。


組み立ては終了しているので、部品の欠けがないかだけ確認して塗装に入りましょう。
- キット付属の砲塔の外付け機銃をジャンクパーツ入れからサルベージ
- アンテナを伸ばしランナーで作成
といった部分のみ追加しています。

デザートピンクもなんかいいけど、これも見納めに。
塗装図の確認


このキットに収録された塗装は4種類。
アメリカ軍2種、イギリス軍1種、カナダ軍1種となっていますな。
アメリカ軍のはアフリカ戦線・ヨーロッパ戦線双方収録されていますがイギリス軍はアフリカ戦線のみ、カナダ軍はヨーロッパ戦線のみとなっています。

今回はまたキットにない仕様ということで、ドイツ軍鹵獲仕様にするんだっけ。

アフリカ戦線で英軍から鹵獲したドイツ軍所属のM3軽戦車……という想定で塗ってみよう。
おそらくサンド系の色になるだろう。
下地の塗装


まずは下地から。
最初にポリ製履帯にガイアノーツのマルチプライマーアドバンスを吹きつけ。
その後は
- 履帯の下地→クレオスの水性ブラックサーフェイサー1000
- 履帯の塗装→水性ホビーカラーのタイヤブラック
- 車体の下地→クレオスのMr.マホガニーサーフェイサー1000
と塗っていきます。

今回の履帯はゴムカバー付きのタイプだから金属色は使わないで、タイヤブラックを使う感じに。
それにしても貴重な物資であるゴムを使うなんて贅沢な仕様だなぁ。
ドイツ軍とかソ連軍は転輪のゴムリムも節約するため、鋼製転輪を導入していたのに。

ただゴムなので熱に弱かったり燃えたりする欠点があったようですな。

現用戦車だと路面のアスファルトを削らないようにする目的で、鋼製の履帯にゴムカバーを取り付けるスタイルが主流だ。
本体の塗装


続いて車体の塗装に。
- 車体の砂色→タミヤラッカーのライトサンド
- 機銃・アンテナ→Mr.カラーの黒鉄色
と塗っています。

今回は英軍からDAKが鹵獲したイメージにするんだっけ。
だから英軍をあまり作らない筆者としてはなじみの薄い塗料を使っているというか。

この色はここの開設間もない頃に作った極初期のティーガーIに使ったぐらいですな。
すぐにタミヤラッカーのDAK用塗料が発売されたので、それにとって代わられてしまったわけですが。

調査したところ、近年のタミヤ製英軍戦車のアフリカ戦線向け塗装はこの色が指示されていることが多いようだ。
それ以前のものだとデザートイエロー指示が多い。
2026年5月現在
- ライトサンド→LP-30(タミヤラッカー)、LP46(タミヤラッカースプレー)
- デザートイエロー→XF‐59(タミヤアクリル・タミヤエナメル)
のみのラインナップなので注意。

筆者はエナメルのデザートイエローなら持っているけど、あれはライトサンドより少し暗くて茶色寄りに見えるんだよね。
クレオスの水性ホビーカラー・Mr.カラーを使うならライトブラウン(タン)辺りが近い色かな?
筆者は水性ホビーカラーのだけ持っていたけど。

英軍の砂漠塗装色はメーカーによっても指定の色が異なるようで、筆者も選別に苦労していましたな。
最終的に手持ちに余裕のあったライトサンドに決定したというやつです。

キットによってはクレオスのミドルストーンを指定しているのもあるようだ。
こちらはやや黄色みが強すぎると判断して、筆者は使わず。
英軍の航空機に使われていた色なので、英軍感は出るんだけどね。
筆者はイタリア軍の航空機によく使うんだけど。
筆で細部を塗り分ける


その後は筆で細部を塗り分け。
今回は下地をマホガニー(茶色)にしてしまったので、転輪のゴムリムもタイヤブラックできっちりと塗り分けておきます。
数は少ないので楽ですな。

以前IV号戦車J型のゴムリムをマホガニーにして、そのままゴムリム色にしようとしたけど違和感があってね。
今回も本当なら
「マホガニー→タイヤブラック→ライトサンド」
の順に塗るところを失念していたと言うやつだ。

マホガニー色が土汚れっぽくなるかと思いきや、そうはならなくて……。

転輪の接地面は擦れて土色とかはあまりつかないはずですからね。
……ただ上からウェザリングするので、手前側は多少雑な塗り分けでもなんとかなるというやつです。
マーキング!


キット付属のデカールはこちら。
当時新品で買ったものだからか、まだ状態は良好ですな。
今回は使いませんが。

筆者の保管が悪いから、品名周りはちょっと汚れているけど。
今回の戦果


ドイツ軍鹵獲車輌にしたいので、今回は鉄十字を貼り付けます。
タミヤのティーガーI(初期型)に付属していたものの、16番のデカールを使っていますな。
他のものよりもやや大きめで、黒い部分の面積が広いのが特徴です。


確かここの開設時に作った最初の戦車模型だっけ。
私はまだその時配属されていなかったけど。

ここで最初に作った戦車のほか、開設以前に作ったものや作りかけで現在積み山に放置されているものがあります。
3輌分はデカールがあると言うことですな。

鹵獲されたM3だけど、マーキングパターンはいくつかあるようだ。
調査したところ白十字のみのパターンも見かけた。
この辺りはお好みでいいだろう。

ただ画像を見ていたところ、大半は六角車長キューポラのようですな。
現在作っているタミヤ旧製品の楕円型キューポラや、新版のキューポラ無し車輌の例はあまり見かけず……。

まったくないわけではないみたいだけどね。
今回はここまで。
次回はウェザリングをして完成予定だ。

続きは次回!
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