フィンランド軍所属のフランス戦闘機、モラーヌ・ソルニエM.S.406戦闘機を作っていきます。
前回は組み立てを一気に終えた。
今回は塗装とマーキングを済ませよう。
この辺りはいつもどおり……。
中古品でしたからデカールが少し心配ですな。
崩れないといいのですが。
それでは作業を再開する。
塗装図の確認
本キットに収録されている塗装は5種類。
2枚の紙に分かれて印刷されています。
今回は塗装図1番、シャークマウスが特徴的なMS-311号機で作ってみよう。
下地を作る
まずは下地作り。
- 風防下塗り→Mr.カラーのニュートラルグレー
- 機体全体→Mr.サーフェイサー1000
- 黄色・赤部分の下地→ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォホワイト
を塗ります。
下地は一気に。
下面色を塗る
続いて下地を白くした、明るい色部分から先に塗っていきます。
- 黄色→Mr.カラーのRLM04イエロー
- 赤→Mr.カラーのレッド
ですな。
黄色の識別帯、ドイツ軍機みたいだね。
フィンランドはドイツ軍と同じ枢軸国陣営ですからね。
おそらく敵味方の識別用かと。
東部戦線でソ連軍相手に共闘した他の枢軸国陣営も黄色い帯を描いていますな。
以前作ったのだとルーマニア空軍のカラシュなんかそうですね。
アフリカ戦線だと代わりに白い帯になる。
あちらは基本的にドイツ軍とイタリア軍だけだけどね。
その後はマスキングをし、下面を塗ります。
今回はMr.カラーのRLM65ライトブルーで。
フランス機だけどドイツ機向けカラー……。
このキットでは
- 塗装パターン3のMS-327号機→Mr.カラー308番(グレーFS36375)
- それ以外の機体→RLM65ライトブルー
で指示が出ている。
フィンランド軍の航空機は外国製がごっちゃになっていますな。
ただ基本的に下面の塗装指示は元の塗装のままが多いように感じます。
上面はフィンランド迷彩だったり、元の迷彩だったりさまざまですが。
とりあえず今回はキットの指示に従う。
あんまりフランス戦闘機を作ったことがないので、手元に資料がないというのもあるけどね。
機体上部の塗装
続いて上面色。
ここはフィンランド軍特有の迷彩ですな。
まずはグリーンから。
Mr.カラー303番のグリーンFS34102で塗ってしまいます。
グリーンメインだね。
オリジナルのフランス軍迷彩は青・緑・茶色の個性的な迷彩だったけど。
この辺りは以前組んだバッファローと同じ色に合わせていこう。
続いて黒。
キットではつや消しブラックの指示。
完全に真っ黒なのをベタ塗りするのもアレなので、いつもどおりカウリング色を代わりに塗っています。
ほとんどフリーハンドで……。
尾翼だけ、塗料が下面に吹き込みそうだったのでテープでマスキングをしています。
それ以外はテープも貼らずに……。
これでエアブラシ吹きは終了。
黄色部分のマスキングを剥がそう。
なんかずいぶんと派手に。
ちなみに後に気づいたことですが……
機首の黄色は微妙に幅が広くなっています。
これについては次回修正することに。
デカールを貼り付ける
付属のデカールはこちら。
計器部分だけ使用済みですな。
鉤十字規制の巻き添えか、やはりハカリスティの国籍マークは端っこにまとまっています。
このデカール、どうやらインスケール72というフィンランドのメーカーのもののようだ。
「PRINTED IN UK」と書かれているから、印刷は英国っぽいけどね。
デカールの日付は1994年3月。
30年近く前のものらしいけど……大丈夫かな?
ちなみに調べたところ、2000年代にデカールを国内産に変更して一度再販されたようです。
いずれにしろ定番品ではないので、現在は中古品店を探すしか見つからなさそうですが……。
貼り付けるとこんな感じに。
結論使えました。
古いのって水につけたらバラバラになることが多いけど、一安心。
ただノリ部分が劣化していたのか、漬けたら白く濁った膜のようなものが発生していた。
- 水に漬ける
- デカールに付着した膜をティッシュやキムワイプでふき取る
- デカールにタミヤのデカールのりを塗る
- マークセッター・ソフターを使いつつ貼り付ける
といった手順で復活させた。
それ以外は特に問題なし。
デカールが頑丈だったから、ふき取りができた感じだね。
今回の戦果
後は細かい部分を塗り分け。
黄色くなっていたプロペラも塗装が完了し、締まった感じになりましたな。
そういえば黄色帯の幅を間違えていたんだっけ。
筆者がシャークマウスを貼り付けた後、不自然なことに気がついてね。
どうも
- 1番の塗装図ではシャークマウスで黄色帯の幅がわかりにくい
- なので他の塗装パターンの黄色帯を参考にした
- しかし1番の塗装のみ、黄色帯の幅が狭かった
というのが真相らしい。
今回はここで中断。
次回はその黄色帯を修正後、軽くウェザリングを施し完成させよう。
続きは次回!