
ガンプラのHGUCシリーズより、0083に登場したゲルググマリーネを作っていきましょう。

前回は頭部にモノアイ可動化改造などを施した。
今回は腕部の準備が出来たので、それらを紹介しよう。

相変わらず作業は難航。
筆者はちゃんと進めているのかな?

乾燥待ちとかが発生しているみたいですな。

特に脚部と胴体で難航している感じだ。
それでは一足先にできた腕部を見ていこう。
腕部の製作


こちらがゲルググマリーネの腕部。
出来のいい平手や、後ハメ加工が不要なポリキャップ内蔵の前腕が魅力的ですな。
肩アーマーは接続軸の上から被せる方式となっています。

形状の都合上か、ヒジは90度一歩手前までしか曲がらないんだよね。
後は個体差なのか、そのヒジ部分のポリキャップが緩くて下がってきたり。

筆者としては緩い関節を強化して、合わせ目消しなどだけで済ませてもいいみたいだけど……
今回はいくつか手を加えてディティールアップしてみよう。
肩のスリットを開口する


肩アーマーは左肩の前と右肩の後ろに3本のスリットが入っています。
単なる凹みとして再現されていますな。

このパーツ、説明書を見たところ二枚入りのDランナーに含まれるものだったみたいだね。
だから同一のパーツを2個作って、向きだけ変えて取り付けているだけという。

今回はこのスリットを開口してみる。
1.0mm径のピンバイスで穴を開けまくり、その後デザインナイフで穴を繋げながら整形。
ケガに注意しつつ……。

スリット部分をまっすぐにするのが難しいですな。
筆者は完全に勘でやっていますが……。

先に外周部分を彫っておいたほうが良かったかな。
他にやることはないみたいだし、この後は合わせ目消しのため接着だよ。
袖口に手首カバーを追加する


続いて前腕部。
真っ二つなので合わせ目消しをしたいところですな。

……なんか妙な色の腕パーツが転がっているんだけど。

筆者が組みかけで放置している、ゲルググマリーネ・シーマカスタムの部品ですな。
あちらは過去の筆者が中途半端に手を加えて、今回の通常機以上の期間放置しているわけですが……。

最低限の整形だけして済ませる案もあったけど……
このシーマカスタムで過去の筆者は
- 袖口に手首カバーを追加
- 合わせ目を跨ぐ丸モールドを加工
しようとした形跡がある。
今回の通常機も、それに合わせた加工を施してみよう。

丸モールドは何か貼り付けていた形跡がありますが、この部分だけ外れていますな。
袖口はバーニアパーツを挟み込んでいるようですが……。

まずは袖口から手を加える。
カバーパーツは四角いバーニアパーツを使うといいだろう。
例としては
- コトブキヤのダクトノズルII
- ウェーブのUバーニアフラット(正方形)
辺り。
今回は手持ちにあったウェーブ製パーツの4.0mmサイズを使用する。

ウェーブのは角が立っていて、コトブキヤのは角が丸い感じかな。
大きな違いはないから、ここは手に入りやすそうなものを使うといいかもね。


加工としては
- バーニアパーツはギザギザの噴射口部分を削り取り、枠だけの状態にする
- 前腕パーツは袖口を削り取る
といった感じ。
バーニアはやはり先に小さな穴を複数開けてから、デザインナイフで穴を広げて形を整える。
力を入れすぎて指を切ったり、パーツを押しつぶしたりしないように注意だ。

ついでにヒジのポリキャップ受け部分に薄く瞬間接着剤を塗布。
関節に渋みを与えて強化します。

ポリキャップに接着剤がついてもすぐ剥がれるから、あまり神経質にはならないで大丈夫そうだね。


仮組みして加工の効果を確認。
特に問題はないので、このまま前腕を合わせ目消しのため接着してしまいましょう。

場合によっては隙間が埋まるので、可動範囲が狭くなるときもある。
その場合はバーニアパーツを薄く削るなどして調整しよう。

キットによっては加工の手間の割りに効果が薄かったり、かえって可動範囲が狭まったりしますな。
筆者が普段この加工をあまり行わないのはそれらが原因だったり。
材料を用意する手間もありますし。

特に複数機を同じ仕様で組もうとするとそうなりがちだよね。
筆者の在庫には先行したキットに合わせた改造をしようとして、材料不足で止まっている後続キットがあったり。
合わせ目を跨ぐ丸モールドをどうにかする


合わせ目を接着して整形。
凹んだ丸モールド部分を合わせ目が跨いでいるので、少し整形が手間ですな。

ここは上から丸モールドパーツを貼り付けてしまう。
今回使用したのはコトブキヤの丸ノズルに含まれていた2.0mm径サイズ。
一度元のモールド部分に同径のピンバイスで凹みをつけて、そこに貼り付けている。

左右の前腕の表裏に貼り付けるから、パーツは4個必要だね。
手持ちので足りるかな?

2.0mm径は1つのランナーに12個入っています。
なので問題ないですな。
単純計算で3機分は賄えますね。
今回の戦果


他の部分はゲート処理や合わせ目消しなど、必要最低限の加工のみに。
これで腕部の加工は完了とします。

肩アーマーなんかは胴体に合わせて更に手を加えるかもしれないけど、とりあえずはこのままで。
今回はここで中断。
次回も残りの部位を、準備が完了次第紹介していこう。

続きは次回!
この記事で作っているキット