
タミヤより発売されました、フランスのオチキスH39軽戦車を作っていきましょう。

前回は砲塔を組み立て、全体の組み立て作業を終えた。
紛失したU字フックが見つからないけど、今回は本体を塗ってしまおう。

ここを乗り越えれば完成は目の前に。
後はいつも通りの展開になるはず。

ここ最近の戦車は三色迷彩が続きますな。
ティーガーIIといいT-34/85といい……。

塗料の残りに注意したいところだ。
それでは作戦を再開しよう。
塗装図の確認


本キットに収録された塗装は2種類。
- フランス軍第7猟兵連隊所属車(1940年春 フランス)
- ドイツ軍所属不明車(1945年1月 ドイツ国内)
ですな。
今回は組み立て時点でパーツを選択して、ドイツ軍仕様で進めています。
なので同軍の3色迷彩で仕上げてしまいましょう。

塗料の指定はいつもどおり、タミヤカラーだね。
- フランス軍→ハルレッドとオリーブグリーン
- ドイツ軍→ダークイエロー2とダークグリーン2とレッドブラウン2
という。

ドイツ軍塗料の「2」というのは近年新しくラインナップされたものですな。
新たな考証を元に、従来の塗料とはまた違った色味になっているという。

筆者の手元にはいつものガイアカラーが残っている。
今回はそちらを使って塗る予定だけどね。
下地の塗装


手始めに下塗りを。
- 車体の下塗り→クレオスのMr.マホガニーサーフェイサー1000
- 履帯の塗装→タミヤアクリルのダークアイアン(履帯色)
- 兵士の下塗り→クレオスのMr.サーフェイサー1000(缶スプレー)
ですな。

ここ最近出番の多いマホガニーサーフェイサー。
残りが少し怪しくなってきたような。

今回は小型の車輌なのでそこまで消費しませんでしたな。
ただ奥まったところに入りにくい構成となっています。
見える箇所でプラ地の塗り残しがあると興ざめですので、念入りに吹いておきましょう。
本体色の塗装


続いて本体色。
さきほど述べたとおり、指定のタミヤカラーではなく手持ちのガイアカラーを使用。
ダークイエロー2の出番ですな。

タミヤカラーもダークイエロー「2」だったけど、ガイアカラーも「2」なんだよね。
ガイアカラー版は「1」に比べて白っぽい色合いになっているわけだけど。

筆者はまだ保有していませんが、どうもタミヤカラー版も同様に「2」は白っぽい感じのようですな。

色合いは経年や光の当たり方でいくらでも違って見えるので、この辺りはお好みで。
筆者は白っぽい色合いが好みなので、現時点ではガイアカラーのダークイエロー2を主力にしている感じだ。

筆者が戦車模型素人時代はまだ2が発売されていなかったので、ガイアカラーのダークイエロー1やMr.カラーのダークイエローをメインに使用していたようですな。
ただ黄色みが強すぎるようなのは当時でも少し気になっていたようで。
迷彩色の塗装


続いて迷彩色と、ついでに兵士の顔を塗ってしまいます。
- 迷彩のグリーン→ガイアカラーのオリーブグリーン
- 迷彩のブラウン→ガイアカラーのレッドブラウン
- 兵士の顔→ガイアカラーのノーツフレッシュ・ピンク
ですな。

相変わらずのガイアカラー。
筆者はこれが好みなのかな?

筆者としては色合いは好みのようですが……
実のところ開封時にビンの内蓋が残りやすく、作業性に難ありなのが気になるようです。
それと入手性でクレオスやタミヤの塗料に一歩譲るといいますか。

ガイアカラーはMr.カラーや水性ホビーカラー、タミヤアクリルと異なり小規模の家電量販店とかでは置いていないことがあるので注意だ。
グリーンとブラウンはドイツ軍迷彩で多用するけど、ダークイエローに比べて一度の使用量自体は少ない。
なので過去に一度大型店で購入したものを、長期にわたって使い続けているという。

たださすがにグリーンが残りわずかですな。
筆者は入手性が気になったのか、控えのグリーンはMr.カラーのものを用意しています。
ガイアカラー版を使い切る前に、色味の違いを確認しておきたいところですが……。
部分塗装とマーキング


エアブラシ塗装はここで終了。
筆による細かい塗装や、デカール貼りを行いましょう。

派手なマークの多いフランス戦車だけど、今回はナンバープレートや車番だけ。
ドイツ軍仕様も大戦末期らしく、国籍マークだけだね。

実際は他にも様々な塗装・マーキングパターンがあったようだ。
別売り品を使うなり手描きするなりで再現してみてもいいだろう。

ドイツ軍仕様も大戦初期の戦利品だけあって、ジャーマングレーの個体が相当数存在したようですな。
今回の戦果


貼り付けて塗り分けるとこんな感じに。
デカールは凸凹した鋳造部分に貼り付けるので、軟化剤を塗っておきましょう。
塗り分けはキットの指定ですと工具の柄がフラットアースですが、後で木目書き込みをしたいのでより淡いバフを使用しています。

ありゃ、戦車兵の服がもう塗られているような。

筆者が上部転輪のゴムリムを塗り分けた際に取り出したタイヤブラックが余ったらしく、それを有効活用すべく兵士を塗りたくっています。
いつもなら先に顔を塗り分けてから服装を塗り分けるわけですが。

というかいつもならエアブラシでゴムリムはある程度塗り分けているよね。
今回はわざわざ筆で塗り分けているという。

今回は下地が茶色系のマホガニーだったり、履帯色がラメ入りのダークアイアンだからね。
ちなみにこのH39の上部転輪はゴムリム付きだけど、下部にある通常の転輪は鋼製。
初期のものは通常転輪もゴムリム付きだったけど、生産後期から鋼製になったようだ。


鋼製転輪ってイラストだとゴムリム付き同様に縁が黒いからわかりにくいというか。
筆者も素人時代は区別が付かなくて、タイヤブラックで鋼製転輪を縁取りしたみたいだね。

ティーガーIの後期型とかで見られる「鋼製転輪は緩衝ゴムが挟み込まれている」と言う文言を勘違いしたようですな。
「内蔵されている」というのを「挟み込まれて左右に飛び出している」みたいに。
鋼製転輪の縁が黒っぽいのは、履帯と擦れて金属地が出るからと聞いたような……。

現在の筆者は塗り分けが億劫だからか、鋼製転輪の縁は車体色のままにしておくことが多いけどね。
今回はここまで。
次回は兵士を塗り分けたり、ウェザリングをして完成予定だ。

続きは次回!
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